(2005年発行
初出 「朝日新聞」平成12年2月2日~平成13年1月31日)
<帯の言葉より>
「江戸の達人」が遺した名エッセイ。
ゆたんぽ、手拭、蚊帳、踏み台、はいちょう……。
江戸から昭和の暮らしを豊かに彩った道具たち。
懐かしい日々を慈しみつつ綴るモノ語り。
ここに取り上げられたモノは日本人にとって懐かしいものばかりである。
とはいえ、近頃の若い子たちには未知のモノなのかもしれない。
私の場合、この作者と同年代のせいか、これらのモノも知っているし、
作者がこれらのモノに寄せる想いも頷ける。
本の構成が春・夏・秋・冬に分けられているセンスもいい。
ほんの少し前まで江戸の風情が残っていたということが何だか不思議な気がする。
そして、この何十年かの間にそういう風情の殆どが失われつつあるのがとっても残念な気もする。
これから数十年後、江戸風情は博物館の中でしか見られないような世の中になってしまうのだろうか?
初出 「朝日新聞」平成12年2月2日~平成13年1月31日)
<帯の言葉より>
「江戸の達人」が遺した名エッセイ。
ゆたんぽ、手拭、蚊帳、踏み台、はいちょう……。
江戸から昭和の暮らしを豊かに彩った道具たち。
懐かしい日々を慈しみつつ綴るモノ語り。
ここに取り上げられたモノは日本人にとって懐かしいものばかりである。
とはいえ、近頃の若い子たちには未知のモノなのかもしれない。
私の場合、この作者と同年代のせいか、これらのモノも知っているし、
作者がこれらのモノに寄せる想いも頷ける。
本の構成が春・夏・秋・冬に分けられているセンスもいい。
ほんの少し前まで江戸の風情が残っていたということが何だか不思議な気がする。
そして、この何十年かの間にそういう風情の殆どが失われつつあるのがとっても残念な気もする。
これから数十年後、江戸風情は博物館の中でしか見られないような世の中になってしまうのだろうか?