映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

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どん底 #241

2005-03-05 | た行映画
1957年 日本 125分 黒澤明

ゴーリキー『どん底』が原作。舞台は江戸時代。薄汚い棟割り木賃宿に暮らすどん底生活の人々を描く。

黒澤作品の中では動きに乏しく最初はちょっとのれなかった。一部屋の中での人々の日々を描いているので場面の変化が無いのは当たり前なんだが、舞台風の物語は途中で演技を中断することなく複数のカメラで一気に撮ったと知って「なんだ、すげーじゃん」と感心する。

病床に伏せる鋳掛屋の女房が病気を治したいと言うのに、どうしてだ?また苦しむためにか?と返す鋳掛屋、私はまだ生きたいんだ、と答える妻。ついに死んでしまった姿を見てかわいそうだという女と、誰も皆死ぬんだ、かわいそうなことは無い。怖いのは死人よりも生きている奴だ、と答える男。生きるも死ぬのも一緒のような環境の中、希望と絶望が交錯する。

三船敏郎の色恋沙汰も珍しいシーンだが、山田五十鈴と妹の香川京子で三角関係になるときの山田五十鈴の迫力は凄かった。

あの木賃宿、私の記憶で近いのは中学のときのクラブの部室かな。真ん中に火があって楽しそうでもある。ラストのハモネプのような口楽器は良かった。その後に唐突にオチがあるとは予想しなかった。温泉などで1週間くらい養生しようと思って探す人がイメージしてるのはあんな所ではないだろうか。いろんな意味で楽しめる作品。
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