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鬼龍院花子の生涯 #182

2005-01-20 | か行の映画
1982年 日本 146分

鬼龍院政五郎(仲代達矢)は土佐・高知の侠客である。きょうかくとは「任侠を看板にしていた男」・・・正義を重んじ弱者の味方をする者のことである。高倉健のヤクザ映画でよく使われてる言葉で、鬼政と呼ばれる鬼龍院政五郎および鬼龍院一家もほぼそんな感じである。鬼政と正妻の歌(岩下志麻)との間に子供は恵まれず、松恵(仙道敦子)を養女として迎えた。向かい家には妾が二人住んでいる。闘犬見物の際、敵対組織末長との間で一悶着起こし、掠奪した娘つるを妾として招き入れる。鬼龍院花子は鬼政とつるの間に生まれた女児で、鬼政から溺愛されるが、実はこの話の主人公でもなんでもない。

中心となるのはあくまでも鬼政である。その破天荒な人物像は、現代ではすっかり見ることができなくなったが、大正から昭和にかけて数多くの鬼政が日本中にいたんだと思う。花子の婿にと考えていた教師田辺が松恵に結婚を申し込む際、「抱いただろ」と詰め寄り、指を詰めさせる無茶苦茶ぶり。そして冷静に顔色一つ変えずにその指示を部下に伝える妻。凄い夫婦だ。岩下志麻はこの4年後には同じ五社英雄監督で『極道の妻たち』シリーズを演じることになる。

そして養女の松恵。大人になってからの松恵を演じるのは今は亡き夏目雅子だ。あの家で育ちながらよくぞ!というくらい、自立した芯の強いそして優しく美しい女性に成長している。(その一方で花子は予想通りというか、イメージ通りの人生を歩んでいくのだが)
田辺と結婚し支えていく姿や、伝染病で倒れた母を看病する姿に共感し、自分の信じた道を進み、あれこれ言う輩には「なめたらいかんぜよ」と言い放つ姿に感動を覚える。夏目雅子は確かに大女優だと思う。

ストーリーはそれなりなんだと思うけど、その時代の雰囲気が、街並みや、鬼政のキャラクター、鬼龍院家の造りとか良く出ていて、雰囲気に入り込んでしまった。

鬼龍院に生まれ、客観的に見れば幸福な人生とは言いがたく、最後もひっそりと死んでいった鬼龍院花子の生涯もまた劇的であった。


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