1987年 アメリカ 119分
「合衆国憲法第18修正条項」いわゆる禁酒法は1919年に議会を通過し、1920年に施行された。1933年に廃止されるまでの13年間、アメリカでは密輸や悪徳執行官など治安の悪化を招くことになり、歴史に残る大きな過ちだと、アメリカ政府も認めた失策と言われている。
禁酒法を執行する人間が少なかったため取り締まりは十分ではなかったようだが、本作の主人公エリオット・ネス(ケビンコスナー)率いる捜査チームは「アンタッチャブル」(買収されない人の意)と呼ばれて評判を呼んだ。
メンバーはショーンコネリー演じるジェームズ・マローン。普通の警官だったが、アンタッチャブルに抜擢されてからはネスを逆に引っ張っていく。コネリーはアカデミー賞助演男優賞を受賞した。すでに死んでいる死体を撃つことで自白させようとしたり機転も利く。自宅で蜂の巣にされても会計士の居場所を伝えるシーンは壮絶だった。
アンディ・ガルシアが演じジョージ・ストーンは射撃の名手。イタリア出身の元泥棒。有名な駅の階段を乳母車が落ちるシーンでは大活躍しただけに前半コネリーが目立ちすぎて地味なのが残念。後半急に活躍した感じは否めない。
カポネを脱税で逮捕しようと提案する計理士オスカー・ウォレス。エレベーターの中でカポネの刺客に殺され、血文字でメッセージを残されてしまう。
主要メンバーはこの4人だが、忘れてはならないのが、デニーロ扮するシカゴギャングの創始アル・カポネ。1927年だけで、当時のお金で、1億5千万ドル(約2百40億円)を稼ぎ出したと言われる。禿げかかった頭で豪放な親分を貫禄十分に演じている。
本作ではアンタッチャブルとカポネの戦いを、逮捕そして裁判の中と外での攻防をじっくりと描いている。やや荒削りな気もしなくはないが、だんだんとエスカレートする争いの中で最後まで諦めないアンタッチャブルの心意気を受け取りたい。大物俳優に囲まれて主役を張るケビンコスナーも輝いているが、できればコネリーは殺さないで勝利の美酒を味あわせてあげたかったな。
参照サイト
アンタッチャブルサイト史実的考察や禁酒法について。
「合衆国憲法第18修正条項」いわゆる禁酒法は1919年に議会を通過し、1920年に施行された。1933年に廃止されるまでの13年間、アメリカでは密輸や悪徳執行官など治安の悪化を招くことになり、歴史に残る大きな過ちだと、アメリカ政府も認めた失策と言われている。
禁酒法を執行する人間が少なかったため取り締まりは十分ではなかったようだが、本作の主人公エリオット・ネス(ケビンコスナー)率いる捜査チームは「アンタッチャブル」(買収されない人の意)と呼ばれて評判を呼んだ。
メンバーはショーンコネリー演じるジェームズ・マローン。普通の警官だったが、アンタッチャブルに抜擢されてからはネスを逆に引っ張っていく。コネリーはアカデミー賞助演男優賞を受賞した。すでに死んでいる死体を撃つことで自白させようとしたり機転も利く。自宅で蜂の巣にされても会計士の居場所を伝えるシーンは壮絶だった。
アンディ・ガルシアが演じジョージ・ストーンは射撃の名手。イタリア出身の元泥棒。有名な駅の階段を乳母車が落ちるシーンでは大活躍しただけに前半コネリーが目立ちすぎて地味なのが残念。後半急に活躍した感じは否めない。
カポネを脱税で逮捕しようと提案する計理士オスカー・ウォレス。エレベーターの中でカポネの刺客に殺され、血文字でメッセージを残されてしまう。
主要メンバーはこの4人だが、忘れてはならないのが、デニーロ扮するシカゴギャングの創始アル・カポネ。1927年だけで、当時のお金で、1億5千万ドル(約2百40億円)を稼ぎ出したと言われる。禿げかかった頭で豪放な親分を貫禄十分に演じている。
本作ではアンタッチャブルとカポネの戦いを、逮捕そして裁判の中と外での攻防をじっくりと描いている。やや荒削りな気もしなくはないが、だんだんとエスカレートする争いの中で最後まで諦めないアンタッチャブルの心意気を受け取りたい。大物俳優に囲まれて主役を張るケビンコスナーも輝いているが、できればコネリーは殺さないで勝利の美酒を味あわせてあげたかったな。
参照サイト
アンタッチャブルサイト史実的考察や禁酒法について。
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時をかける少女 #22 17年前
パルマ監督の傑作アンタッチャブル。アルマーニのスーツやオデッサの階段シーンのオマージュなど見所満載の作品でしたよね
これはやっぱりケビンコスナーよりもショーンコネリーの存在が大きかったですね。
後半「タッチャブル」と言われてからは悲惨なシーンが続きますが、感動モノでした。
何度も観た作品です。
銃撃戦はとにかくどれも圧巻!!
そういえばLDって最近みませんね!??
ゴルフクラブで何回も・・・(汗)
私は、ラストのシーンも印象的でした。
エリオット・ネスに記者が
「禁酒法がなくなったらどうしますか?」
「酒をのむさ」
ショーン・コネリーの壮絶死も、見事でしたが、やはり、生きていてほしかったですね。
感動作品でした。
さて、デニーロですけど、カポネの役作りのために前頭部の髪の毛を抜いたそうですね。(そのまま禿げなくて良かった)パーティーの白い敷布の上に滴り落ちる血、血、血・・・。エレベーターの壁といい、血の赤い色を上手く使った演出でしたね。
禁酒法の時代の映画、シカゴ映画は数あれど、どれも大変興味深いものばかりです。