映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

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乱 #262

2005-03-21 | ら行映画
1985年 日本 162分 黒澤明

毛利元就の「三本の矢」のエピソードから物語は始まる。兄弟三人が力を合わせれば・・というやつである。しかし、三男は三本の矢を無理やり折り、父の甘さを指摘する。で、ここからはシェイクスピアの「リヤ王」がフューチャーされ、三男とは縁を切る。毛利家の三人の兄弟が父の教えを守らなかったらどうなるか、リヤ王になっちゃった、というわけだ。果たして長男の正室楓の陰謀もあり、折り合いが悪くなった父は、ある日長男と次男に攻められ、絶望に打ちひしがれ、狂気の状態になり荒野をさまよう。

仲代達也が父秀虎役を熱演しているが、彫りの深いメイクはどうしても「あの人」と比べてしまう。長年名コンビだった黒澤明と三船敏郎は晩年は確執があったともなかったとも伝えられているが、誰も真相は述べていないため闇の中である。

城をまるまる作ってそこに矢を放ち、終いにゃあ燃やしてしまうというダイナミックな撮影が大迫力で迫ってくる。メイキングDVDもあるようなのでそっちの方が見てみたい気もする。何百人もの人数での合戦シーンは凄いスピードで疾走する馬から次から次に落馬していき、見てるほうが不安になってしまうくらい物凄い。

それから黒澤映画では蜘蛛巣城でも城主の妻が暗躍する姿を描いたが、ここでも原田美枝子が熱演。自分の夫(長男)が殺されると次男に取り付き正室の座を奪おうとする。山田五十鈴の大迫力には劣るかもしれないが、夫の死よりも我が身だと言い切る傍若無人ぶり、兜を押しのけ次男にしがみつく姿などなかなかの悪女ぶりだった。最後の斬られ方もスゴ!

また、道化役でピーター。植木等が隣国の藩主をいつも通り演じていた。リヤ王でサブストーリーとなっている目玉をくりぬかれた物語のキーとなる鶴丸はここでは誰の子に当たるのかが良くわからなかった。残念。

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