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蜘蛛巣城 #200

2005-02-01 | か行の映画
1957年 日本 110分 黒澤明監督

蜘蛛巣城の一の砦の鷲津武時(三船敏郎)と二の砦の三木義明(千秋実)は、城主都築国春に謀叛した軍師小田倉則保らを破り、城に戻る途中森に迷い込み、怪しげな小屋を発見する。そこで見た物の怪は、鷲津武時が蜘蛛巣城の城主に、三木義明の子供が次の城主になると告げ、姿を消す。お互い笑いあう二人であるが、城に戻るなり義明は一の砦の大将に任ぜられる。ここで予言を元に武時を城主にするよう動く人物がいた。武時の妻浅茅(山田五十鈴)であった。城主都築国春が自分を買ってくれている恩を感じている武時をそそのかし、ついに武時は国春を斬り、城主となる。

城主となった武時には子供がおらず、義明の子供を次の城主に考えていたが、またしても浅茅に反対される。更に彼女が懐妊を告げて義明を討ってしまう。それからというものの良心の呵責に耐えられず、義明の幻覚を見るようになる。

・・・
シェークスピアのマクベスを戦国版に仕立てた作品である。物の怪も不気味であるが、一番怖かったのは妻の浅芽だった。無機質なメイクもそうなんだけど、欲にとり憑かれた妻が抑揚のない言葉で、夫に殺しを命ずる。そして流産を知った時の狂乱の表情とあの台詞!こわ~い。

さて、この妻の姿、現代で言えば、夫の出世に奔走し、ダメだとわかると今度は自分の欲望を子供に投影する教育ママゴンといったところだろうか。そして豪腕城主の武時も妻に頭が上がらないサラリーマンのようである。戦国時代に妻の欲望は夫が出世することだったのかどうか知らないが、似たようなものだったのではないか。

そして武時は、小田倉則保と義明の子義照に叛乱されてしまう。物の怪は森が動かない限り敗れることは無いと告げるが、武時が蜘蛛巣城から見たのは動く森であった。何十本もの矢が武時を襲うラストシーンは圧巻だ。


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2 コメント

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物の怪 (ぽこ)
2005-02-01 23:05:50
これはまったく知りませんが、ただの時代劇ではないようですね。

マクベスの日本版があったなんて…これはちょっと観たくなったりして…。



というところで200本レビュー達成、おめでとうございます!

なんだかずいぶんと離されてしまいました(汗)
Unknown (映画のせかいマスター)
2005-02-02 07:58:49
ありがとうございます!いつの間にか随分と溜まってしまいました^^まあ、中身が無いのも多いので・・・^^;

2月はアカデミー賞の授賞式があるためか、過去の受賞作品のオンエアが多いですね。しばらくは名画漬けになりそう。

そうそう、蜘蛛巣城も良かったですよ。黒澤作品はお勧めです。

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