「子育ては、給料が払われないながらも、最もタフな専門職」
と心理学者クリスティン・ネフ氏はいいますが、
ほんと、就労時間といい、その内容といい、待遇といい、
「最もタフ」になりえますよね。
しかも、「ああ、もうだめかも」と思ったって
「じゃ、職を変えようかな」というわけにもいきません。
それで、精神状態ぼろぼろのまま子供に向かい続けるとするなら、
子供は周りのことをスポンジのように吸収するまっさらな存在ですから、
あちらこちらに「あれ?」と思うような「ほころび」が出てきて、
状況はますますタフになっていき、
悪循環への一途。
特にHSCなどは、
親のちょっとした言動や表情や雰囲気や心の状態にさえも、
如実に影響を受けたりしますから。
親の自分ケアに磨きをかけていくこと、
親が自分の心の状態を整えていくことの大切さ、
私自身、子育てを通して心の底から実感しています。
そこで今日は、ネフ氏の著書
『Self-Compassion:The Proven Power of Being Kind to Yourself
(セルフ・コンパッション:証明された自分自身に親切であることの力)』
に載せられている、「子育てする親向けのエキソサイズ」を紹介します!
もうだめかも・・・、と感じる瞬間から、
普段の日々の自分メインテナンスまで、
自ら心身を整えていく上で、効果的です!
1.「思いやり(コンパッション)」をもって親としての自分の不完全さに向き合う
一日の終わりなどに、親友に接するときのような
「思いやり(コンパッション)」と理解しようとする気持ちをもって、
親として、「あれはよくなかったよなあ」「ああこうしたらよかったかも」
と思うようなことに、向き合ってみます。
人間は誰も完璧ではないということを思い出しつつ、
可能な限り正直に。
2.状況を改善するために何かできるか考える
「子供に謝る」だったり、「新しい約束をして守る」だったりするかもしれません。
間違いをおかし、それを修復するといった過程を体現することは、
子供にとって、愛されていると感じるだけでなく、
間違いにどう向き合うかを示す最高のレッスン。
3.自分がした間違いの背景に「難しい感情」がないか探る
ストレス、フラストレーション、疲労など。
もしそれらを見出すようなら、自らの感情的な痛みに対し、
「思いやり(コンパッション)」を向けます。
「親でいるっていうのは、タフなものよね」そんな声をかけてやりつつ。
4.それらの「難しい感情」を和らげるために何ができるか考え行動する
工夫し、試しと、実際に行動していきます。
「忙しくて、自分に割く時間などそうはない、そう思うかもしれません。
でも、自身が必要としていることをよりシリアスにとり、
自分をケアする時間を作り出すことで、
結局、より効果的でサポーティブな親であれるんです」
というネフ氏の言葉、確かに、ですね。
ネフ氏は、「難しい感情」をリフレッシュするために、
以下のような具体的方法を提案しています。
自分に合った方法を、見出していきたいですね。
・マッサージ、ペディキュアなど、自分を「甘えさせる」時。
週末、「ペディキュア・サロン」へ行ってきました。
実は、私ペディキュアをしたの人生初めて。
マニキュアさえ、これまで数回したことあったかなあ、といったところ。
ちなみに髪も、10年以上自分で切ってきました。
アラスカ暮らしで素足を出す機会のなかった16年でしたが、
こちらの30度を越える蒸し蒸しの夏、
サンダルなしでは暮らせません。
上の子たちの買い物を待つ間、
薄暗い照明のなか、ゆったりとマッサージチェアに座り、
泡泡のジェットに足を浸し、
あったかくてきもちー。
足裏から膝までクリーム塗りたくっていただき、
マッサージまでしていただいて。
きれいに爪を整え、
足裏の表皮をやわらかくしてくださるプロのお姉さんの手つきにうっとり。
それで、今、足の爪、青色です。
「ママ、何で初めてのペディキュアがその色?」
と子供たちに呆れられながら、
海と空の色の指先が目に入るたび、
くつろいだあのひとときに感謝してます。
自分を「甘やかす」のではなく、「甘えさす」ときを、
取り入れていきたいですね。
・コメディーをみる
ケタケタ笑い転げた後の、あのすっきり感。ぱっと軽くなり、物事を違った視点から見られるようになります。
・音楽を聴く
大好きなリズムに、滞っていたものも踊りだし流れ出します。
・ストレッチやヨガを30分
呼吸に合わせ、身体を伸ばして。
・自然の中を散歩
鳥の声、風が肌に触れる感覚、緑が太陽に照らされる匂いに包まれて。
歩くことで体中の循環もよくなります。
・胃のある側を下にして、腰のあたりを穏やかに揺らしてもらう
これは、したことありません。試してみたいですね。
・踊る
「クラブにいっても、フォーマルなダンス教室でも。
インターネットに載せられた、いろいろなダンスの仕方にならってみても」とのこと。
音楽に身体を揺らすのって、リフレッシュですね。
・「思いやり(セルフ・コンパッション)」をこめた「ボディスキャン」
「ボディスキャン」というのは、頭の先から足の先まで、
順に意識をいきわたらせ、硬さ、他より力が入っているか、
温度、しびれ、痛み、不快感など、あらゆる感覚に気づいてみようというもの。
そして吐く息とともに、硬く力が入った部分をほぐしていきます。
これだけでも、随分とリフレッシュですよ。
ネフ氏は、そうしてほぐすときに、
「思いやり(コンパッション)」を向けてみるというんですね。
常に働いてくれている自分の身体を思いやるひととき、
確かに、身体がほっと落ち着く感あります。
こうして、
自分が不完全であることを「思いやり(コンパッション)」をもって受け入れるからこそ、
子供との問題改善へ向けて、
そして自らの難しい感情の改善へ向けて、
より具体的行動を起こしていくことができるというんですね。
最後に、
普段から心の状態を整えることは確かに大切ですが、
きつい、つらい、悲しい、などのネガティブな感情も、
時には子供たちに見せたっていいんですよね。
より大切なのは、
そうしたネガティブな状態から、立ち直っていく姿を見せていくこと、そう思います。
ずっときつくて、つらくて、悲しいわけじゃない、
そう子供たちに体現できたらいいですね。
タフな子育てに関わる方々にエールを送りつつ。
みなさん、他者にも自分にも、「思いやり(コンパッション)」溢れる週末をお過ごしください!
HSCの記事からこちらにたどりつきました。
現在小2の男子のかあさんをしています。とにかく赤ちゃんの時から育てにくい子でした。なんで、この子はこうなんだろう?と思ったり、私の未熟さやダメなとこがあるから、この子はこんな風なんだ・・・なんて自分をずっと責めてしまったり。
もちろん、ぜんぜん大丈夫!なんでもこいっ!なんて日もありますが、でももっともっと、らくちんなかあさんになりたいなぁって思う日もありまして・・・。
マイコーさんの記事、読みやすく、実践できそうなものがたくさんですね!
まだまだいくつか記事を読んだだけですが、たくさんの情報を発信してくださってありがとうございます。
ユガミンの紹介、おもしろかったです。
私も、息子も、感情と同一化しやすいですが、こんな風に考えたらもっと生きやすくなる!と朝からわくわくしました。
とりあえず、お礼がいいたくてコメントしました(^O^)
赤ちゃんのときから、育てにくさのあった息子さん、今2年生なんですね。ああ、本当によく分かります、子供の育てにくさのひとつひひとつを、「自分がだめだからだ」と思い悩むというの。私自身、これは、「その子の性質と私自身の対応を含めた環境がからみあった表れ」なのだと眺めなおすことで、随分と楽になったの思い出します。
もっと気持ち的にらくになりたいというの、本当ですね、子育ては、もっとシンプルに楽しめるものなのだと、私自身思っています。
「ユガミン」、ああしてフィギュアになっていると可視化でき、しかもなんだかあんな風に可愛らしく描かれたりすると、嫌悪感や憎むといった気持ちも和らいだりしますよね。「あ、シロクロン出てきた」など、子供たちとの会話の中で、キーワード化してしまうのも手です。
読んでくださり、そういっていただいて嬉しいです! 五人と近所の子に囲まれ&引越しと、夏休み中はなかなか座る時間もとれないんですが、こつこつと発信していけたらなと思っています。感謝をこめて。
Honwakarinさんも、自らを思いやり、周りを思いやり、素敵な夏となりますように!