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重度ディスレクシア&恵まれない環境に育った夫に学ぶ3つのこと、「落ちこぼれ代表」からの挽回

2017年04月06日 | 子育て全般

私の夫は、学校システムからの「落ちこぼれ代表」のような人です。

「重度ディスレクシア」と小学校低学年時に診断され、

学校の勉強はずっと底辺。

毎年落第寸前のところ、父親が何度か学校へ掛け合い、

何とか進級できていたといいます。

 

外国語の勉強も止められていましたから、

一切英語が話せないまま18歳で米国へ渡り、

皿洗いや庭師などしながら、学生ローンを借りつつ、

誰でも入ることのできる「コミュニティーカレッジ」で学びました。

 

私が彼に出会ったのはこの頃なんですが、

夏の間、森の中で野宿し、

ヒッピーというかホームレスのような生活をしていましたね。

 

その後、こちらにも少し綴ったんですが:

日本とアラスカ、「別居婚」の始まり 【地球の最北で子育て#01】

互いに学生のまま日米間を行き来しつつ、

彼は、パイロットのライセンスを取りました。

 

シングルファザーとして18歳まで育てた実父も、

彼がパイロットのライセンスを取ったと聞いても、

「この目で見ないことには信じられない」と、

南米まで写真に撮って送るよう頼んだといいます。

 

そうして、パイロットのインストラクターとして働き始め、

次にアラスカの村々を回る航空会社のパイロットの職を得、

そこから政府の航空機関に移り10年後、米国首都本部のポジションに選ばれ、

書類に囲まれ責任のある本人が望んだ仕事についています。

・お知らせ&ディスレクシアを抱え生きるということ

 

今も次へ向かって走り続けていて、

昔を振り返ることに時間をかけることもあまりないのですが、

時に、しみじみと言うことがあります。

 

「まさか貧しい南米の国の学校でいつも最下位だった自分がここまでくるとは・・・」と。

 

 

 

私自身、身近に暮してきて、彼からたくさんのことを学んできました。

 

今日は3点だけ、ここに書いてみますね。


1.    いくらだって挽回可能 

彼は生い立ちも、苦労続きです。

 

各種虐待もありましたし、母親も6歳の時去りましたし、

貧困で豆と米だけ食べて育ちましたし

(アラスカの1人暮らし時代も大豆から豆腐と湯葉と豆乳作ってしのいでましたね)、

南米の貧しい国の内戦時でしたから、

近所で爆弾が炸裂したところ奇跡的に助かったこともあるようです。

 

今、私自身子育てについて発信させていただいているわけですが、

彼の話を聞けば聞くほど、

「こんなことをしてしまったら、この子は・・・」と、

現代の「通常の家庭」で心配されるようなことを、

何倍も凝縮したような環境に育ってきたんだなと思います。

 

子どもの性質によって同じことでも受け取り方は違いますし、

「痛み」というものは、比べることはできないというのも分かります。

 

それでも、あえてお伝えしたいのは、

「いくらだって挽回可能です」ということ。

 

どんな育てられ方をしようが、

学校でどんな扱いを受け、どんなレッテルを貼られようが、

学校の勉強が全然できなかろうが、将来の見込みなしと会う人会う人に思われようが、

入学試験にことごとく落ちようが。。。

 

その後の歩みによって、

「やりがいを持った仕事につき生き生きと幸せに暮らすことは可能」

ということです。

 

私自身も、

ああ、こんなことを言ってしまった、

こんなことをしてしまった、

こんなことで大丈夫だろうかと、

子育てするなか不安になることってあります。

 

そんな時、隣で、

美味しそうにご飯を食べている夫を見て、

しみじみ思うんです。

 

ああ、ちょっとやそっとじゃヒトってつぶれないんだな、と。

 

「ああ、子育て間違った」と思っても、

親として自ら生い立ちに問題を抱えていても、

長い目で見るのなら、挽回は必ず可能です。

 

 

 

2. メンタルを整えることの大切さ

夫をみていて、スキルを磨き続けることも不可欠ですが、

特にメンタル面での絶え間ない努力が大きいと感じてます。

 

順風満帆に能力を発揮し、

周りから認められてきた人はいいんです。

 

でも、凸凹があったり、

学校システムからはみ出るような資質(例えば創造的)だったりして、

様々なネガティブなレッテルを貼られ続けてきた場合。

 

スキルを磨くのだって、

周りの何倍もの時間と努力が必要です。

 

そこへ、世間の99.9%の人が

「お前にできるわけない」と思います。

そうして周りから投げつけられる態度や言葉を、

かなぐり捨て、跳ね返し、突き抜けて、

スキルを磨き続けていく必要があるわけです。

「世間の意見」など信じていたら、進むことはできません。

 

夫は、毎朝必ず、そして日に何度か、

心を整えるエキソサイズをしています。

 

それは、外から「お前はこうだ」と与えられるものを突き抜け、

「私は誰か」を思い出し続ける時ともいえるかもしれません。

外から内を満たすのではなく、

内から外へとつくり出せる状態を整えるんです。

 

親としても、

子どもに与えられる思いやレッテルを、

もしそれがその子の成長に邪魔になるとするならば、

共に突き抜けていきたいですね。

 



3. 成長する喜びの大きさ

彼は、日々むさぼるように勉強しています。

夢に描いたポジションに抜擢されたのも、

資格をいくつも取ったことが大きかったようです。

そうした資格試験用の勉強だけでなく、

時間を見つけては科学や歴史について読んだりDVDを観ています。

 

それはまるで、

「何かを知る喜び、何かができるようになる喜び」を

ほとんど感じることのなかった子ども時代を、

取り戻しているかのようです。

 

そして隣にいながら思います。

何かを知ること、何かができることになる喜びが、

いかに大きいかを。

 

子ども達にも、

この喜びを堪能して欲しいですね。

 

 

 

こちらはディスレクシアについてこれまで書いてきた記事です:http://kosodatekyua.com/category/dyslexia/

・ディスレクシアの人と17年間暮してきて、

私なりに思うことをまた書いてみたいなと思います。

夫は、「学校の勉強ができる・できない」と「賢さ」とは全くの別物だということを、

言葉だけではない体感として教えてくれました。

 

さてこちら、今日は春雷響く大雨です。

みなさん、今日もよい日を!

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2 コメント

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Unknown (えみこ)
2017-10-01 09:06:52
この記事から大きな勇気をいただきました。

不安は身の危険や失敗から守ってくれる大事な人間の感覚の一つですが、人は皆、自分の不安と共存しながら前に人生を進めていくんですよね。ただ、幼少期に親や周りに言われた言葉など文化と環境の影響を受け、人はどうしても「自分には無理かも」という不安に苛まれて自分のゴールがみえなくなってしまうケースが自分も含め多数だと感じています。

そんな自分を見つめ続け、努力を惜しまなかったご主人に大きな勇気をいただきました。
そして、そんなご主人が自分を見失わず、心の声に従い続けることができたのは、マイコさんのサポートなしではあり得なかったことも十分に理解しています。

一日に何度も心で叫ぶ「英語のせいでやりたいことが上手くできない!」の文言が頭に浮かぶたび、この記事を思い浮かべています。
えみこさん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2017-10-03 08:22:15
「勇気になった」と教えて下さり、ありがとうございます!

本当ですね、不安は、太古の狩猟採集時代から人類を死に至る危険から守ってきた必要不可欠な感覚です。でも、現代では、「死に至る危険」以外に対しても、発動しっぱなし、という説もあります。

「まあ、死にゃあしないから」という心持ちは、案外、不安感にさいなまれる状態にとって、的を得ていたりしますね。

「コンフォートゾーン」から踏み出し、何かを新しく始めるのは、不確かさの中で、不安感と隣り合わせにあることともいえるかもしれません。そうして、立ちはだかる不安感を突き抜け突き抜けした先に、「成長」もあるのでしょうね。

そんな話を、今週末、夫としていました。先月で結婚20年!になったのですが、私の方こそ、彼にサポートされてきた部分があるなあと思ってますよ。と、まあでも、今でも、言い合いや喧嘩もちょこちょこあって、そうして醜い部分も見せ合いながら、互いに少しずつ少しずつ自分たちなりに、成長してきたのだなあと思っています。

「英語のせいでやりたいことが上手くできない!」 
分かります。こちらで英語を母国語としない私たちが活動するには、ついてまわる「叫び」ですね。

多くの人が、立ちはだかる不安感に引き返しもしてしまうなか、えみこさんの踏み出す姿が、私自身を含め、どれほど励ましと勇気を与えてくれるか!私も、私なりに、進んでいきますね。えみこさんの活動と繋がることを心より楽しみにしつつ。

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