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「どういう子がハイリーセンシティブチャイルドか?」を見分ける最新バージョン「DOES」

2016年04月25日 | ハイリーセンシティブチャイルド

以前紹介したこちらの診断チェックリストは、『The Highly Sensitive Child』に載せられているものですが、その2014年版の最後には、初版の2002年以来の研究が、著者エレイン・アーロン氏によってまとめられているようです。

こちらにて読むことができます。とてもコンパクトで分かりやすいです!

その中で、アーロン氏は、「最近では『ハイリーセンシティブ』について、DOESという言葉で説明するようにしているんです」とのこと。

 

「DOES」とは:

1「Depth of Processing(プロセスの深さ)

2.being easily 「Overstimulated(刺激過多になりやすい)

3.being both 「Emotionally reactive generally and having high 「Empathy in particular

(感情的に反応しやすく特に高い共感力を持つ)

4.being aware of 「Subtle Stimuli(微妙な刺激にも気づく)

これら4つのコンセプトを表しているといいます。

 

詳細をみてみると。

 

1.「D」epth of Processing(プロセスの深さ)

刺激過多になりやすかったり、微妙さに気づくといったことがまずは親の目につきやすいものの、「プロセスの深さ」こそが、まさに中心的な特徴とのことです。目につきやすい特徴も、この「プロセスの深さ」が根本的な原因というのですね。

 

こんな表れに気づくかもしれません(全ての特徴が見られるわけではないとのこと):

・どこかで一度二度聞いたのだろうその年齢にしては「ビックワード」を用いた深い質問をする

・賢いユーモアのセンス

・あまりにも多くの可能性を考えるため決められない

・参加する前に再考を重ねるので新しい人や場面を前にすると活動を始めるのに時間がかかる

 

 

 

2.being easily 「O」verstimulated(刺激過多になりやすい)

外の動きも内面的な動きも敏感に感じ続け、その上完全にプロセスしようとしていたら、心的にも身体的にも、やっぱり、もう限界!ともなりますよね。

 

こんな表れに気づくかもしれません(全ての特徴が見られるわけではないとのこと):

・たとえ楽しいバケーションなどであっても、出かけ先で刺激が強すぎるためなどで、驚くほどのメルトダウンを起こすことがある

興奮した日は寝つかれなかったり夜起きたりする

・変化や痛みへの反応が極端

・大きな音に対しまるで身体的な痛みを伴うかのように反応する。

・暑さ寒さ、靴の小石、塗れたりちくちくする服などについて文句をいう

・「ダウンタイム」や「静かな一人遊び」が必要

・パーティー、チームスポーツ、クラスの前で話すのを避ける

・上手なことがあっても、見られていたりテストされると、同じようにうまくできないことがある

・刺激の強い罰より、穏やかに正される方がよりよく学ぶ

 



3.being both 「E」motionally reactive generally and having high 「E」mpathy in particular

(全体的に感情的に反応しやすく特に高い共感力を持つ)

感情的な反応が、深くプロセスすることと関わっているとのことです。例えば機械音を繰り返し聞くよりも、生身の人と話すことで、語学がより上達するように、感情を伴うことで、より深く学び記憶に残ると言います。HSCは、感情が強いからこそ、人生のレッスンを観察しよりよく学ぶでしょうとのこと。また共感力が強い感情と結びつくとき、慈愛(compassion)に繋がるといいます。

 

こんな表れに気づくかもしれません(全ての特徴が見られるわけではないとのこと):

・深く感じ入る

・簡単に泣く

・あなたの心を読む

・完璧主義、または小さな間違いに強烈に反応する

・学校の友達や、家族や、見知らぬ人など他者の悲嘆に気づく時に、動物に対しても悲しみを持つ。例えば、食卓の肉や、温暖化のホッキョクグマなど。

 

 

 

4.being aware of 「S」ubtle Stimuli(微妙な刺激にも気づいている)

感覚器官がより高反応というよりも、思考と感情レベルの高さが、こうした知覚的な敏感さに関係しているといいます。微妙さへの敏感さは、学校で先生が何を望んでいるかを察知できることを含め学校生活や、スポーツやアートにとって役立つでしょうとのこと。

 

こんな表れに気づくかもしれません(全ての特徴が見られるわけではないとのこと):

・人や場所の微妙な特徴の変化に気づく。家具が移動したなど

・「おかしな」匂いがするとその場に入るのを拒否する

遠くの鳥の声や飛行機のエンジン音に気づく

・より年齢が上になると、アート作品にも敏感

声のトーン、ちらりと見る、鼻であしらうなどや、小さな励ましにも気づく

 

 

 

なるほどー。このDOES、特徴がすっきり4つの項目にまとめられ、分かりやすいですね。

「DOES」ひとつひとつについて、とても興味深い研究が様々紹介されていて、是非みなさんにもお伝えしたいのですが、そちらも後ほどまとめていきます!

 

それではみなさん、今日も良い日をお過ごしください!

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2 コメント

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いつもありがとうございます (奈緒美)
2016-04-26 12:03:07
ハイリーセンシティブに関する記事、とても興味があります。娘はハイリーセンシティブな面が目立つタイプなのですが、息子は刺激にあまり動じず周囲に返す反応も柔らかで高反応からほど遠いように見えるタイプです。なので、息子はHSCではないのかなと思っていました。でも、今回の記事を読んで、ある面、かなりハイリーセンシティブな子(人)なのかなとも感じました。最近もこんなことがありました。大学のゼミでプレゼン発表をしたところ、他からかなり得点を離した状態で一位を取ったようです。でも、本人は少しがっかりしていました。プレゼンで一番評価されていた部分が、プレゼン内容の本質からずれていたからのようです。そういえば、興奮して怒ったり、くよくよしたり、誰かを批判したりするのをあまり見たことがないものの、人とちょっとの間過ごすだけで、相手が何に価値を置き、どんな考え方をする人か、何についてどれくらい通じているかなど微細なことにすご気づくことに思い当りました。ただ相手が自分と反対意見でも、譲歩できる点は譲りつつ、自分が大切にしている部分は伝わるまで表現方法を変えて伝え続けているのです。暇があったら、美術館に行ったり、音楽を聴いたり、読書をしたりしています。学習することにも体験することにも、深く感じ入り、それを創造的な活動のなかに活かしています。そうした息子の暮らしぶりを見ていると、ハイリーセンシティブチャイルドやパーソンの反応とはかなり異なる表現の仕方をするHSCやHSPもいるのかなと思いました。
奈緒美さん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2016-04-27 00:37:47
奈緒美さんにそう言っていただけると、嬉しくなります。私自身調べるほど興味深くて、書きたいことも溢れます。こつこつと続けていきますね。

娘さんは特徴が目立つタイプなんですね。息子さんは、周りや自分の内面までも細やかに敏感に感じ取り深くプロセスしているように見えるものの、反応は柔らかなんですね。

息子さん、大学ゼミでダントツ一位をとりつつも、自分が意図していたことが認められたわけではないので、少しがっかりされていたと。人の目より、自分の中に確固とした律があり、頼もしいです。自ら「強烈に」感じている「真」を、周りよりも優先できる強さを持たれているんでしょうね。同時に、相手が分るまで手法を変え伝え続けるといったなるべく周りと摩擦を起こさないコミュニケーション術も持たれている。

美術館や音楽や読書と、自分に必要なものや過ごし方をよく分かり、自分の感じる物事をこつこつと探究し形に表し伝えようとされている息子さん。

芸術家、作家、研究者にHSPが多いとも言われますが、息子さんのように、「自ら強烈に感じる真」にじっくりと向かい表し続けていくという姿勢は、こうした人々の根幹にあるものですよね。その中には、激しい反応に溢れ激しく生きているように見える方もいるでしょうし、穏やかに見える一生を送られた方もいるのだと、名の知れた芸術家や作家や研究者の伝記を読んだり、周りを見回しても、思い当たります。

ひとつ思うのは、「強烈さ」というのは、喜怒哀楽が激しいという表れ方をするわけではないということ。外から静かで穏やかに見えても、内面的にはとても激しいやりとりが繰り返され常に賑やかということもあるのだと思います。私自身、HSPの多くは、穏やかでゆったりしているようにも見えるんじゃないかな、と感じています。そうであることを身に着けていった方もいるでしょうし、元々の気質の場合もあるのでしょうね。

HSPと一言でいっても「多様」というのは、HSPという言葉を考案したエレイン・アーロン氏が書いていることなのですが、私自身も、奈緒美さんの息子さんのようなタイプを思い出しながら、より理解していきたいなと思います!

娘さん息子さんが、敏感な面を生かし、ますます人生を謳歌されることを楽しみに応援しています!

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