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『It Mama』寄稿2記事:育てにくい子と人見知りする子の可能性&「ギフト」を理解し生かす

2018年04月28日 | ハイリーセンシティブチャイルド

こんにちは!

 

前の記事から続きます。

『マナトピ』寄稿:オノマトペと知育について&子どもが専門家と触れ合う機会をもっと教育現場に

この記事では、

『It Mama』さんへの寄稿2記事について、

つづらせてください。

 

『It Mama』さんへの2記事は、

「敏感系の子への理解が深まりますように」

という願いを込めて書きました。

 

おかげさまで、

とてもたくさんの方々に読んでいただいたようです。

関心の高さに、私自身も、驚きました。

 


育てにくい赤ちゃんの可能性と現実的な対応

一つめの記事では、

以前も紹介した米国の心理学者夫妻トーマス&チェス氏の研究に基づき、

「4分の1の赤ちゃんは、

刺激に敏感で、よく泣き、環境に馴染みにくく、育てにくい赤ちゃん」

と紹介しました。

 

そして、その原因に、

「外からの刺激への高反応=感受性の強さ」があること、

そして、こうした「感受性の強さ」というのは、

将来、大きく伸びる可能性を秘めているということを、

簡潔にまとめました。

 

まずは、

「あ、この子は4分の1に当てはまる赤ちゃんなんだ」と

自覚すること。

すると、私自身もそうだったんですが、

開き直るというか、より気持ちがふっきれて、

親自身のケアにも気を付けるなど、

より現実的な対応も考えていけるようになります。

 

 

そして、「育てにくい赤ちゃん」には、

長い目で見るならポジティブ面もあるといった見方が、

今、大変さの渦中にある親御さんたちにとって、

少しでも、前へと進見続ける力となってくれたら、

そう願っています。

 

こうしたことが、コンパクトにまとめてあります。

興味ある方、是非どうぞ!

赤ちゃんの性質4タイプと「よく泣く子」の可能性

 

 


宝が溢れ出す「感受性の強さ」を持って生まれた子達

以上のような、

育てやすさ・育てにくさを分けるとされる「感受性の強さ」については、

昨年夏に帰国した際、

読み漁ったいくつかの日本の子育て本の中に、

こんな記述がありましたよ。

 

松永暢史著『将来賢くなる子は「遊び方」が違う』から引用しますね:

―――――――

感受性の成長こそが子どもを賢くする

感受性が豊かに育った子どもは、

親が言葉をかけなくても自分から「美しい」「楽しい」「心地良い」「面白い」を見つけ出すようになります。

では、感受性が豊かになると、どうして頭が良くなるのでしょうか?

理由は明快です。アンテナがたくさん立つことで、周囲の様々なことに興味を持てるようになるからです。

感受性をベースにして好奇心が生まれ、その好奇心が知性へとつながっていく。

こうしたプロセスで学ぶのが本来の学問であったはずです。

このプロセスをすべて飛ばして知識だけ学ばせようとするならば、

勉強がつまらなくなり、放り出したくなるのも当然です。

知性に先行するのは感受性。このことを忘れないようにしてください。

――――――

著者の松永暢史氏は、

感受性は、「知性」の他にも、

以下のような力をもたらしてくれるといいます:

・たくさん趣味をもてるようになる →人生が豊かに

・人にやさしくなれる → 周りから好かれる

・場の空気を読める → 社会で成功

 

松永氏は、「ですから、親が働きかけ、

子どもの感受性を子供時分から高めてあげましょう」とするわけですが、

育てにくい子というのは、

ある意味、こうした感受性の強さを持って生まれてきている、

そう考えることもできますよね。

 

育てにくい子の、

こうした大きな可能性を、

思い出していきたいですね。

 

 

 

人見知りへの理解と対応

『It Mama』さんへのもうひとつの記事では、

人見知りをする赤ちゃんについての日本の研究を基に、

対応ヒントを紹介しました。

 

この研究によると、

人見知りをする赤ちゃんは、

「人が怖い」という気持ちと共に、

「人に近づきたい」という気持ちも、

人一倍強いと分かったといいます。

 

そして、

この二つの相反する気持ちによる「心の葛藤」こそが、

人見知りの原因になっているというんですね。

 

確かに、人見知りの強い赤ちゃんって、

慣れない人をむちゃくちゃ怖がる一方、

相手の一挙一動を凝視していたりと、

相手に対して強烈な興味も持っていたりしますよね。

 

 

 

この研究で検証されたデータは、

赤ちゃんについてのみですが、

でも、年齢を広げて考えてみても、

とっても興味深くないですか?

 

例えば、敏感系の子や人というのは、

慣れない人や場に強烈な恐れや違和感を持つ場合が多いです。

でも同時に、周りの物事や人について、

強烈な関心をもって逐一観察していたりしませんか。

 

相手の仕草や声のトーンや言葉や表情や発する雰囲気を強烈に感じ圧倒されつつ、

そのひとつひとつを強い好奇心をもって吟味しているんです。

 

そこへ、

子ども時代から「この子はシャイ」とか「内気だから」などのレッテルを貼られ、

何だか、人が苦手とか、人があまり好きじゃないとか、

思い込まされていくというか、

自分でも思いこんでいたりする場合があるんじゃないでしょうか。

ハイリーセンシティブとシャイは全くの別モノなんですね、不要なネガティブイメージを背負わせない

 

 

でも、元々、人が苦手とか嫌いとかでなく、

相手の一挙一動からのあまりの情報量に圧倒されて、

周りの人々と同じペースですすめないだけなんですよね。

本来は、人が嫌いなわけじゃなくて、

人間という存在そのものへの強烈な関心がある

むしろ基本的に、

人を好きだから、とも言えるのじゃないでしょうか。

 

 

ですから、赤ちゃんの対応ヒントに書いたんですが、

シャイや内気とされる子や、

引きこもりや不登校で人を怖れる場合も、

人が嫌いなわけじゃなくて、

実は、人に対しても強い関心があるという気持ちを理解し、

生かしてあげたいです。

 

といって、

たくさんの人に会ってワイワイする必要もなく、

少数の人と相手をたっぷり観察できる時間をとり、

少しずつ慣れていき、

その子のペースで関係を築くのを見守ってあげること。

 

 

人見知りする子は、

ただ人が怖いんだ、人が苦手なんだ、

といった一片的な見方ではなく、

こうした研究によって、

実は人に対してのポジティブな気持ちが大きく絡んでいると、

より「複雑な心の動き」が明らかとなっていくのは、

頼もしいことですね。

 

そうして、

実は内に秘められているポジティブな気持ちを理解し生かすことが、

葛藤と共に前へと進み続ける突破口になる、

そう思います。

 

記事には、

こうしたことをふまえ、

赤ちゃんの人見知りへの

具体的な対応をコンパクトにまとめてあります。

興味ある方、是非どうぞ!

赤ちゃんの人見知り、なぜ起こる?避けたいNG対応3つ

 

 

 

さて、

先週は、勤務先の学校でうどん作りでした。

それぞれ個性あふれる麺をつゆにつけ、

「美味しい!」と真ん丸になる目。

 

明日は、年度末(6月)の学芸会について

本格的に取り組み始めます。

 

6月で生徒さんたちとお別れと思うと、

こみあげるものがあります。

子ども達の明るい未来に向け、

今、できることを、していきたいですね。

 

次男サッカー練習の駐車場にて。

 

みなさん、温もり溢れる週末を!