鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

梅雨明け そして祇園祭山鉾巡行

2010-07-17 | 京都街角の情景



 7月17日、京都・祇園祭のハイライト、山鉾巡行が行われました。これに合わせたかのように、梅雨が一気に明けました。
 京都の梅雨明けはだいたい祇園祭の巡行のころが相場です。しかし、昨年は8月になっても明けずにいらいらしました。

 近江路で早朝、EF66-27号機の6170列車を撮影後、すぐに引き返し、巡行を見に行きました。午前9時、長刀鉾が四条烏丸を出発し、31の鉾や山がこれに続きます。地下鉄で四条に着くと、ちょうど函谷鉾(かんこぼこ)が「えんやらやー」の掛け声とともに動き始めるところでした。鉾の辻である四条室町を中心に、鉾や山が出発の順番を待つためどんどん集まって来ます。月鉾、放下鉾、太子山に蟷螂山……。それに連れて人もいっぱい集まり、動くに動けません。私の撮り鉄仲間であるeexpressさんが、曳き山の「北観音山」の車方を務めておられ、その姿を見たくて来たのですが、なかなかたどり着けそうにありません。

 そこで、室町通りを南下して綾小路を西進、西洞院を今度は北上して再び四条を今度は西から東に向かい、ようやく新町通に出ると上がります。ちょうど南観音山が四条に出るため動きだしたところで、次は北観音山の番だと足も自然に速くなります。着くと、北観音山も動き始めたところで、早速レンズを向けてeexpressさんを捜しました。いました、右前輪の前に。車方はいわば操縦士です。北観音山は、山といいながら鉾です。大きな木の車輪は自動車の車輪のように左右には動きません。そこで、進行方向を常に調整しなくてはならず、そのため木のてこのようなものを車輪の下に差しこんで整えます。その仕事は地味ですけれど、非常に重要な役割で、夏の日射しを受け、eexpressさんの顔は早くも紅潮し、汗が光っています。しばらく一緒に歩いてその姿をカメラに収めました。eexpressさんの背中がふだんよりもさらに大きく感じました。これが漢(おとこ)の背だと。

 夏空とペルシャ織物などの懸想品に彩られた山や鉾。そして、それを動かす町衆。
 京都に今年も夏がやって来ました。

≪写真上≫
四条通りを東に向けて動き出す函谷鉾
≪写真中≫
北観音山の車方を務めるeexpressさんの大きな背(新町通で)
≪写真下≫
東山にわき出た夏雲と鉾や山

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近江の朝 ニーナが6170レを引く

2010-07-17 | EF66

 7月17日の朝、ワム貨の6170レをEF66-27号機が牽引すると聞き、JR西日本琵琶湖線に出かけました。
 きょうの6170レがニーナであるとは思っておらず、昨日、「さくら2号」さんとビールを飲んでいる際に教えてもらい、あわてて出撃モードに入った次第です。

 この前、27号機が入ったときは平日だったので近場で済ませましたが、きょうは土曜日で仕事は休みです。TEAM3170のメンバーとしては、やはりチームの本拠である滋賀県内に出かけないと、と考え、例によって一番電車で東に向かいます。なじみのある安土付近にしようか、それとも別の場所にしようかと思い、以前一度だけ撮ったことがある稲枝-河瀬に向かいました。
 到着したときは晴れて、緑の稲が輝いていました。これは美しい、と喜びました。しかし、通過時刻が近くなるつれて薄雲が広がり始めます。そして3分前。やっぱり雲が太陽を隠してしまいました。

 厚い雲ではなく、暗いという感じではありません。しかし、先ほどまでの輝くような夏の緑はどこかに消えてしまいました。
 それでも、きのうまでのうっとうしい天気とはうってかわって空は青く、遠くの山も見渡せます。

 そしてやって来た6170列車。きょうはワム34両と長めの編成です。原型の面影を強く残した27号機を先頭に、堂々と近江の夏の朝を進んで行きました。

2010-7-17 JR東海道線 稲枝-河瀬 6170レ EF66-27
Nikon D300,AF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6 ED VRⅡ,70mm,ISO 400
1/640秒,f9,-0.7段,WB:晴天

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