WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

福島にて

2011-05-03 21:56:56 | 私らしく生きる。気づきと学び
秋田行きの中継地点である福島に到着。

原発と避難生活、風評被害に苦しむ福島。

夫が以前、福島県の職員だったため、
その頃の自宅がそのまま残っています。

(左奥です)



2歳の次男が障子をぼろぼろにして、
みんなで張り替えた思いでも(^^ゞ





「セカンドハウス」というのはこっぱずかしい、
散らかった、何もない家ですが
家族にとって「第二の家」であることは確か。

また、夫にとっては、自分で建てた
かけがえのない家です。

福島といっても、中通りにあるここは、
お店も街も本当にいつものままです。

それでも、家が無事なのをこの目でみて
ほっとしました。
と同時に
「住まないんだから売ってしまえば~」
「寒いから冬は行かない」
と文句ばかりいっていた私が、
この家と福島を結構好きだったことに
今更、気づきました。



福島の隠れ名所・仁田沼の水芭蕉(昨年撮影)


同じく隠れ名店 ゆず沢の茶屋



また、夫にとって、福島県やこの家が、
とても大切だということを再認識しました。

好きだった浜通りの温泉はどうなったか?
釣にいったところはどうなったか?

夫は、彼なりに、さぞ心を痛めていたことでしょう。

そして、平和なここでも、
テレビのL字画面で
「義援金受け取り方法」の文字があり、
ここが被災地であることを思い知らされました。



そして、多くの犠牲者、家を失った方々、
いまもなお避難生活をなさっている厳しい現実を考えました。

ここから福島原発までは、直線で約70キロ程度。

科学的な検証・それに基づいた議論が
しっかりなされないまま、政争の具となり、
いちばん大切な安全への科学的議論がないまま
日本の原子力政策は暴走した。

エネルギー政策について、
今、根本的に見直さなければならない。

あまりにも大きな代償でしたが。




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