鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

FOREVER21効果で原宿が世界のファッション特区になった

2009-06-21 | Weblog
 20日はちょっとした買い物をしようと東京・新宿の伊勢丹に出掛けた。男の新館で肌着を買おうとしたら、レジの前はいつになく長蛇の列で、聞くと「明日が父の日だから」という。なるほどと思ったが、すっかり父の日なるものを忘れていた。家に帰ったら、留守電に1人住まいの長男から父の日のメッセージが入っていて、ちょっぴりしんみりとさせてくれた。
 伊勢丹の帰りに地下鉄副都心線の「北参道」で降りて、原宿をぶらつくことにした。お目当ては先日オープンして以来、マスコミの話題をさらっている「FOREVER21」で、明治通りを行くともう人混みの列で、行き交う人で列が思うように進まない。「H&M」の横にめざす「FOREVER21」の看板が見えたが、お店の前は警備員が列を崩さないように指示していて、30メートルほど先まで列が出来ている。流れに沿って、列の最後尾に並び、やっとのことで店内に入ることができた。
 店内に入っても混雑ぶりはそのままで、陳列台に掛かっている商品もろくに見られない。流れに沿って奥へと進むが、どっちへ行っても人、人ばかりで、品定めをするのも難しい感じだった。いざ気に入った商品が見つかってもレジの前は長蛇の列で、躊躇してしまうほどの人気ぶりだった。それでも人並みを押しのけて、エスカレーターで順に4階まで登り、出来る限り陳列商品を見ていった。若い人向けなので、これはという商品がばかなか見当たらなったが、それでもおやっと思う商品の値札を見ると、いずれも2000~3000円程度で、確かに安い。1万円で上から下までトータルファッションがそろってしまう、というのは本当だ、と思った。
 「FOREVER21」は1984年に米ロスアンゼルスで誕生したファッション小売業者で、いまでは全米で460店舗、世界10カ国に進出している。年間売上高は1800億円とそれほど巨大ではないが、商品を企画してから店頭に並ぶまで3週間というスピードを売り物としている。日本のファッション企業はこれまで中国を生産基地としていたが、「FOREVER21」を見習って米国西海岸のメーカーに切り替える動きが出始めている、という。
 予想を上回る人の入りと4階には男性ものも扱っているのに驚いた。たまたま、他の客が買おうとして、適当な場所に放置していたキャミソールが250円だったので、かみさんが気に入って購入した。その間、窓際の空いたスペースで休んでいたが、ほんと気の休まる場所がない店内だった。
 「FOREVER21」を出た後、原宿のメインの竹下通りを歩いたが、店内の混雑がそのまま駅まで続いている感じで、「FOREVER21」効果でか、原宿の街全体が湧きあがっている感じだった。期待していた「ロリータ ファッション」の女の子はチラホラくらいしかお目にかからなかったが、若い男女が集まってくるこの熱気はすごいものだ、と思った。
 疲れて、原宿駅近くの喫茶店で休んだが、店内はもちろん、竹下通りを行き交う人々を見ていて、その生態を飽かず眺めていた。前に原宿には何回も来ているが、こんなに活気のある状態だったのは記憶にない。もともと原宿には足の速いファッションを生み出すファッションメーカーが密集していて、独特の雰囲気を漂わせていた。それが米国発の「FOREVER21」が上陸するに及んで、改めて再認識され、新たな原宿ブランドとして花開いたのではなkろうか。原宿竹下通りには黒人はじめ外国人の姿も結構見られたが、ここだけは日本ではなく世界の「ファッション特区」とでもいう地区なのではないか、と思われた。
 
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