鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

フィリピンの出国の際に税関で1万円と100ペソを強奪された

2010-08-28 | Weblog
 27日は朝6時半にホテルを出発し、マニラ空港へ向かった。午前9時40分の中華航空の便であったが、マニラ市内を抜けて空港への道が混むことが予想されたので、早めに出発した。2時間半くらいで空港に着いたが、空港の入口に人がたむろしていて、何事かと思ったら見送りの人で、ドアのところでパスポートと荷物のチェックを行っている。見送りに来ても空港内には入れないようになっていて、そこを抜けると航空会社のチェックインカウンターとなっていて、警備が厳重になっている。
 それで、カウンターで1人750ペソの空港利用税を払ったうえで、税関の出国審査を受けたところで、また列ができている。念の入ったことだ、と思いながら、列に並んでいると、空いて隣りの列の係官が「こちらへどうぞ」というような態度で招いたので、それならとそちらへ行くと籠に鞄を入れたら、「靴も脱いで、ベルトもはずせ」という。そうすると、なんのことはない、前に並んでいた列の前の方に籠を入れて、優遇したくれたけだった。要するにチップをよこせ、ということか、とコインを用意してゲートをくぐると、係官は身体を触わり、ズボンのポケットに入っていたメモ用紙の膨らみを見つけ、「出せ」というので、渡すとパラパラめくっている。
 そして、今度は別の係官がテーブルの上で鞄の中を調べ、たまたまサイドのチャックの中に数10万円単位でまとめてしまってあった日本円の札束を見つけ、「これは何だ」という。長男の宴なので、なにがあるか予想がつかなかったので、銀行でおろしたお金をまとめて持ってきたが、全部持つのは危ないと思って鞄に入れてきたのだが、それを説明するのも面倒くさいな、と思っていたら、「いくらあるのか」と聞いてくる。「20万円ぅらい」というと、いかにも胡散臭げな振る舞いで、封筒の中をピラピラ触わっているので、これはワイロでも要求しているのだ、と思って100ペソ差し出したが、そんな端た金には見向きもせずに、いかにもいわくありげなお金だろう、といった目でこちらをみつめてなにやらぐちゃぐちゃ言っている。
 フィリピン当局に申請せずに持ち込めるお金の限度がどのくらいか、フィリピンのガイドブックはトランクんも中に入れてしまったので、法的に正当と主張できるかどうか、の自信もなかったし、英語で対等に渡り合えるかどうかとなるとますます自信がない。どうしようかな、と思っていたら、札束のうちの1枚をピラピラめくって、「よこせ」といった目付きをする。
 あとで考えたらここで「ノー」というべきだったのだろうが、事務所に連れていかれてねちねちやらえても面倒だ、と思うと頷かざるを得なかった。時間はあったが、家族と一緒ではもし飛行機に乗り遅れるような事態となってもまずい、との判断もあった。件の係官はその1万円と先に渡そうとした100ペソが鞄の中にあるのを見て、一緒にまるめて何食わぬ顔でポケットにしまい込んだ。
 あとで振り返ってみると、彼らは最初からお金だけに執心しているようで、刃物やら、薬物より、専らお金をねらっていた。だけど、きちんと財布にしまい込まれたお金には手をかけない、いわくありそうな形で鞄などにしまい込まれているお金に目をつけて、強制的にワイロを絞り取る手のようで、これと目をつけて狙い撃ちしているのだろう。混雑する列を優遇するのも手だったのだろう。そんな見え透いた手に乗ったこちらもうかつだった。
 税関を通り過ぎて、他の人に税関の様子を見ていると、最初から係員に露骨におカネを渡しているような人もいて、フィリピンはワイロの天国であることを思わせた。後続のかみさんらを待ちながら、その様子をしげしげと見ていたら、「椅子に座りこむな」といった感じで立ち退くように追い払われた。これまで10カ国以上の国に何回も渡航しているが、こんな目にあったのは初めてのことだ。役人の給料の安さをこんなワイロの横行で補っているようなことは許せないことである。
 エステでのチップやサンチャゴ要塞で寄付の強要といった不愉快なことはあったが、最後に税関の役人の強奪に遭ってフィリピンの印象は最悪なものとなり、2度とフィリピンには来たくない、と思った。
 成田に着いて、日本の税関の係員に聞いたら、日本では100万円以上のお金の持ちだし、と持ちこみは申請することになっている。念のため、フィリピンではどうかと思ってガイドブックを見たが、それについては掲載されていなかった。あの税関の職員のこずるそうな顔は忘れられない。1万円といえば、こちらの人の1カ月の稼ぎに匹敵するので、こんなことを横行させているフィリピン政府にもの申したい怒りの気分で、深夜家に帰りついてもすぐには眠れなかった。
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