鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

初秋京都の旅その4

2012-10-28 | Weblog
 27日は龍安寺へ出かけることにし、地下鉄烏丸線から東西線に乗り換え、太秦天神川から京福電鉄北野線で龍安寺駅で降り、歩いて龍安寺に行くと外国人や修学旅行生らで結構な賑わいぶりだった。午前8時から拝観受付となっており、石庭の前には相変わらず座り込んで庭を眺める人が多い。海を思わせる白砂の上に15の石が散りばめられていて、哲学的な思索にふけていると、崇高な気分になってくるが、だからといって何か悟れるわけではない。特別に仏教の経典を読んだりしたわけではないので、いくら眺めていても悟りが開けるものでもないだろう。龍安寺にはこれまで10数回来ているが、この石庭を見ないと来た感じがしないし、何か惹きつけるものがあるのだろう。
 見終わって、売店に来ると、龍の掛図を特別公開するといって、拝観者を募っている。拝観料は1人500円と高いが、折角なので、払って中へ入ると、中年の女性が「こちらです」と招じ入れたので、入ると、天井から大きな龍の絵が垂れ下がっている。高さ5メートル、幅4メートルにわたって蟠まる龍の図が描かれている。時間が来ると、招じ入れた女性が説明をし出した。龍安寺なので、まず石庭の説明をしたあとで、龍の絵の説明をし、合わせて隣の茶室、蔵六庵の説明をした。特別拝観というほどのものでもなかったが、パンフレットを見ると公益財団法人禅文化研究所なるところが企画したことになっている。その割には説明員も普通のおばさんだったし、説明も学術的な匂いもなかったので、単なるお金儲けに過ぎなかったのだろう。
 次いで、歩いて金閣寺へ行った。こちらもいつもながらの人出で、清水寺と京都観光の双璧といった面持ちで、撮影スポットでは場所を確保するのにひと苦労した。こちらも以前にやっていた方丈の特別公開をしていたが、拝観料は1000円とまさに金閣寺らしい高額で、今回はパスした。
 この後は金閣寺脇の喫茶店で簡単なランチを摂り、新幹線で帰途に着いた。
 これで京都へはこの10数年で10数回来ていることになるが、あとは10月の葵祭りを見れば、ほぼ京都観光は一巡したことになる。もちろん、今回訪れた水族館のように新しい観光施設もどんどん出来ているので、来る度に新しい京都の顔を見ることができるし、変わりゆく京都の姿を見ていくことも旅の醍醐味といえるのかも知れない。
 ただ、今回の旅では以前ほど感激しなくなったし、京都がいいな、という感もそれほどしなかった。考えてみれば、まだまだ日本国内で行ってないところも数多くあるので、しばらくはそちらに重点を置いてみようかな、とも思う。
 ひとまず来年の葵祭りを見たあとはしばらく京都ともお別れ、ということにしたい。
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