鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

祟られている?日本経済新聞

2006-08-25 | Weblog
 Webの世界で日本経済新聞がヤリ玉に上がっている。事の発端は今月18日の夕刊のコラム「プロムナード」に直木賞作家、坂東真砂子が「子猫殺し」とのタイトルで「私は子猫を殺している。飼っている雌猫3匹に避妊手術をせずに、子猫が生まれたら、住んでいるタヒチの自宅の隣の崖下に放り投げている」と書き、これが動物愛好家の目に止まり、動物虐待である、との声が一斉に上がった、というわけだ。タヒチは仏領なので、フランス刑法に触れる、として、掲載した日本経済新聞にも抗議が殺到している。事態を重く見た毎日新聞が昨24日の朝刊社会面トップで報じると、朝日、読売両紙も同日夕刊で追っかけ、さらに問題が広がろう、とする気配を見せている。
 日本経済新聞社は本業以外の不祥事とか、スキャンダルでこのところ、定期的に世間に話題を提供しつつある。そもそも鶴田卓彦前社長時代の子会社の大量の不正手形発行に端を発する株主代表訴訟に始まり、日本経済新聞社の株式売却問題、社員による株式インサイダー取引問題、それにこの猫殺し、とまさに祟られている、としか思えないほどの逆風である。本業の業績は過去最高の利益を出すほどの快調さを誇っているのに、不思議なことである。高度成長時代に経済の追い風に乗って、新聞部数を順調に伸ばしてきたのが外部経済による恩恵だった、とするなら、いまは外部不経済を蒙っている、」としか言いようがない。お払いをした方がいいのかもしれない。
 それにしても今回の猫騒動に対する日本経済新聞社の対応はまずい。同社社長室は「原稿の内容は筆者の自主性を尊重している。今回の原稿も事前に担当者が筆者に内容を確認した上で掲載した。さまざまなご意見は真摯に受けとめたい」としているが、言葉は詫びていてもそれが全く伝わってこない。作家の原稿をそのまま掲載した責任は免れないだろう。こと、社会、文化に関する分野では手薄な人材、蓄積であることをはしなくも露呈してしまったことは事実として否定できないだろう。
 坂東真砂子は女流作家のなかでは「山姥」、「狗神」などの作品で知られ、独自の境地を切り開いてきた有能な作家であると思うが、何を思ったのか10年くらい前からタヒチに移り住んでしまい、俗世間と離れて暮らしているうちにどこかずれてしまったのだろうか。有為転変激しい日本の社会から10年も遠く離れて暮らしている、とセンスも変わってくることだろう。作家の世界はそれでいいのだろうが、日本の社会への情報発信うる姿勢としては首をかしげることが出てくるのは必然のことだろう。だから、それを承知で原稿を依頼しているのだから、軌道修正する責は当然、この場合日本経済新聞社側にある。その軌道修正をできるだけのセンスがなかった、ということで、その責任は免れない。
 お払い以前に記者教育の問題かもしれない。
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