鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ことしの最下位が決まった中日ドラゴンズを見て改めて知った落合監督の凄さ

2013-03-31 | Weblog
 プロ野球が開幕したが、ことしは贔屓の中日ドラゴンズがセリーグ最下位になるのではにか、と懸念していたら、どうやらその通りの展開となってきた。ここ10年最下位が指定席だった横浜DeNAに開幕2連敗をくらったのだ。お得意さんのはずの横浜DeNAにこんな試合ぶりでは他のチームに戦力のほどを見透かされ、今シこの語ーズンはいいようにしてやられることだろう。ここ10年くらい落合監督が指揮をとっていたせいで、中日ドラゴンズは常勝チームで、ファンとしてはたっぷり楽しませてもらったそのツケがきたようだ。
 今年の中日ドラゴンズはオープン戦の時からおかしかった。出てくる投手がいずれも早い回から打たれて得点され、はなから試合にならない状態であった。高木守道監督は「勝敗にはこだわらない」と語っていたが、4勝14敗だかで、12チームのなかで最低の戦績ではやせ我慢にしか聞こえなかった。負けるにしても得るものがないと先につながらない。オープン戦の後半で3年目の大野雄大投手が投げて勝った試合があり、これで上向くかと期待させたが、その後はそれ以前の出てくる投手がいずれも点を献上して、惨敗する試合ばかりで、結局、それ以来ずっと全敗でオープン戦を終えてしまった。
 それでいて、高木監督は開幕の首脳メッセージで「優勝をめざす」と宣言していたのだから、ホンマかいなと思わせた。オープン戦で少なくとも投手のローテーション、それとリズムが確立していないと開幕になってもチームの調子が出てこないのではなかろうか、と思われた。いくら「勝敗にはこだわらない」とはいってもオープン戦で得るものもなく、開幕に突入したら、結果は見えているのではないか、とも思った。ただ、中日には谷繁元信という明捕手がいるので、最悪の「ことにはならないのではないか、とのかすかな希望も抱いてはいた。
 で、開幕の横浜戦は昨年までの主砲だったブランコにいいように活躍され、4対3で負けた。そして続く第2戦もブランコの打撃もあって、早い回に4点を取られ、そのまま4対2で惨敗した。初戦はエースの吉見一起きが、第2戦はオープン戦で唯一好投した大野投手だったのだから、なにをかいわんやである。31日付けのスポーツ新聞の一面アタマは今世紀初の開幕2連勝との見出しが踊っていた。
 これだけ醜態をさらすと、気の短い中日ファンとしてはもう今年は野球からおさらばしたい、と言いたくなる。もともと名古屋出身なので、根っからの中日ファンであるが、中日が弱い時には少なくとも巨人にだけは勝ってくれることでうさを晴らしていたアンチ巨人芭でもある。でもこんなチーム状態では巨人に勝てるとはとても思えない。
 昔から中日ファンは負けてくると、名古屋球場では地元のヤジのがひどくなるので有名である。中日の戦力は底をついている、と球界には宣言したようなもので、今後他チームは中日に対してはそれなりの戦い方をしてくることだろう。ということはもう中日の最下位は決まったようなもので、シーズン半ばには監督更迭、そして交代が見られそうだ。高木監督は昨シーズンは落合監督の遺産でかろうじて2位を確保したに過ぎない。今シーズンは化けの皮が剥がれた、と見るべきなのだろう。
 そう考えると、落合監督は凄かった、と思いたくなってくる。落合の試合は面白くない、ということで、いくら勝っても地元名古屋では落合人気は高まらなかった。ファンというものは勝手なもので、いくら勝ち進んでも慣れてくると、今度は勝ち方の面白さを求めてくる。落合監督としては監督の使命は勝つことだ、と思っているから、不必要なことはしない、ただひたすら勝つことを求めて指揮を採ってきた。それが飽きられて、高木監督にバトンタッチしたものの、今度は勝てないチームではすぐにファンの支持をなくすこととなることだろう。
 名古屋のファンは改めて落合監督の偉大を思い知ることとなるのだろう。 
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