鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

敵前逃亡のような大会直前の進退伺いはないよ、岡田監督

2010-05-30 | Weblog
 第19回FIFAワールドカップが来月11日から南アフリカで開催されるが、いつものような直前の人気が盛り上がらない。というのも先日、埼玉スタジアムで行われた対韓国との「キリンチャレンジカップ」で0対2で完敗し、意気揚々と出発するはずの壮行試合が無残にも不安をかき立てるものとなったからだ。あまつさえ、日本チームの指揮を執る岡田武史が試合後、この結果に対し責任を感じ、犬飼基昭・日本サッカー協会会長に対し進退伺いを提出したほどで、決選を前に指揮官が敵前逃亡するようでは本戦に期待がかるはずがない。
 岡田監督は翌日になって「あれは冗談だ」と言い直したが、日頃そうした冗談を言うようなキャラクターではなく、試合当日の直後に行われた記者会見のビデオを改めてみてもそうは受け取れなかった。本人としては軽く犬飼会長に心境を吐露しただけだのに、マスコミが大きく報道したのに驚いて、修正をしよう、と図ったのだろう、と推察された。本来、指揮官が大事な決選を前に辞めるようなことはあってはならないことだ、ということは本人が一番自覚していることだろう。
 問題はアジアでは最大のライバルである韓国に対して、ことし2月に東京・国立競技場で行われた東アジアサッカー選手権2010決勝戦で対戦して、1対3で敗れており、今年になって2回続けて負けていることだ。韓国は2002年の日韓両国で開かれたワールドカップで3位に入るなど、いまやアジアでは盟主的な地位にあり、実力的には日本よりはるかに上をいっている。それだけに韓国に敗れることはありうることだが、0対2ということは完敗であり、大会を直前に控えての完敗は大会での活躍どころか、敗退を印象づけるのはいうまでもない。
 精神的にも大会に向けて、監督、選手とも高まっていかなければならないこの時期に完膚なきまで地面に叩きつけられたことは何よりも屈辱以外のなにものでもない。大会に向けて練習に練習を重ね、大会では絶好調で臨めるように肉体的にも、精神的にも調整してきたはずである。
 そのことは選手自身より、岡田監督はなにより自覚していたことだろう。それが完敗とあっては”進退伺い”というkとしか、その場を乗り切る策は考え付かなかったのだろう。犬飼会長にはそれで済んだのだろうが、選手に対してどういう言葉をかけたのだろうか、興味がある。怒るわけにはいかないだろうが、さりとて気落ちするな、明日がる、と励ますのも少年野球の監督みたいなセリフでいい大人が納得しないだろう。負けるに至ったプレイの一部始終を解説し、反省を促すことで、改善を図るしかないことだろうが、落ち込んでいる選手の心に響くものなのだろうか。
 そんな選手の心境を思ってか、試合翌日の未明に日本選手団は成田空港を、合宿先のスイスへ旅立った、という。普通なら、ファンが盛大に見送る中を旅立っていくのをひっそりと、しまも深夜に、まるで夜逃げのように行ってしまった。
 岡田監督は対韓国戦の翌日、出発を前に首相官邸を訪れ、鳩山首相に挨拶したが、大事な試合に負けた監督と普天間問題で迷走するツーショットはいかにもさえない同士の似たものといった感じで、カメラマンが仕方なくシャッターを切っているようだった。
 残念なことではあるが、いまから本大会での不甲斐ない試合ぶりが予想されてならない。
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