鈍想愚感

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経団連会長の選任は外部から見えるような形で選任すべきだ

2010-01-27 | Weblog
 日本経団連の新しい会長に米倉弘昌住友化学会長の就任が決まった。経団連の評議会議長を務め、経団連のナンバー2とのことだが、正直言って中央財界では無名に近い存在のようで、財界の地盤沈下に拍車を駆ける象徴の人事としか思えない。現会長の御手洗富士夫キャノン会長の指名によるのだろうが、財界の総意で決めた人事とは思えない。リーマン・ショック以降の景気低迷に加え、政界の混迷もあって、どこの企業も台所に火がついている状態で誰も引き受けようとの雰囲気のないなかでのバトンタッチで、今後の会長人事のあり方を検討する必要がありそうだ。
 今回の経団連会長人事については民主党に政権交代したこともあって、民主党に人脈を持つパナソニックか、トヨタ自動車からの選出が噂されたが、いずれも自社の経営に専念したい、とも意思表示があって、早々と候補から漏れた。そこで、東芝の西田厚聰社長に白羽の矢が立ったが、東芝はもうひとつの財界の代表ともいえる日本商工会議所会頭に東芝出身の岡村正会長が就いていることから、財界の長を2つも東芝出身者が占めるのはまずいとの判断から、もっとも安易なナンバー2の米倉氏に落ち着いたようだ。
 米倉氏は00年から住友化学の社長に就任し、サウジアラビアで世界最大の石油化学コンビナートを建設するなど積極的な経営手腕が評価されているとされているものの、関西企業であるせいか、中央では無名に近い。年齢も現在の御手洗会長より2才若いだけの72歳と後期高齢者寸前である。
 経団連会長には三菱、三井など財閥系企業のトップは就任しないとの不文律があったが、今回それも破られた。財閥系トップを起用するのなら、他に適任者と思われる人材がいたのではなかろうか、との声も聞かれるが、就任が決まったいまとなってはないものねだりにしか聞こえない。
 米倉氏、経団連会長就任の報を聞いて首をかしげた向きが多かったのは想像に難くない。米倉氏には難局の舵取りにご苦労さんとしか言うことはないが、これで経団連の存在意義が薄れていくのは避けられないことだろう。いまの御手洗富士夫会長もしばしば財界の総意を代表して務めてきたとは言い難いような言動もみられた。
 いまのように政治の行方が定まらない時には経済界を代表して、政府に物申すようなことがあってもいいのに、経団連を代表して適切な提言なり、注文がつけられてこなかった。これだけ景気が低迷して、企業のみならず世間が困窮しているのにそれを打開するきっかけとなるような発言を経団連のような場を生かして行ってきてほしかったのに、過去4年間、そうした局面にお目にかかった記憶がない。真会長の米倉氏にはぜひ、そうした役割を担ってもらいたいところだ。
 で、思うのだが、経団連のような半ば公的な組織の代表者を決めるような時には外部から選考の経過が見えるような選挙を行う、つまりガラス張りで決まるような仕組みにしてもらいたい。でないと、日本の経済はますます世界から取り残されていくような気がしてならない。
 
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