鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

M銀行のATM機を利用したら、1万円足りなかった。情報化社会で信じられないことが起きた。払い出したらその場でチェックすることを忘れないで

2022-04-16 | Weblog

 つい10日前のことである。仕事を頼んだ制作会社へ支払いをしなくてはならなくなったため、6日午前11時過ぎに溝の口駅前の大手M銀行のATMコーナーに行き、30万1千円を引き出した。そして目の前にあったM銀行の封筒に入れ、そのまま家に帰り、金額を確かめたところ、なんと29万1千円しかなく、1万円不足していたことが判明した。3回数え直したが、その事実は変わりなかった。まさか、銀行ATMから引き出した金額が間違っているなんて信じられないことが起きたのだ。引き出した場で金額を確かめるのは外で待っている人もいたので、確かめることなく引きあげたし、そんなことが起きるなんて考えもしなかった。払い出しの場から取り忘れたとしたら、警報が鳴り、その旨を伝える音声が発せられると思われるが、そんなことは一切なかった。

 銀行のATMでこんなことが起きるなんてこれまで経験したことがないし、そんな話もきいたことがない。しかし、現に1万円不足していたことは事実で、なんらかの原因でATMマシーンが誤作動したとしか考えられない。コンピュータで管理している以上、細菌が混入するなど予想のつかない事態が発生して、判断ができなくなり、指示通り作動しなかったことが起きたのかもしれない。持参した銀行の通帳には「30万1千円支払った」との記帳がなされているので、あとはマシーンのバックの支払いするところで、誤作動が起きたとしか考えられない。とすると、ATMのこうした動きはきちんと記録されているはずなので、30万1千円を引き出した6日の午前11時11分時点前での当該ATMの在庫金額と 引き出した後の金額の差を確かめれば、1万円差があることがわかるのではないか、と考えた。

 で、ネット上でM銀行の電話番号を調べ、まず起きた事実を伝えると、「当該のATMコーナーは武蔵新城支店が管理しているので、そちらへお尋ね下さい」ということだったので、かけてみると、最初、女性が出て、「調べてみます」と言って電話を切った。その後、Tと名乗る男性がかけてきて、当初「そんなことはない」というので、「月に1回か、週に1回か、定期的に払い出し用の紙幣を補充するはずで、その時の残高といまの残高を比較し、その間の取引合計と照合して、誤差があるかどうか確かめてほしい」と言ったら、「ATMに定期的に紙幣を補充する日はいつか知らない」という頼りない返事であった。

 その後数時間して、T氏は電話してきて、「ちょっと調べてみますので、1週間時間を下さい」というので、OKしたら、8日経った14日午後に電話してきて、「昨日センターの担当者がATMマシーンの精査をしたら、払い出しの金額と残高の推移は一致していた」と言い、「考えられるのは引き出した後に1万円だけスルっと落ちてしまったことだ」と言い、「ATMに備え付けのビデオで周囲を録画をしているので、警察に届け出てもらえば、その映像をチェックすることができるはずだ」と警察への届け出を促してきた。

 そんなことより、センターの担当者が実際にどんな精査を行ったのかを聞くと、T氏は答えられず、再度連絡するということとなった。そして、翌15日の午後6時半過ぎに電話してきて、まず定期的な紙幣の補充は3カ月に1回で、今月の5日に行った、という。その時の当該ATMの1万円札の在庫は5654万円で、今回点検の申し入れがあったので特例的に13日深夜(午前24時過ぎ)に精査を実施したところ、機械の中には4070万円の1万円札があり、他に折れたり、汚れていて除外された1万円札が19枚あり、あわせて帳簿上の残高4089万円と一致した、と説明した。折れたり、汚れて除外された1万円札は預金されたものから出るもので、担当者がその都度回収する、という。

 T氏はこうした事実で、誤作動はないと言いたいようであったが、だからといって、小生への1万円払い出し不足がなかった証拠にはならないし、こんな説明をいくら聞いても納得できるののではない。T氏は溝の口駅前の2カ所のATMコーナーの管理責任者であるが、赴任して2カ月になるのにそのコーナーに足を運んだことはないし、M銀行のATM管理センターがどこにあるのかも知らないようだった。おまけにATMの紙幣を補充し、きちんと作動しているかを精査する業務が3カ月に1回行われていることも当初、知らなかった。おまけにこの業務を実際に行っているのはM銀行の外部のセコム社である。こんな管理状態では利用者は安心できるものではない。

 現在、日本全国には20万2300台ものATM機がある、というが、これまでATM機での払い出し不足に泣いた人がどのくらいいるのか、想像がつかないが、まず小生が初めてではいないことだけは確かだろう。コンピュータが行っていることだから、心臓部の半導体の劣化や接触不良で、いつ誤作動を起こすか、だれも予測できないし、いつ起きても不思議はない。いくら銀行に訴えでても「そんなことはない」と突っぱねられるのが普通だろう。ATM機の保守、点検体制は一体どうなっているのか、を含めて改めて精査する必要があるだろう。それと、万が一、払い出し不足が起きた時点で、事の正否を素早くチェックできる体制を一刻も早く確立してもらいたいものだ。

 

 

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