鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

幕末の徳川末期の3代将軍になぞえられる安部・福田・麻生政権

2008-11-18 | Weblog
 NHKの大河ドラマ「篤姫」を見ていて、幕末の徳川幕府の衰退ぶりがいまの自民公明政権の状況と似ている、と思った。13代将軍家定から14代家茂、15代慶喜の3人の将軍が丁度、安部晋三、福田康夫、そしていまの麻生太郎の3代続いた自公政権とピッタリ符合する。徳川幕府は若くして死んだ13、14代将軍の最後は鳥羽伏見の戦いで朝敵の汚名を冠せられて逃げ帰った慶喜で終わりとなるが、いまの政権も麻生首相で終わりとなり、民主党政権にとって代わられる、と思えて仕方がない。
 大河ドラマ「篤姫」は幕末の徳川幕府の衰退ぶりを篤姫という数奇な運命をたどった女性を軸に描いたドラマで、主演の宮崎あおいの好演もあって、高い視聴率をとっている。毎回、見ているが、うっすらとしか覚えていない幕末から明治維新にかけての歴史の詳細が理解できて面白い。篤姫が13代将軍、家定の御台所として輿入れするが、家定が若くして病死してしまい、後家となり、14代将軍、家茂の母として大奥を取り仕切ることになる。その家茂も病死し、慶喜が15代将軍となるが、薩摩・長州連合軍に翻弄され、あっさりと政権を投げ出さざるを得なくなる。
 徳川末期の政権の采配ぶりのお粗末さが丁度、ここ3年の自公政権の采配とだぶってくる。暗愚といわれた家定が安部晋三元首相で、これも政権を放り投げた福田康夫前首相が憤死した家茂とそっくりである。安部元首相も福田前首相も死んではいないが、政権を放り出したことは半ば死んだようなものである。そして、朝廷に政権を返還して、ひたすら謹慎した慶喜はいもの麻生首相ということになる。徳川幕府は1603年に初代、徳川家康が開いたもので、以来265年の長きにわたって日本を支配した。15代にわたり、世襲の形で政権を維持してきた。いまの自公政権も3年前の郵政民営化選挙以来、総選挙という国民の審判を受けていない、いわゆる世襲の政権で、徳川幕府の政権と同じことが行われてきた。
 テレビ朝日が実施した世論調査で麻生政権の支持率は29.6%で13.2ポイントも下落した、という。政権発足時には50.4%あったのが急降下している。政権発足40日余でこんなに支持率が低下するのは前代未聞のことである。世界金融危機で総選挙を先送りしたのはいいいが、定額給付金の迷走や国語能力のなさを露呈して、すっかり人気を下げ、自からの死命も縮めてしまったようだ。
 自公政権が徳川幕府で終わりになるということは、薩摩・長州連合の民主党中心のグループが政権を取るということだが、残念ながら西郷隆盛に該当する人物が見当たらない。
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