鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

08年始京都雑感その3

2008-01-02 | Weblog
1日は朝起きてトイレから出た途端にお腹がややひきつった。いつもの腎臓結石の痛みである。昨年一年間はこれといった病気もしなかったのに、年が明けたら早速の体調異変で、神様の油断するな、との警告とも思えてくる。結石の痛み用の薬は常時持ち歩いているが、比較的軽い症状だったので、お風呂に入って体を温めたら、治まって事なきを得た。まさに前途多難を思わせる新たな年の幕開けであった。
まずは初詣で、北野天満宮に参拝した。やや人出が少ない気がした。その足で嵐山に行き、お昼時だったので、嵐電嵐山駅を出たところで喫茶店の看板が目に入り、誘われるように入って、注文をしたら、ランチセットなるものがなく、サンドイッチとコーヒーを別々に頼み、改めて嵐山が京都のなかでも一番の観光地であることを思い知った。続いて訪れた天竜寺でも本堂と庭園拝観券がセットで600円と庭園だけの拝観料500円とあまり差がない。天竜寺に来るのは3回目くらいだが、来る度に商売っ気が増しているようである。天龍寺の脇に小刹の弁財天、毘沙門天、大黒天とあったので、覗いてみたが、自由にそかも只で見られるだけ天龍寺本山よりいい、と思った。そういえば、嵐山は京都のなかで一番観光地らしい感がある。若い人が多いのは太秦映画村が近くにあるせいか、現代と中世が同居しているせいなのかも知れない。
あと、嵐山周辺を散策して、清涼寺の国宝、釈迦如来像の拝観したり、落柿舎でいい音色の柿の鈴を買ったりして時間をつぶしたが、どうにも寒くて甘味処「稲」で暖をとりながら、今回の京都旅行最大のイベント、嵐山吉兆での会食に備えた。
 吉兆での食事はミシュランのレストランガイドで吉兆が載っていなかったので、京都の吉兆こそは旅行してでも行きたくなる三ツ星のお店であることを実証してみたかったのである。食品偽装で大阪・船場吉兆が批判され吉兆グループが窮地に立っているので、ささやかながら応援したい、とも思った。ハーベスト京都でいつもの2泊3日でなく3泊4日で取れ、1月1日に吉兆を予約することができたことも大きい。ダイナースカードに入ったこともその気になった理由のひとつである。
予約の午後6時よりやや早く出向くと、嵐山はもうすっかり夜で、行き交う人もまばら。吉兆の前に行くと、出迎えの若い衆が中へ案内してくれた。仲居さんの新年らしく「おめでとうございます」との挨拶を受けて、2階の部屋に上った。部屋からは庭の桜の木の向こうに桂川が望め、見上げると真ん中がせりあがった屋根となっていて、屋形舟の風情、という。
お正月らしくお屠蘇を飲んで、料理が始まった。デジカメに器ごとの料理の写真を撮ろう、と思って電池の充電をした積もりが全然充電されていなくて、仕方なく携帯で写真に撮った。ふぐさしから京野菜の煮付け、そして目の前で焼いてくれる蟹、いずれの料理も抜群に美味しい。これぞ絶品という味である。料理の味もさることながら、器も盛り付けも「うーん」とうなるほどで、舌だけでなく目でも楽しめる。正月は魚河岸は休みなのにと思って聞いたら、吉兆のような高級料亭は当然のことであるが、直接浜から取り寄せている。野暮な質問をした、とあとで反省した。蟹はいつもの富山がしけで漁が出来ず、越前美浜から取り寄せた、という。器は北大路魯山人作のものもあり、吉兆ならではの体験であった。
京都旅行最大のハイライトを終えて、流石にタクシーでホテル帰った。風呂に入って、大満足の体で眠りについたが、最高のものを食べたせいか、睡眠5時間くらいで目が覚めてしまった。吉兆の料理のカロリー量は一体どのくらいあるのだろうか、今度行くことがあったら、聞いてみたい、と思った。
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