鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

隣人とは仲良くするに越したことない

2007-12-07 | Weblog
 かみさんが町内の近所の人から柿をもらってきたので、どうしたのか、と聞いてみると、お世話になったお礼にお菓子を持って伺ったら、お返しに頂いてきた、という。その近所とは町内の役員さんで、いつも土日にジョッギングをする際に前を通る家で、そういえば柿が生っていたような記憶がある。かみさんが所属する隣町のコーラスグループの公演ポスターを町内会の掲示板に貼らしてもらうように依頼したところ、二つ返事でOKふが出て、なおかつ、こちらが地理に不案内だろうと言って、自ら貼り出すことまでやってくれた親切な人なのである。おかげで、公演は大入り満員だったので、お礼に伺ったわけである。
 実は地元の町内会とはいま住んでいるマンションに入居した12年前から因縁があって、いい印象を持っていなかった。2年目にくじ引きでマンションの管理組合の理事長になった際に赤い羽根の共同募金に前任の理事長が総会に諮ることなく、勝手に一戸当たり500円で、計3万5000円も納めていたのを、冗談じゃない、として一戸当たり50円にして、3500円に切り下げた。本来なら、各戸を訪問して募金の意志を確認して、集めるのが本意だろうが、当時は他に山積する課題がたくさんあってとてもそこまで手がまわらなかった。
 ところが、それで町内会担当の理事が持っていったところ、町内の役員から「少ない」となじられてしまった。町内ごとにお上かどこかから割り当てなるものがあって、なんとしても集めなければいけないのだ、とも言われた。本来の共同募金はあくまでもボランティアーなのに、昔のムラを思わせるような強制的なものとなっている。理事長としてはそんなことは承服しがたい、と放っておいたが、翌年の管理組合の役員が町内会から散々言われて、結局、戸別に訪問して一律500円を徴収することになってしまった。
 鈍想愚感子としては「一律500円なんてとんでもない」と100円ならと言ったら、要らないというので、以来一切共同募金なるものに応じてこなかったし、機会があれば、1カ月150円払っている町内会費すら、止めてしまいたい、と思ってきた。いつか調べたら、地元の町内会は戸数裕に2000戸くらいはあるのに年間予算は900万円くらいで、70戸の当マンションの年間予算2400万円にはるか及ばない規模であることがわかった。だから、どうというわけでもないが、狭い土地に多くの住居があるマンションと一戸建ての世帯の集まりの昔ながらの町内会とは肌合いが違う、とはいつも感じていた。マンションには違う形の町内会のあり方があってもいい、とも思ってきた。
 だから、町内会とは一線を画してきたのが、かみさんのサークル活動でポスター掲示のお願いをすることになり、「頭の固い御仁だから、どうせ認めてくれるはずがない」と思っていたら、電話に出た会長が即座にOKしてくれたので、意外だった。しかも役員が自らポスター貼りまでやってくれてしまったのだから、2度びっくりだった。ポスターを貼り出したから、客足が伸びたとは思えないが、広報担当者のかみさんとしてはサークルの先生からの指示が果たせて、さぞかしホッとした思いだったことだろう。
 日頃、町内会について良からぬ印象を持っていたのが、今回の件ですっかり変わってしまった。別に衝突していたわけでもないので、こちらが黙っていれば、何ということはないのだが、これで町内会改革の思いも消えてしまった。で、かみさんに聞いたら、今年の共同募金は掲示板の件があったから、宗旨替えしてさっさと500円を募金した、という。
 つくづく人生何があるかわからないので、隣人とは仲良くしておくものだ、と思った次第。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする