今週は、なぜだか、
あっという間に時が過ぎていった。
もう休日だなんて信じられない。
給湯器の調子が悪い我が家では、
風呂を沸かすためには、
じっくり腰を据えて向き合う時間が必要なのだ。
だから、ゆったり過ごせる休日の朝こそ、
風呂を沸かすには絶好の機会なのだ。
幾度となく繰り返されるエラーに、
いちいち苛立ってなんていられない。
むしろ、理解を示しじっくり語り合うのだ、給湯器と。
そんな私に、早く修理屋さんを呼びなさいよと助言をくれる人もいる。
私も、そしてきっと我が家のおじさんも、分かっているんだ。
だが・・・
面倒くさいんだ。
電話したり応対したりする、その手間と、いっそ行水を天秤にかけた時、
我々は、行水を選んできた。そういう2人だ。
そして、
「給湯器、調子悪いよね」という言葉は禁句だ。
言ったら負けだ。
言った者が、修理の手配を押し付けられる事を、
暗黙のまま、お互い確信しているからだ。
どうですか、下らないでしょ?
そんな訳で、まずは風呂に水を入れ、
そこそこ溜まり出したら、いざ、沸かすボタンだ。
ボタン・オン
調子は、どうだい?
ん?心の準備中かい?オッケー!
ボタン・オン
そろそろ、どうだい?
いや、急かしてる訳じゃないんだぜ!
ボタン・オン
付いた!3回目にして沸かす気になったのかい?
どうしたんだい?早いじゃないか。
今日は、やけにご機嫌なんだな!
おはようございます。
ってね~!
己を信じるな~!
今日は、金曜日や~ん!
ものごっつい、のんびりしてたや~ん!
風呂入る余裕なんて、ないや~ん!
せっかく沸いた風呂をしり目に、いってきます!
これだけは言わせてください。
無念です!