豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

カローラ・ランクス

2006年10月26日 | 軽井沢・千ヶ滝
 
 ぼくが現在乗っているクルマは、カローラ・ランクスである。カローラセダンからランクスを経由して、一度だけVWポロ(の中古車、97年式)に浮気をして、再びランクスに戻った。

 VWのバッヂに憧れたものの、ポロは、出足加速の悪さ、燃費の悪さ、エアコンの故障、ライトの暗さ、2週間くらい乗らないとバッテリーが上がってしまう、と泣かされつづけた。
 きわめつけは、エアコンを修理したときから始まったエンストの頻発である。とにかく、信号や踏切で停止している間にエンストしてしまう、走行中にもブレーキを踏んだ途端にエンストして、赤や黄色の警告灯が一斉に点滅して、パワステも利かなくなってしまうという事態が何度も発生した。
 いくら修理に出しても解決しなかったが、最後にとうとう「車速感知器に異常があったので取り替えました」と言って来たが、もうポロに乗りつづける意欲はなくなってしまった。
 ただしポロの名誉のために言っておくと、高速走行はさすがに安定していた。

 そんなわけで、ランクスに戻ることにした。ちょうど柴咲コウの「青のランクスで~」というCMが流れていた頃で、納車の日に営業マンに「助手席に柴咲コウはついてないの?」と冗談を言うと、一見真面目そうな彼は「このお値段では柴咲コウは無理です」と受けてくれた。
 ランクスには何の問題も起こらない。エンストなどもちろん1度もないし、1か月乗らなくてもバッテリー上がりなどない。あえて言えば、高速の登り勾配などで追越をかけようとキックダウンしてもなかなか加速しないこと(1500cc)、高速走行時の安定性にやや欠けること、標準装備のスピーカーの音がポロに比べるとかなり悪いこと、運転席シートの座面奥行きが私には少し足りないことくらいで、後は何の不満もなかった。
 値段も一介の学校教師には手頃だし、燃費も悪くない。いいときは15km/L、エアコンかけた渋滞でも10km/Lはいく。最初は安っぽく感じたインパネの木目調のラインも、“上質感”こそ感じないものの、ベージュの内装と相まって車内を明るい印象にしてくれている。

 ぼくは次のクルマも次期ランクスにするつもりでいた。上信自動車道の碓氷峠での加速や車内静粛性のために、次は1800ccにしたいと思っていた。
 そこで、きのう行きつけのカローラ店に10代目のカローラを見に行ってきた。毎度カローラはモデルチェンジした当初は違和感があるが、そのうちに馴染んでくる。今度もそうだろう。しかし、今回はセダンとフィルダーのみで、ランクスは9月末で生産が打ち切りになってしまったという。ランクスファンとしては残念でならない。とくにCVT化によってカローラ1800ccの燃費は17.2km/Lという。次は1800にしようと思っていたぼくにとってこの燃費向上(現行の1500ccと同数値である)は大いに魅力的である。
 ランクスは生産終了となり、オーリスとブレードというのが投入されるらしい。ともに車幅は1760mmをこえるという。クルマの運転が得意でないぼくにとっては、この車幅の増大感はなんとも気持ちが悪い。しかもネット上で見るオーリスはヴィッツが肥大化したみたいで、何か不格好である。新カローラは、バックモニターだのコーナーセンサーだの様々な機器をくっつけて、団塊世代の高齢運転者の乗りやすさに配慮したことを宣伝しているが、団塊世代の運転苦手なぼくにとっては、現行ランクスの車幅が1695mm、全長が4175mm、オーバーハングの小ささこそ、最大の運転のしやすさだったのである。
 ヨーロッパ市場をにらんで、VWゴルフやプジョー307などに対抗するための3ナンバー化らしいが、日本の道路事情と日本の団塊世代の運転者のことを考えたら、5ナンバーははずせないだろう。世界市場などに目を奪われたためにアメリカのメーカーはアメリカ市場で敗退することになったのではないのか。トヨタも世界的メーカーになることで、日本のお客のことなど構っていられなくなってしまったのだろうか。
 ランクスの1800cc、CVT版が出ないとなると、ぼくにはニッサンのティーダくらいしか次の候補はなくなってしまう。ティーダは、“Compact meets Luxury”という“Luxury”から匂ってくる卑屈な感じが好きになれない。compactはcompactでいいじゃないか。側面の見てくれも、徳大寺氏に言わせれば「間延びしている」。
 
 ぼくは毎月1回病院通いをしているが、病院の広い駐車場で陽ざしを浴びている自分のランクスの顔を待合室の窓越しに眺めているだけで、30分以上の待ち時間も至福のときとなる。
 カローラセダンでもフィルダーでもない、ヴィッツでもアイルでもない、オーリスでもブレードでもない、ランクスでなければならない、こんなランクス・ファンもいるのである。トヨタが思い直して、新しいカローラ派生のランクス1800を作ることを車検までのあと1年待ってみよう。
 
 軽井沢の日ざしを浴びたランクス。 2006/10/26

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