豆企画稽古場日誌

豆企画の稽古場日誌です。

リレー日誌②鴨梨

2024年10月05日 05時23分50秒 | Weblog
あたらよという劇団に所属しております
鴨梨(かもなし)と申します。

ご縁があって豆企画に参加させていただくことになりました。ご縁といいましても、わたしは滋賀県の演劇サークル出身で京都演劇については右も左もわからない余所者です。

今回わたしは男装のホステス、エリカを演じます。
とても強く魅力的な女性です。男女の性差が色濃く残る世界で爆進する彼女の言葉は腑抜けた私の猫背を叩き続けてくれます。さらに、いつも客席から見上げているような錚々たるメンバーとの共演。目の前で放たれる圧巻のお芝居、背筋が伸びる思いです。

初めての吉田寮、初めての唐十郎、はじめましての方達のなか、いまは右も左も分かりませんが、終演後は右くらいは分かってるようにはしたい。
誰にも負けない強く芯の通ったエリカを演じ切れるよう精進致します。ご来場いただけますと幸いです。

写真は、共演の橘さんとのものです。
同年ということが発覚し、一気に仲が深まったであろう瞬間。ぎこちなさが残るサムズアップです。
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「私の唐十郎の話」

2024年10月04日 09時45分33秒 | Weblog


リレー日誌①伊藤泰三

 新宿・花園神社での唐組テント公演の前に、唐十郎が花園神社の社に参拝する映像がある。手水鉢にやにわに片手を突っ込み、ひと振り水気を払い、社にかかる鈴を振り鳴らし、三拍手一礼!神社推薦参拝方法二礼二拍手一礼どこ吹く風。颯爽と社をあとにし紅テントに向かう唐十郎の後ろ姿のかっこいいこと。
 私はこの映像をみてから、唐十郎式参拝法を近所の八坂神社で実践し、境内にあふれる外国人観光客に一目置かれているのは言うまでもない。なにしろこの参拝方法は言葉の壁を超え世界共通かっこいいからだ。
 二十年近く前、唐十郎のご尊顔を拝した。今公演の演出を務める延命さんが唐十郎戯曲を近畿大学で上演した際、私は観客として客席にいた。開演直前に会場に入ってきて、私の二列前に座っていたのが唐十郎だった。劇場の薄暗いあかりのなかで、ほのかに光る唐十郎の後頭部を二十年近くたった今でも思い出す。
 かっこいい男は、後ろ姿さえも記憶にこびりつくのだ。

※写真は豆企画第7回公演のときの伊藤泰三君です。誕生日です。
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お久しぶりです。

2024年10月03日 11時37分28秒 | Weblog

第9回公演の稽古中です。

 
お久しぶりです。豆企画の鍵山です。
6年ぶりに第9回目の公演を行うことになりました。
 前回の第8回公演が2018年7月だったのですが、そのあと個人的にいろいろなことがあって(豆企画の日誌なのであまり個人的すぎることは書かないですが、ちっちゃな子を3人産みました)、しばらくは演劇公演無理だなぁと思っていたのですが(といっても衣装をほんのちょっと手伝ったりとかはありました)(生方さんと平林君の劇団ニガムシで衣装の襟をちょっとだけ縫いました)、私たち年寄り(豆企画に昔から参加していただいている古株、演出の延命さん、役者の伊藤君、舞台監督の平林君、宣伝美術の生方さん、制作の中島君)(中島君は最近は制作をお願いしてますが、本当は役者が素敵なので役者で参加してほしいです)(演劇経験20~30年くらいなのでそんなに年寄りではないかもですが)にとっては思い入れの深い唐十郎さんが亡くなったので、「追悼公演をしないといけないんじゃないかな」と伊藤君が言い出して、公演を立ち上げました。(豆企画は、毎回、次はもうないなあと思っていても突然立ち上がります)(あっという間に9回目、16年目です)(16年目ということはチラシに前回の公演の出演者の近衛虚作くんから推薦文を頂いて気づきました)(近衛君は岩手の山奥で為政者になっています)時間がたつのは早いです。
追悼公演については、中島らもさんが亡くなったとき、一瞬やろう!と盛り上がりはしたのですが立ち消えました。(豆企画第3回公演はつかさんが亡くなった翌年なので、つかこうへい追悼公演だったような気がします)(私が初舞台に立ったのが中島らもさんの作品です。当時はご存命でした。そのときの公演企画者が上演許可を取るために電話したところ「本人が電話に出た!」とびっくりしていたのをすごく覚えています。1998年の吉田寮食堂で、今回出演していただく友井田君との共演でした。友井田君とは25年ぶりくらいの同じ座組です)

今回は出演者が豆企画史上最大の人数(多分)で、楽しみな反面、稽古でなかなか人が揃わず苦労しています。私も今までみたいに頻繁に稽古に行けなくて残念なのですが、延命さんが素敵に仕上げてくれるのを楽しみにしています。
今回はたくさんの新しい方に出会いたいなぁと思って、延命さんにお願いして初めましての方をたくさん呼んでもらいました。まだお会いできていない方もいて、わくわくしています。
今後、稽古場日誌をリレー形式で出演者の方に書いてもらおうと思っています。

写真は先日のうちいりのときのものです。子どもが髭さんに超笑顔で懐いています。
 うちいりでは愉快犯(公演中でした!)のおふたりにお会いできなかったので、ざんねんでした。

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お芝居をより楽しむために④吉田寮食堂と小劇場芝居

2018年07月03日 01時11分04秒 | Weblog
プロデューサーの鍵山です。
先週の土曜日に小屋入りしました。小屋が好きすぎて、毎日集合前から小屋に来ています。
小屋が好きなわけではないかもしれないけど、ずっと小屋にいるのは伊藤泰三くんです。まじめなので誰よりも早く小屋に来て練習しています。

吉田寮食堂と、この界隈の小劇場芝居について書こうと思います。
吉田寮食堂(とその横にある厨房)では毎週のように何かのイベントが行われています。演劇や音楽、他にも様々な文化活動の拠点になっています。
基本は学生中心ですが、かつてこの界隈で活躍していた年配の方が戻ってきてイベントを企画したりもします。(私もそのひとりです。)(豆企画は高校生から社会人まで参加しています。)吉田寮食堂のあけっぴろげな雰囲気のせいか、表現のジャンルが全く偏らずにいろんな作品やイベントが生まれていると思います。京都には学生の文化活動を支える数多くの拠点がありますが、吉田寮食堂はかなり長い年月その中心になっていると思います。
最近京都大学の規制が強くなってきていて(立て看板問題もそのひとつです)、もしかしたらその活動の場がなくなってしまうかもしれないという危機感から今回の公演を企画しました。ぜひたくさんの人に見てもらって、吉田寮食堂の魅力を知ってほしいと思っています。

今週末は京都市内のたくさんの会場で演劇公演が行われています。
豆企画は元々、たくさんの人に小劇場芝居を見てほしいという趣旨で企画しています。なので、お芝居目白押しのこの週末にぜひひとつでも多くのお芝居を見てほしくて、「観劇ハシゴ割引」を企画しました。今週末の他劇団さんのお芝居に挟み込まれている特別チラシをお持ちになると、200円引きでご覧いただけます。特別チラシを3種類集めると、無料になります!
有能制作の中島君が、豆企画が挟み込みをお願いしているすべての団体を観劇するプランをつくってくれました。一例を紹介します。
7/6(金)
①14時、幻灯劇場さん@東山青少年活動センター
↓(市バス201など)
②19時、同志社小劇場さん@新町別館小ホール
7/7(土)
③13時、劇団ケッペキさん@京大西部講堂
↓(市バス206など、または京阪)
④17時、京都コントレックスさん@スペース・イサン
↓(市バス206、または京阪+叡電)
⑤20時、O land Theaterさん@喫茶フィガロ
7/8(日)
⑥14時、豆企画@京大吉田寮
↓(市バス206など)
⑦18時、劇団ACTさん@人間座スタジオ

2012年の食堂横の焼け跡(と当時は呼ばれていました)の写真をのせておきます。今吉田寮の新棟がある場所です。
第5回公演のときです。当時まだ高校3年生だった岡本昌也くんがうつっています。今をときめく若手演出家の岡本昌也くんは、今回音響さんとして大活躍してくれています。
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お芝居をより楽しむために③吉田寮古今東西

2018年06月29日 23時19分10秒 | Weblog
プロデューサーの鍵山です。
今回のお話は、吉田寮を舞台にしたタイムスリップものです。
座組には、吉田寮近辺で10年以上うろうろしている人が多いです。役者の近衛くんの芸名も近衛虚作です。(うろつく、と読むそうです。)吉田寮のある近衛通を長年うろついています。(ちなみに、豆企画の座組はできるだけ年齢層を幅広くしようとして組んでいますが、今回はとうとう最年長と最年少の間が干支ふたまわりになりました。)(最年少の音響の武田くんは今年大学1回生で、近衛通をうろつき始めたのは最近ですが、最年長の私が近衛通をうろつき始めたのは20年以上前かと思うと感慨深いものがあります。)(こんなん年齢がめちゃくちゃバレますね。)

今では大変有名になったヨーロッパ企画さんがまだ京都だけでお芝居をしていたころ、2001年に「サマータイムマシンブルース」という作品を吉田寮食堂で上演されました。この作品がもうめちゃくちゃおもしろくて、吉田寮食堂でタイムスリップものといえば、元祖はやっぱりこの作品かなぁ、と私の世代は思います。この作品は何度も再演され、映画化もされました。(ちなみに、初演がいつか調べようと思ってヨーロッパ企画さんのHPをみたら、今年ちょうど再演されるそうです。びっくりです。まだ見たことがない方はぜひ見るといいと思います。本当におもしろいです。)(音響の岡本くん(安住の地)は、座組では3番目に若くて、ヨーロッパ企画さんが吉田寮でやってた頃はまだ5歳とかだったと思うのですが、気づいたらヨーロッパ企画さんのラジオ番組とかに出演してて、びっくりしました。)

座組のほとんどが吉田寮界隈を長年うろうろしているので、この近辺のお店の栄枯盛衰を眺めてきました。今回の作品にはそんなエピソードがいくつか入っています。チラシにのっているレコレコもそのひとつです。コンビニも、今はセブンがありますが、昔はちょっと遠かったです。(やっぱり昔のことばかり書くと年齢がバレますね。年寄りくさいですね。)

いよいよ明日から小屋入りです。
練習も佳境に入り、今も夜練を眺めながら稽古場日誌を書いています。
夜練は京大吉田キャンパスの吉田食堂の東側の建物の庇の下でやっています。(この建物も昔はなかったです。)
2012年の吉田寮食堂の中退トリオの写真をのせておきます。この頃は(多分)まだ中退していません。
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お芝居をより楽しむために②吉田寮食堂と豆企画

2018年06月27日 11時14分37秒 | Weblog
プロデューサーの鍵山です。
小屋入りがどんどん近づいてきました。私は演劇公演の準備の過程の中で、いちばん好きなのが小屋入りです。(企画立ち上げ段階とか練習見に行くのとかも好きです。)(練習後にみんなでご飯を食べに行くのも好きです。一昨日はマルシン飯店に行きました。)(余談ですが、マルシン飯店に久しぶりに行ったらめちゃくちゃ並んでいて、昔はそんなことなかったので、びっくりしました。テレビが取材に来ていました。)
小屋入りして、全員で集合して、掃除したり単管を組んだりすると、いよいよ本番だーという気持ちになって、うきうきします。
今回も舞台監督をやっていただく平林君は、舞監の中の舞監なので安心です。すごく頼りになる素敵な方です。

今週土曜日から仕込みが始まるので、わくわくしています。(土曜晩の食堂酒場厨房LIVEはいつも通り開催されます。)
私は昔劇団ケッペキにいたのですが、初めての公演の会場が吉田寮食堂でした。1998年のことです。大昔ですね。ケッペキに入る前にも吉田寮食堂にお芝居を見に行ったことはあるのですが、もう覚えていません。
私自身の吉田寮食堂の思い出は、舞監を2回やったこと(スーパー舞監の平林君には恥ずかしくてとても言えません。)、泊り番をしていたら吉田寮の猫に小道具のスルメ(延命さん演出の劇団ケッペキ「少女仮面」)を持っていかれて、翌日のミーティングで報告したら全員に嘘をついている(「お前が食べたんだろう」「そういえばビールを飲んでいた」)と疑われたこと、とかです。

豆企画の吉田寮食堂との関わりの中で(私からみた)最大の出来事は、「バードマン事件」です。
第2回公演のときのことです。公演の準備のために、何か物を運んでいた時です。そのとき吉田寮食堂にはバードマンさんの大事な機体が置いてありました。
役者で参加してくれていた古野陽大くんは、普段から人物も体も動作も大きい人なので、よく物にぶつかりながら生活をしています。(よく物にぶつかるので、しょっちゅうケガをしたり、どこかから落っこちたりしています。とても心配しています。)古野くんなりに気をつけて物を運んでいたと思うのですが、うっかりバードマンさんの大事な機体の翼部分を破壊してしまいました。全員で青ざめた後、急いで当時のバードマンさんの方々を呼びにいきました。みなさん、茫然とした顔で破壊された機体を眺め、すぐに無言で修理にとりかからはりました。大変なことをしてしまったのに、優しく赦してくださいました。全く責めの言葉もなく、ただただ申し訳なかったです。(当時のバードマンの方々、あの節は本当に申し訳ありませんでした。)

今回の作品は、その事件のことを受けて「バードメン」という題名がついていたのですが、結局まったくバードマンさんが関係ない話になったので、消えてしましました。
そのころの吉田寮の猫と古野君の写真をのせておきます。今もいる猫ですが、この頃は子猫でした。
大きい古野君と小さい子猫が対照的です。古野君は今では劇団子供鉅人で大活躍です。頑張ってほしいです。

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お芝居をより楽しむために①中退トリオの基本情報

2018年06月24日 23時45分37秒 | Weblog
プロデューサーの鍵山です。
本日は通し稽古でした。
演出の延命さんが本番中(片岡自動車工業)でとても忙しいので、スタッフだけで確認のための通しでした。
(延命さんは本番週の翌週も中野劇団の公演を控えているので、とても忙しいです。)
通しをみながら、チラシの文言「この3人の三人芝居って、何やっても絶対おもしろいじゃないですか。-なんか、今この一瞬しか観られない宝石みたいで。(北川啓太・談)」を思い出しました。
おもしろくなってくれると、お客さんに楽しんでもらえるといいなあと思いました。

本番が近くなってきたので、お芝居をより楽しんでいただくために、吉田寮や中退トリオについていろいろと書いていこうと思います。
1回目は中退トリオの基本情報を書きます。
題名の「花の中退トリオ、タイムスリップする、夏」ですが、豆企画のオリジナル脚本での公演のときの題名は、有名なものからパクってくるという原則に則ってつけました。加えて、できるだけダサい感じにしようというコンセプトでみんなで相談しました。いろんなものを持ってきたので、なんだか原型がわからない感じになってしまいましたが、プロデューサー的には、ダサくて気に入っています。

今回の役者の3人は、同級生です。同じときに(違ったかも)同じ大学に入学し、それぞれのペースで中退した仲良し三人組です。それぞれのペースで、休学して放浪したり、就職して退職したり、就職せずにバイトしたり、吉田寮に10年住んだり、東京へ行って会社をつくったり、インドへ留学したり、して波乱万丈な人生を送ってはります。
伊藤君と近衛君は同じ学部で、演劇関係ではなく、最初の授業で知り合いになったそうです。
酒井君と伊藤君は劇団ケッペキの同期です。
近衛君と酒井君がどのタイミングで知り合ったのかは知りません。
3人ともとても魅力的な役者さんで、各々微妙に違う畑で長年活躍しています。
同級生であることを筆頭に共通点の多い3人なので、数年前に伊藤君が「僕ら三人組に呼称が欲しい」と言い出しました。そのときに一生懸命考えてつけたのが「花の中退トリオ」でした。(他にも「ずっこけ三人組」等の候補がありました。)
酒井君も伊藤君も近衛君も豆企画に出演してもらったことはあるのですが、酒井君は第4回第5回第7回、伊藤君は第1回第2回第6回第7回、近衛君は第3回(ゲスト出演)と、全然ばらばらなので、3人共演は今回初めてです。
(豆企画以外での3人共演は、近衛君が主宰する喀血劇場であったような気もするのですが、無い気もします。調べていません。)
(私が覚えている限り(そんなに思い出す努力はしていない範囲)では、伊藤君と酒井君は劇団ケッペキや、少年の「電子城」(これは延命さん演出)・伝舞企画の「ラストオーダー」(これは近衛君演出)・喀血劇場の「うつくしい日々」(これも近衛君演出)、酒井君と近衛君はハレ学の「クロスラビリンス」・喀血劇場の「No.CPR」「極道、農家、正義の泡立荘」(これも近衛君演出)、伊藤君と近衛君は劇団ニガムシの「カノン」・喀血劇場の「わっしょい!南やばしろ町男根祭り」で共演しています。)(あとは吉田寮しばい部で見た気もします。)(覚えている限りでは3人が共演した芝居は、私は見ていません。)

役者のタイプは全然違う3人なので、今回どんな食い合わせになるか楽しみです。
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世界の終りとメイドロイド・ワンダーランド

2016年05月27日 12時32分42秒 | Weblog
企画製作の鍵山です。
初日です。

今回の題名は、ツイッターにも書きましたが、豆企画がオリジナル作品をやるときは題名は何かのパクリという流れを踏襲するためにつけました。題名ありき、メイドロイドありきの作品の立ち上げでした。(正確にはもう少しあとに題名はつけました。)とにかく楽しいコメディをという注文だけつけて岡本君につくってもらいました。結果的にかなり題名に合致した奥深いテーマの作品になっているのではないかと思います。(頭使わずに楽しめるコメディとしても成立しているとは思いますが。)

本家の「世界の終りと・・・」とはもちろん異なりますが、違った形の終末感漂う作品になっていると思います。本家に対して、東浩紀が「セカイ系」のフォーマットをつくったと表現している(※ウィキペディア)そうですが、どこにも辿り着けない(もしくは辿り着いてしまっている)閉塞感があると思います。座組のバランスの悪さ(ある意味バランスの良さ)も作品全体にうまく影響していると思います。

最初は心配していましたが、竹内君の舞台美術にもそれなりにはまったんじゃないかと思います。昨日や一昨日に、他の団体さんの作品をいくつか見ましたが、同じ舞台で、その舞台を活かして、違う表現が成立していることにびっくりしました。来週の上演も楽しみです。

見てくださった方が楽しんで頂けるとうれしいです。
ぜひ見に来てください!

火曜日のきっかけ練習のときの写真です。まだ舞台は途中。
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役者・スタッフ紹介8松永奎悟くん

2016年05月26日 20時31分06秒 | Weblog
企画製作の鍵山です。
とうとう明日から本番です。
昨日はゲネでした。まだまだよくなるところはありますが、なかなか面白いと思います。
私はゲネを見ながらダンスのシーンでちょっと泣きました。コメディですが、すごく切ない話です。

役者・スタッフ紹介の最後、座組最年少の松永奎悟くんです。
彼は非常に(いい意味で)バランスの悪い役者さんです(※褒めてます)。私は役者さんだけでなくバランスの悪さに魅力を感じることが多いです。(顔も整ってるよりは、ちょっと崩れてる方が魅力的だと思います。)(伊藤くんも器用だとは思うけど、バランス悪い役者さんだと思います。)
松永くんは、顔立ちはかっこいいのに姿勢が悪かったり、いい声をしているのにセリフまわしが変だったりします(※褒めてます)。大変不器用で、普通の人ができることは全くできません。でも普通の人ができないことをやってくれます。
中2のときに彼を知って、浮世離れしたキャラクターがずっと気になっていたのですが、彼が高1のときに私が顧問をしている演劇部の新歓公演をふらっと見にきたので、つかまえて入部してもらいました。その後3年間活躍しはりました。
演劇部のOBOGさんたちは、のんちゃんやあかりちゃんを筆頭に私ではない人が演出をつけた方が魅力が引き出せると思うので、松永くんは今回大学生になって初の舞台ですが、岡本くんがどう演出をつけてくれるのかワクワクしています。

松永君が高3のときの近畿大会の写真です。独白のシーンです。


松永君が高2のときの全国大会の写真です。このときは今回の座組の西村あかりちゃんが高3で、共演していましたが、西村あかりちゃんに恋する役でした。左端にあかりちゃんがうつっています。あかりちゃんを助けにきたシーンです。

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役者・スタッフ紹介7西村あかりちゃん

2016年05月24日 09時35分46秒 | Weblog
企画製作の鍵山です。
舞台がどんどん組みあがっているみたいで、楽しみです。
今回豆企画が参加する伝舞企画は舞台さんの竹内君がこだわりの舞台をつくるために企画したイベントです。竹内君はすごく腕のいい舞台さんで、非常に素敵な舞台をつくらはります。豆企画では第4回公演のときにお世話になっています。
本当は舞台の竹内君の紹介もしたかったのですが、役者・スタッフ紹介の7番目、西村あかりちゃんの番です。

あかりちゃんはスター性のある役者さんです。舞台に登場した瞬間に場の空気を変えることができます。(伊藤君は「待ってました感」があるって表現しはります。)(でも伊藤君も「待ってました感」があると思います。)

声がハスキーなので(私が顧問をしている演劇部に入部した中1の頃からハスキーです。)劇中に叫んでもすごくかっこいいです。

あかりちゃんは、「持っている人」です。
私が顧問をしている演劇部に中1の終わりから高3までいましたが、在部期間は毎年京都で優勝しては演劇フェスティバルに出場していました。中学在学中には中学の大会で、高校在学中には高校の大会で。(というのはちょっと嘘で、彼女が高2のときには演劇部としては出場していないのですが、京都学生演劇祭から推薦された喀血劇場さんの作品に出演していました。ので、コンプリートです。)(喀血劇場さんには去年の東京・京都公演にも出てはりました。)
高3のときにはとうとう全国大会にも出場しはりました。上演日(且つ部活引退日)が彼女の誕生日で、部員全員に盛大なサプライズをしてもらっていました。このとき大学生だった岡本くんは、京都から香川までわざわざ彼女のために誕生日ケーキを届けてくれました。(上演には間に合わなかったのでケーキを届けるためだけに来はりました。)

大学でもバリバリと演劇を続けてはります。演劇以外にもいろいろ忙しそうですが、演劇を続けて欲しいです。
今回は忙しくてちょっとしか出演しませんが、やっぱり「待ってました感」のある役です。ダンスも素敵です。
今回の座組で2番目に若いですが、2番目にちゃんと日常的に役者をやっている人です。(1番目は酒井くんです。)

あかりちゃんが高1のときの近畿大会の写真です。彼女の登場シーンです。机の上で踊っています。1時間の劇で、上演開始40分後にようやく登場する役でしたが、登場後はしゃべりまくる役でした。


あかりちゃんが高2のときの府大会の写真です。前の方で叫んでいます。左上に今回の座組の松永君(当時高1)がうつっています。


あかりちゃんが高3のときの全国大会(春秋座かもしれない)の写真です。


上の写真と同じ劇のもの、もう1枚、おまけ。
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役者・スタッフ紹介6岡侑希ちゃん

2016年05月23日 17時24分01秒 | Weblog
企画製作の鍵山です。
役者・スタッフ紹介の6回目です。あとふたりです。もう本番週なので、急ぎます。
岡侑希ちゃんの番です。通称岡ちゃんです。西村あかりちゃんと同じ年齢ですが、あかりちゃんは3月末の生まれなので、岡ちゃんの方が年上です。

岡ちゃんはのんちゃんとはまた違うタイプの天才です。
私が顧問をしている演劇部は、岡本くんやのんちゃんや岡ちゃん(西村あかりちゃんも)がいた時代、アイドル気質の娘さん達がたくさんいはって、その中でも岡ちゃんは天性のアイドルでした。高校卒業後、ずっと演劇はやってはらなかったのですが、今回の作品上演にあたって、演出の岡本君と、岡ちゃんは必須ではないかと相談し、オファーすることにしました。
なんのてらいもなくどんな演技でもさらっとこなさはります。さらっとこなしているように見えますが、実はかなり考えていて緻密な安定感のある演技をしはります。しっかり者で、合宿中はみんなが散らかした食器類をちゃきちゃき片付けていました。賢くて頼もしいです。演技にも表れていると(私は)思います。今回は岡ちゃんの久しぶりの舞台なので、たくさんの人に見てほしいです。私も久しぶりに彼女の役者が見られるので、楽しみです。

岡ちゃんが高1のときの近畿大会の写真です。真ん中です。元気な双子の役でした。


岡ちゃんが中3のときの京都演劇フェスティバルの写真です。真ん中で机に乗っています。座敷童子の役でした。


上の写真と同じときの集合写真です。今回の座組の西村あかりちゃんと一緒にうつっています。かわいいです。こんな大昔の写真をここにのせたらめっちゃ怒られるかもしれませんが、演劇部のHPに載っている写真です。
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役者・スタッフ紹介5水山佳乃ちゃん

2016年05月22日 20時13分58秒 | Weblog
企画製作の鍵山です。
とうとう本番週になり、昨日から仕込みで小屋入りしています。
今回の会場の葵文化サロンは、以前ライブやイベントで賑わっていたそうですが、しばらく使われていなくて、今回の伝舞企画が杮落としになります。竹内くんの舞台が楽しみです。

役者・スタッフ紹介の5回目です。やなぎさんから更に年齢が下がり、水山佳乃ちゃんの番です。通称のんちゃんです。

のんちゃんは天才です。
大変素直な役者さんです。演出に言われた通りのことを自分のフィルターを通さずにそのまま再現できます。本人は「のんは言われた通りやってるだけだから誰でもできるよー♡」と言っていますが、一般人は言われたことをそのままできないから苦労するのであって、のんちゃんはやはり天才だと思います。
喀血劇場さんでのんちゃんを見たとき、のんちゃんは高2も終わりで演劇部を引退していましたが、それまで見たことのない素晴らしい演技をしてはって、それまでの5年間、のんちゃんの正しい使い方を顧問としてわかっていなかったことにショックを受けました。近衛君(喀血劇場さんの主宰さん)は、その人の本質がわかる演出さんだと思います。
今回はのんちゃんのすべてをわかっている岡本くんが演出なので、のんちゃんの魅力を最大限に引き出してくれると思います。

伝舞企画の第1回公演のときの写真です。伊藤くん、岡本くん、酒井くんと共演していました。(他にも、今回幕間に出はる、古野くんや豊島くんや土肥くんや、楠さんと共演していました。)私は衣装を作っていました。のんちゃんは高3の夏だったので楽屋で受験勉強をしていました。


中3の京都演劇フェスティバルのときののんちゃんです。真ん中です。いちばん右にうつっているのは今回の座組の岡侑希ちゃんです。


高1の府大会のときののんちゃんです。真ん中で太鼓を叩いています。


のんちゃんが高2のときの近畿大会の写真です。後姿ですが、今回の座組の岡本くんと西村あかりちゃんが一緒にうつっています。のんちゃんが岡本君をぶつシーンなのですが、この劇はめちゃくちゃ練習したので、練習中何百回もぶったと思います。最初は先輩をぶつのを遠慮していたのんちゃんも、最後は平気になって思いっきりぶっていました。でも、岡本君は平気にはならなかったので、つい避けようとしてはのんちゃんに怒られていました。
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役者・スタッフ紹介4柳澤章広さん

2016年05月16日 20時33分30秒 | Weblog
企画製作の鍵山です。
役者・スタッフ紹介の4回目です。
年齢順に紹介していて、本当はそろそろ宣伝美術の日野さんの番なのですが、このペースだと本番までに役者紹介が終わらなさそうなので、役者だけを紹介していきます。急ぎます。
豆企画の座組の年齢幅はいつも広くて、酒井君の次は年齢が一気に下がって(といっても年齢を正確に知らないのですが)柳澤章広さんです。あだ名はやなぎさんです。
私より年下なのですが、やなぎさんより年上の伊藤君を始め、みんな敬意を込めて、やなぎさんと呼んでいます。

やなぎさんは普段演劇はそれほどやってはらないです。でも、私は常々役者さんのおもしろさは技術ではなくて人間的な魅力で決まると個人的には思っています。やなぎさんは独特の魅力にあふれた人で、演技にもそれがにじみ出ていると思います。
初めてやなぎさんを舞台上で見たのは、喀血劇場さんの第七幕のときです。今回の座組の、伊藤君、当時高校生だった岡本君・水山さんと共演していました。(喀血劇場さんは私が顧問をしている演劇部の子をよく出してくれるので、豆企画と出演者がかぶることが多いです。)(今回伝舞企画で幕間に出演する古野君も第1回公演から第5回までずっと出てくれていますが、喀血劇場さんにも度々出ています。)(古野君は最近劇団子供鉅人さんに入団しはって、大活躍です。頑張ってほしいです。)最初見たときに、独特の面白さを感じて、それ以来ずっと気になっていました。

稽古中、何回同じシーンを繰り返し練習しても、絶対に同じ演技をしないので、場を飽きさせることがありません。伊藤君はすぐに笑ってしまいます。芝居の中身以外でもいろいろと活躍してくれます。稽古場にひとりいるととてもいいと思います。今回座組に入ってもらって良かったなという思いが日を追うごとに増しています。なかなか得難い逸材だと思います。昨年の喀血劇場さんの公演のときはトランスポーターとして、フードコーディネーターとして、活躍してはったそうです。

他の役者紹介のときには舞台写真をあげているのですが、あまり舞台写真を持っていないので、日常の写真で紹介します。

合宿のときの日記に載せたこの写真の

この人です。今は前歯が欠けています。本番まで欠けたままだと思います。本人は気にしていながらも放置しているので、早く歯医者にいくといいとみんなが思っています。


本職(ではないけど)に従事しているときの写真(左の人)です。輝いていました。


本番どんな演技をしはるかが練習からは想像もつかないので、楽しみです。
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役者・スタッフ紹介3酒井信古くん

2016年05月13日 10時34分16秒 | Weblog
企画製作の鍵山です。
役者・スタッフ紹介の3回目です。
年齢順に紹介することにしました。
ので、酒井君です。伊藤君と学年は一緒ですが、3月も末の方の生まれなので、4月生まれの伊藤君より1歳近く若いです。

酒井君も古くからの演劇の知人のひとりで、昔から、一緒にお芝居をしたいなあと思っていた役者さんです。
豆企画で第3回でオファーを断られて、第4回でようやく出演してもらいました。(第4回公演をしようって持ちかけてきてくれたのは酒井君です。)(役者さんをたくさん集めてきてくれて、私になかった繋がりをつくってくれました。)(今回の伝舞企画(前回も)に出演している豊島君や、今回喀血劇場さんに出ている北川君もこのとき連れてきてくれはりました。)
それ以降、第5回にも出てもらいました。第6回のときは豆企画の1週間前に同じ西部講堂で演出をしてはって、コラボ企画をしました。

華やかな役者さんだなあと思います。舞台上で刀とか持ってスポット浴びて叫んでるだけでかっこいいと思います。豆企画で延命さんに演出をお願いするときはとにかく酒井君をかっこよくしてくださいと頼みます。酒井君本人はそうではない役者っぷりを見てほしいと思っているのではないかと思うのですが。最近は繊細な渋い演技をしはるようになってきて、それはそれですごく素敵だと思うのですが、ただただかっこいい演技もとてもかっこよくて好きです。
舞台上でも日常でも気が狂った感じのオーラが出ていますが、すごくすごく真面目な役者さんです。真面目すぎて心配になります。

今回の伝舞企画では企画全体の演出をしてはるほか、すべての演劇に出演してはるので大忙しです。大活躍です。倒れないかとても心配です。

この写真は第1回の伝舞企画のときのものです。執事の役で、かっこよかったです。このときは私は衣装をつくりました。


第5回公演のときの写真です。すごくかっこいいと思います。


前回の伊藤君の写真と同じ舞台に立たはったときの写真です。大昔です。めちゃくちゃおいしい役をやってはりました。クライマックスでアジカンがかかり、かっこいいことを叫ぶ、みたいな感じです。もう1回この頃の信古君も見てみたいです。


全体的に「かっこいい」としか書いてないですね。
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役者・スタッフ紹介2伊藤泰三くん

2016年05月11日 16時37分45秒 | Weblog
企画製作の鍵山千尋です。
役者・スタッフ紹介の2回目です。
年齢順か名簿順のどっちで紹介していこうかなあと考えたのですが、どちらにしても一番目の伊藤泰三君です。

伊藤君は豆企画では最古参です。豆企画を私が立ち上げたとき(というか、こんなに何回も公演を重ねる予定はなくて、1回だけ行うつもりで公演を企画しました)(毎回、これで最後と思ってやっています)(でも現時点ですでに次回予定があります)企画の趣旨としては、「つながらなさそうな人(私が顧問をしている演劇部OB・OGや私の演劇関係の知人等)をつなげて座組を組んで演劇公演をやって、演劇に来なさそうな人(中高生等)を演劇に呼ぶ」があったのですが、伊藤君は古い知人の中で一緒に演劇をやりたい人のいちばんだったので、お願いして出演してもらいました。それ以来、第2回第5回(大喜利企画)、と出てもらい、第6回ではひとり芝居までやってもらっています。(ひとり芝居は伊藤君が自分でやりたいって言いました。)(第6回公演のときは宣伝の為にインタビューを受けてもらいました。)

私が知る限り、いちばん変な役者さんだと思います。初めて舞台上で見たのは10年以上前ですが、度肝を抜かれました。普段から劇的な話し方や行動をしますが(殴られている女の人を助けたり、川に飛び込んだ人を助けたりします)、芝居でもあまりにも常人と違うので、練習中に何度も目を見張ってしまいます。舞台に立つと目が離せない魅力的な役者さんだと思います。岡本君がどう演出をつけるのかが楽しみです。今回は喀血劇場さんにも出はります。

豆企画第2回公演のときの伊藤君(右)です。企画立ち上げ段階で延命さんが脚本を書くことしか決まっていなかったときにどんな役をやりたいか聞いたら、中国人の殺し屋がいいと言わはったので、中国人の殺し屋の役でした。


伝舞企画1回目のときの伊藤君です。髪型が変です。公演終了後も数か月そのままこの髪型で過ごしてはりました。道行く人にじろじろ見られていました。このときは私は衣装をつくりました。


「少年」という劇団で「電子城」という劇を上演(豆企画でほとんど演出してもらっている延命さんの演出です)したときの伊藤君です。とてもとても若いです。この写真は伊藤君に怒られたら消そうと思います。このときも私は衣装をつくりました。


今日は岡本君のおちょちょを見にいったのですが、そのときの伊藤君(右)です。おちょちょはとてもおもしろかったです。
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