映画:コレラの時代の愛

2008年10月02日 | 映画・本
コレラの時代の愛 2007年 アメリカ

監督:マイク・ニューウェル  出演:ハビエル・バルデム, ジョヴァンナ・メッツォジョルノ,ベンジャミン・ブラット

ノーベル賞作家 G・ガルシア=マルケスの小説を映画化された作品だけど…
こやぶん的には「こんな話でしたっけ?」って感じでした。

映画は、長きに渡って一人の女性を思い続けた主人公の恋情と数奇な運名を描いたけれど、
こやぶん的には 主人公が想いをよせた女性とその夫の、
出会ってから―日々を積み重ねてきた中で曲折を経ての夫婦愛が印象が強い。
(原作は500頁に及ぶ長編だけど― ガルシア=マルケスの本では読易い)

主人公と夫婦の人生を、
いわゆる神の視点からの3人称を使った語り口が均一で展開されるのだけど、
映画は あくまでも 主人公の目線で話が展開した為に… こやぶんは違和感を覚えた。

最後まで きっちり観れたのは― ハビエル・バルデムが主人公を演じたからでしょう。
50年を超えて一人の女性を思い続ける主人公のの愛情を、
ストーカーでもなく、キモい変態オヤジでもなく、女漁りの好色じじぃでもなく、
50年かけて築いた愛情を背中からヒシヒシ… と感じさせるモノがあったと、こやぶんは思う。

50年という月日が経ち… 
老いた主人公と女性の感情感情の高揚に、時の流れは無関係です(年寄りの冷や水)。
コレラが死の病であった20世紀初頭を挟んだ時代であるからこそ、
死にいたる病としての恋愛 や
死にいたるまで癒されることのない病としての恋愛
コレラに象徴させ、感情に終りがないって事も理解できるけど― 

映画化された本作に、何だか腑に落ちないモノ足りなさを感じた、こやぶんでした。

こやぶん評価:(原作知らなきゃ~ ストーカーの一生?)


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