私は良く落し物を拾う
現在まで1千万は拾ったかもしれない
大袈裟?
電話ボックスに、ちょいと置かれた手提げバック
キャッシュコーナーの棚に忘れられた財布&バック
スーパーの駐車場なんか、良く落ちてる財布
自分でも良く拾うなぁ~って思う
スーパーの出入り口で必死に通る人に話しかけてるお婆ちゃん
かなり焦ってるのが分かるが、どうしたのだろう?
走り回りパニック状態
キャッシュコーナーの5番目に並びながら、お婆ちゃんを観察
早口でまくしたて、涙目
どうしたのだろう?明らかに異常事態と分かる
そうこうしている内にキャッシュコーナーに入る順番がきて
暗証番号を入力
少ない残高に溜息しながら小さな金額を下ろし、隠しカメラがある方向に
その日はニッコリ笑ってピースした
上を見上げ、ピースした私の目に入った忘れ物
黄色いポーチの忘れ物
" 今日も偶然見つけた忘れ物 "
手に取った
通帳と印鑑の手触り
通帳と印鑑は別々にの言葉が頭で踊る
結構厚さがあるわん♪
現金も入ってるに違いない
その瞬間、さっきのお婆ちゃんが頭に浮かんだ
きっとあのお婆ちゃんが捜している物に違いない
BUT
私の前に何人もの人がキャッシュコーナーを利用している
私以外に誰も気づかないなんて?
そんなの有り得ない、きっと私の前の人かも
スーパーに入り、探し回った
顔は見てない
小さな子供を連れた小柄な人
ただそれだけしか覚えてない
なのに、その小柄な親子をめっけ~♪
声を掛けた
『さっき、キャッシュコーナーに入りましたよね?』
『入りましたけど何か?』
黄色いポーチを見せ
『これ、忘れなかった?』
『いいえ、私のじゃないですよ』
その返事に、やっぱり、あのお婆ちゃんだと確信
今度は " あの " お婆ちゃんを探した
スーパーの休憩用ベンチに座り、魂の抜け殻状態お婆ちゃん
『これ拾ったのですが、お宅の?』
目に輝きが戻り、悲鳴をあげ
『あぁ~いがったいがった(良かった良かった)』
ポーチを抱きしめ
いきなりハイテンション
『何でも好きなお菓子を買ってあげるよ』
『いやいや、いいですよ、気を使わないで』
『何のお菓子がいい?』
『別にお礼なんか良いですって』
飛びっきりの笑顔で答えた私の視線の先に
お婆ちゃんの孫と思しきチビちゃんが足元に引っ付いてる
『何でも好きなお菓子を買ってやるよ』
の言葉は孫にだった
一生懸命、手振りそぶりを交えて
『お礼だなんて要りませんよ~♪』
してた私
穴があったら入りたい
お礼なんか良いですからの手振りをバイバイに変えて
足早にその場を去ろうとしたその瞬間
『良い人に見つけてもらって有難うね~♪』
の言葉が背中に響いた
振り返り、笑顔で軽く手を振り
『沢山お菓子を買ってもらってね』
と孫ちゃんに一言
大切な物を無くし、我を忘れ必死で探してた、お婆ちゃん
今まで、沢山の落し物を拾っては届けてきた
お礼なんか要らない←痩せ我慢
大切な物が戻った時の嬉しい顔が見れたらそれで良い(^-^;
本心って事にしといてね
お礼なんて・・・・別にイイモン
(ノ⌒∇)ノ*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*♪