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寂しいなぁ～(-ω-。
)
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ちょうど師走の時期だったっけ
仕事が終わって代行を呼んで停めてある車の側に行った
こんなに寒いのに釣り人が居た
釣りの好きな人にとって寒いの暑いの関係ない
いつも呼んでいる代行なので私の車を直ぐに見つけた
自分の車の後部座席に乗った私
車のエンジンを掛けた
痛快なエンジン音と共に発進と思いきや
岸壁で何やら大声を出している人がいた
代行の人が『車が落ちたな？』
えっ？こんな時間に車が？
『ちょっと時間もらって良いですか？』
代行者の人が言った
つい
私も行きます
ただの野次馬だけど車の落ちた場所に走った
その場に居合わせた人はそれ程、多くない
車が沈んでいってるのか海面にボコボコと泡が立っていた
この時期だ助けようと入ったら危ない海水の温度
助けようと飛び込む人は居ない
『警察に電話したか？』
そっちこっちで叫んでる
泳ぎが得意だからなどと言ってられない
冬の外気温
その時、私の後方で声がした
『これじゃ助からないな』
頭からびしょ濡れの男性が腕組みして言った言葉だ
『車には4人乗ってるんだよ』
私は思わず『4人も乗ってるの？』
とんでもなく大声で言ってしまった
回りの野次馬達は『おい、4人も乗ってるって言ってるぞ』
『早くこいよ警察と救急車』
私の後方の男性は
『子供も道連れにするなんて・・・』
尚もボソボソと独り言
カーキー色のトレーナーにジーンズ
30代半ばの細身の男性だ
これと言った特徴はない
ずぶ濡れってだけが気色悪いが
警察車両がやってきた
レスキューも来た
暗い海中を大きなライトが照らす
レスキューの人は車内の人達を救出した
レスキューの人達って凄い
救出された人は4人
本当に家族らしい
子供と思われる子が二人
次に母親らしき人が車内から救出
真っ青な顔に唇が紫色、既に手遅れに見える
次々と救急車に乗って病院にGO
最後に運転席の人が救出された
エッ? (;゜⊿゜)ノ マジ?
カーキー色のトレーナーとジーンズ
私の後方で独り言を言ってる人とソックリだと気づいた
後ろを振り返れない私
『やっぱり子供まで連れて行くのは可哀相だった』
ブツブツ言っている
『私だけ地獄だな』
私だけ地獄
そう言って消えた
一家4人の無理心中だった
今年も自殺者が多い
何故に家族を道連れにするのか？
*：・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*♪
子供や動物の虐待が多い日本
まだまだ心が貧しい
せめて心だけは気高くいたいものだ
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