mamataro's eyes

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壽初春大歌舞伎・夜の部

2009年01月15日 22時37分46秒 | 【歌舞伎鑑賞と関連事項】
今月の歌舞伎座公演・夜の部へ行ってきました。今日も盛況。歌舞伎が初めてという叔母、そして叔母のお友達と。演目は、『寿曽我対面(ことぶきそがたいめん)』・『春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』・『鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)』の三幕。去年叔母から「歌舞伎座が取り壊される前に一度、歌舞伎を観に行ってみたい。」といわれてたのですが、初めてどんな演目を観るかで、その後歌舞伎に抱く印象がずいぶん変わると思うので、どうしよう…と思ってました。わたしとて歌舞伎は初心者ながら、それなりに考慮して歌舞伎への手引きは、やっぱり勘三郎さんにお願いしようと。結果、喜んでもらえたみたいでよかったです。

わたし的感想。。。『寿曽我対面』は2回目。江戸歌舞伎では宝永年間(1704~1711年)以降から、正月に曽我狂言を上演することが定着し、幕末までその習慣が続いていたといいます。前回は違ったけど、今回はその“正月”に観れたのが嬉しかったです。派手&時代背景(鎌倉がらみ)も好きだし。今年は富士のほうへもドライブに行ってみたいなぁ…。ふふふ、富士の巻狩にまつわる史跡&まかいの牧場ツアー。それから、曽我兄弟が幼少時を過ごしたのは、My Motherの実家がある伊豆の河津(兄弟の父・河津祐泰<かわづすけやす>の館跡へは2㎞以内と思う)なので、すごく親しみを感じるのです。あそこから巣立って曽我の里で成長し、やがて仇討ちを成し遂げる(実は頼朝の命も狙っていたという)。それが800年以上経った今でも歌舞伎で上演されてるなんて…
『春興鏡獅子』は3回目…今までで一番シビれました。いつだったか愛之助さんが(他の役者さんも同様のことをお考えと思うが)「歌舞伎は1回目より2回目、2回目より3回目。3回ぐらい観るとよくわかるようになる。」というような意味の話をされていたのを思い出しました。獅子の精の出のときの三味線がめちゃくちゃカッコよくてROCKに通じるものを感じました。三味線の演奏をこんなにカッコいいと思ったのは初めて。それに気づかせてくれたのも鑑賞回数のなせる技なのでしょうね。今までは獅子とか胡蝶ばっかり観てたんだと思います。勘三郎さんの弥生、踊る姿がすごく美しかった。美しいお着物がとてもよくお似合いで…。獅子の精をしてるときはとても大きく見えました。
『鰯売恋曳網』は2回目で勘三郎さんの襲名公演以来。解説なしでもわかりやすいお話で、勘三郎さんの猿源氏に歌舞伎座が和やかな笑いに包まれました。玉三郎さん、何をしてても美しいし…。三島由紀夫って29歳でこんな作品書いちゃうんですね~。
最後に時間配分がすごく良かった。各幕1時間前後の演目に幕間の休憩時間も25分と35分でゆとりがあったし、いろんな意味でいつもより楽に過ごすことができました。いいにゃあ、こういうパターン。終演も20:22と早かったし。休憩時間には売店で玉三郎さんの『鷺娘』生写真も買いました
終演直後、歌舞伎座の正面玄関前で築地鮨ディナーへ行く旦一行が待ち伏せしてたらしいが、警備員さんに誘導されて混雑を避ける別の出口から出てお開きしたので会えずじまい。もし会っていたら築地に連れて行かれていたのだろうか。1時間ちょい前に幕の内弁当しっかりいただいてたけど、お寿司一人前ぐらい全然食べられたかもな。ふふ。いいな、築地。最近行ってないや…。まぁいい、今日は早めに寝ます。横になったら3秒で幸せな眠りに就くことでしょう
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