小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 親の勘違い「未熟な言語力」

2010年04月12日 10時06分41秒 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験では、基本的に「文字は書かせない、文字は読ませない」「数字は書かせない、数を数字には置き換えない」ものです。
 小学校受験の問題の、特に数量の分野では、数を増やしたり減らしたり、かけたり、割ったりという要素の問題を解かせますが、実際にはそれらは決して「足し算、引き算、かけ算、割り算」ではなく、頭の体操的な問題なのですね
 だからこそ、数字を書くことはありませんし、言葉を扱う場合にも、言葉を文字に置き換えるのではなく、あくまで「音」として考えます。

 時々「先生、うちの子は、もう100まで数えられるし、途中で間違うこともないんですよ、ホホホ・・・」と満足げにお話し下さるお母様がおいでになりますが、これは小学校受験的には、何の意味もないことです
 数を100まで呪文のように数えられるよりも、しっかりと「10」までの数を理解できることのほうが、何倍も意味があるのです。
(ここに4つのクッキーがあった時、『クッキーが4枚ある。だから、お皿も4枚用意しなくっちゃ!』というふうに、数を捉えられることが大事です)

 話がちょっと横道に逸れてしまいましたが・・・

 お父様やお母様は、日頃、子ども達と日常会話をされていますね。一日は「おはよう!」から始まり、「おやすみなさい!」までの間、きっと親子でたくさんの会話をされていることでしょう
 お母様が「早く幼稚園に行く支度をしなさいよ!」と言えば、ちゃんと理解して「はーい!」と答えるでしょうし、降園してきた子に「おやつの前にお着替えをしなさい!制服はハンガーに掛けるのよ。」と言えば、「このハンガー・・・つるつる滑って掛けにくいねえ・・・」などと、ちゃんと文句だって言うかもしれません。
 ですから、ご両親は、「うちの子はほとんどのことは、きちんと理解できる」と思っていらっしゃるに違いありません
 (そういう安心感があるからこそ、第2外国語にまで手を出している方も多いはず、です)

 でも
これが親の大きな勘違いである!ということを、しっかり認識してください。
 子どもは、親が思っているほど、言葉の理解力が高いわけではありません。なぜなら、日常会話として使っている語彙、言い回しなどは、思いのほか多くはないからです。
 もっと簡単に言えば、親や、まわりの大人は「この子はまだまだ小さな子どもなんだから、難しい言葉は理解できない。だから、子どもに分かり易い言葉を使って、なるべく手短に話そう!」というふうに意識し、子ども向きの会話をしていることがほとんどですし、それ以上に、日常会話で必要とされている言葉や表現は、ほとんどが毎日の衣食住に関する言葉や表現であり、そういう意味では、かなり限られているもの、なのですね。

 たとえば。
「かいしゃ」「でんしゃ」「まど」「そら」「まんげつ(つき・おつきさま)」という5つの言葉。
 きっと4,5歳児でも理解できる言葉でしょうし、自分達でも使いこなせている言葉だと思います。ですから・・・
  「きょうね、長い時間のお仕事が終わって会社から帰るとき、お父さんはいつも乗ってる電車とは違う電車に乗ったんだよ。疲れていたけど、窓から空を見たら、満月がとってもきれいでね。お父さんは嬉しい気持ちになったよ
 こういうふうにお父様が話せば、きっと子ども達はきちんと理解できるでしょう。

 けれど、これはどうでしょう?
 「会社で長時間の打ち合わせをやっと終えてさ、帰ろうと思ったら、人身事故の影響で電車がストップ。別路線の電車利用で帰ってきたんだ。窓から空を見たらね、高層ビル群の向こうに見える満月がきれいでねえ。癒されたよ・・・
 
 字数としては、ひとつ目の文章も、二つ目の文章も100字程度で同じ長さ、です。
でも、最初のパパの言葉は、子どもが日頃からよく使う言葉を使い、敢えて子どもに分かり易く語ろうという意志を持って話していますね。
 それに対して、後のパパの言葉は、普通に大人が会話をする時の言葉、です。きっと、子ども達の多くは「ハテナ???」が飛んでしまったはず・・・

 つまり。
子ども達が日頃、耳にしない言葉が入ってしまうと、たちまち、チンプンカンプンになってしまうのです。
 内容的には、「お父さんは電車からきれいな満月を見て、とても感激した」という同様のもの、なんですが・・・

 説明がかなり長くなってしまいましたが、これで、子ども達の日頃の会話は、「ほとんど決まったような、比較的簡単で、頻繁に耳にする言葉」だけで済まされていることがご理解いただけたでしょう。
 要するに、4,5歳の子ども達は、どんなに大人と普通に会話できていても、実際には、表現力もボキャブラリーもそれほど多くはなく、成熟した会話力があるわけではないのです。まずは両親が、そのことを理解していなければなりません

 まずは、このことを十分に認識した上で・・・
 * 徐々に子どもに話す言葉を意識的に「子ども向け」の言葉に変換しすぎず、大人の会話と同様のものを使うようにし、言葉の理解度を高めてあげる習慣をつけること。
 * 日頃の会話を、子どもの生活に密着した衣食住に関するものだけではなく、「社会でおこっている事」等の話題にも拡げ、子どもが興味を持って、自分の身近な世界の外の出来事に触れられるようにすること。それが、使う言葉を増やすことになる、ということを理解する。

 親の認識とこまめな努力が、真の子どもの成長を促します。最初は大変に感じるかもしれませんが・・・万事、親が真理を理解していれば、少なくとも「上手いリード」は十分にできるもの。その後に、子どもの成長が確実についてきます




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