goo毎日絵日記

毎日の絵日記。空気描き、その日その時の雑感。

雨山桜からすの花見

2010-04-12 09:42:29 | 日記
雨音からの出だしです。山中、一軒家は雨音にヒシと取り囲まれ「滅」たるモノ。「古家の漏りしきり」
布団は上の一枚無しで過ごしていましたから、気温は高かったのでしょう。でも、起き抜け鼻水しきり。布団・衣服の温度調整のむずかしい時期です。そして、しっかり寝冷え。「自己管理せい」というのはとうてい無理。「ジェットコースター天気」と名付けています。
外働きモノとしては「ワーッ、今日はあかんナ!」という感じ。間断のない雨に、朝の散歩をためらうほど。でも、いまごろの葉桜の時期と、新緑の萌え始め、そして雨の風情が蠱惑するのですね。ボコン・ボコンとデカ長靴を履いて、骨のはずれてた傘さしてチョイと…。定九郎気分、といっても歌舞伎を見たわけではありません。去年ぐらいかな松井今朝子さんのだったかな「仲蔵狂乱」の本を読んだのです。それで、私が子供時代からたびたび時代劇映画でも、テレビで見るような黒羽二重の破れ傘のスタイルを作り出した事を識ったワケです。そしてその気分で出かけるなんて、高倉健映画を見たあとの健さんきぶん、寅さん気分、だから私は朝散歩にその気分をまといつかせる時もままあり。いやな雨模様を愉しまなくっチャというものです。ボロをまとっていても、気分はというのは江戸時代の役者の台詞回しを憶えて、喧嘩のときなど立て板に水・七五調を日常の使い粋な姿をみせる、日々にあくせくする庶民の感覚という気分です。といってもたいしたモノでもないですが、ボロ傘で「定九郎」私の散歩あそびという次第です。
葉の出だしたダンダン田圃を望む陸岬の一本桜のまだまだ若い桜の雨風情。谷向こうの杉林の、(たいした谷向こうではないのですが)「見返り美人!」声かけたくなる山桜の色っぽいさ、定九郎効果です。さて、それをどう料理するかと帰宅。
雨の窓外を見ていると、谷向こうお葉の出だした山桜が針葉樹の濃緑のなかに艶然たる姿。無粋な電線が過ぎっています。でも雨しょぼ濡れたカラス三匹その電線に、頻りの羽ばたきつつ雨滴を切っている図。小林一茶・与謝野蕪村を思い出してしまいましたて、「篠突く雨、からす三匹の花見の山桜」の図が浮かびまし。た。これも定九郎効果というものでしょうか
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