待ちに待った剣道ヨーロッパ選手権。2年前に選ばれた時は結局コロナ禍でノルウェーであるはずだった大会が中止になりました。
今回はドイツ、フランクフルトでの開催。ジュニアの年齢制限が18歳までなので今年が最後のジュニア代表になります。
ジュニアは各国の代表3名で競い、大人の部は代表5人。一年かけての国内予選、リーグ戦の成績などでこの代表が決まるので代表になるまでが長丁場。
この3人も国内戦ではライバルなのですが、気が合う仲間でしょっちゅう電話で剣道談義をしています。カナリア島のニコ、ヴァレンシアのザルバ、マヨルカ島のナル。
応援に飛ぶ予定だったのですが、ユイが週末マドリッドでレッスンだったため、ストリーミング観戦。
開会式から、あのナルどのナル?が国際試合なんて!と胸が熱くなりました。完全に親バカ。
日本人の上段者が審判で複数いらしていたため、ヨーロッパでは排除になって久しいマスクが義務になりました。試合はもちろんマスクなしです。よかったね。
初日は団体戦。
セルビアに引き分け、スエーデンに勝ち、イタリアに勝ち駒を進めたのですがスイスに敗れました。でも3人とも大健闘。この日は電話でもっと進みたかったけれど、いい試合だったよ、と元気な報告。
翌日は個人戦。
この日はユイと早朝のフライト。でもずっと携帯を握りしめ、ナダールからの報告を待ちます。
個人戦は1グループ3人(3ヵ国)でまず競い、2勝しなければ次に進めません。
初戦、勝ったよ!と連絡が入り、大喜びだったのですが、二戦目は敗れ一回戦敗退。
よほど悔しかったらしくその日は連絡なしでした。後から聞いたら、悔し涙が出た、でもニコとザルバの応援で声が枯れた、らしいです。ニコは順調に駒を進め、堂々三位に入りました。これは嬉しいニュースです。
その後は先輩チーム、女子チームの応援。
そして最終日は「サヨナラパーティー」があります。これ、剣道恒例です。日本語でSayonara partyと命名されています。
家で荷造りしている時から「これをサヨナラパーティーで着ようと思うんだけどどう?」とアウトフィットを見せられました。洋服大好きな兄ちゃんなのでサヨナラパーティーの私服は楽しみだったみたい。他の時間は袴姿かジャージなのでね。
イタリア人はとにかくオシャレだったよーなんて報告もありました。
共通語の英語、ハーフも多いので日本語も使ったらしく、あの「I’m an apple 」と言っていた兄ちゃんがねぇ…なんて食卓で兄ちゃんの話題で盛り上がっていたマヨルカの私たち。
サヨナラパーティーはブュッフェの他、フードトラックも出て、なかなかの規模だったらしいです。ジュニア組は0時でお開き。先輩方は明け方7時までだったとか。楽しいだろうなぁ。
翌日はケルンに一泊。フランクフルトから飛ぶよりもケルンまで移動して一泊して飛んだ方が安い、という…
そしてオマケの悲劇が始まる。
兄ちゃん、嘔吐が止まらずケルンのホテルでダウン。マヨルカから先輩と2人でいっていたのが幸い。色々介抱してくれたみたいです。マヨルカに着くまで不調は続き、本人は二日酔いなのか?と思っていたらしいのですが私の息子他のメンバーも同じ症状だったことが分かり、どうやら食当たり?
不調メンバーの共通点はフードトラックのハンバーガーを食べた、ということ。介抱してくれた先輩は食べていないらしいのでおそらくハンバーガーなのか?
翌日から1週間休んだ高校に戻るはずがとても歩ける状態ではなく休校。病院へ行き、やはり食あたり、といわれ、点滴を受け、それから3日間病人食でした。
…と、オマケはつきましたが、充実した1週間をドイツで過ごし、次へのステップアップを考え出している兄ちゃんです。好きなことはとことんやります、この人。
本人の分析。
国際試合の経験が足りない。知らない相手と稽古がしたい。
国際試合は招待されないと行かれないのですが、早速声がかかり9月にジュネーブである大会に行きたいらしい。
夏はバイトするよ、ママ。
やってください。もう今年18なんだし、旅費くらい自分で稼ぎましょう。
頑張れ兄ちゃん。