トゥエンデ ポレポレ

マライカのひとりごと

①火炎樹(カエンジュ)

2008年04月26日 | 東アフリカの植物さんぽ道
ジャンボー!
東アフリカは魅力的な植物があふれんばかり、わたしにとってはわくわくする
植物宝庫の大陸です。
植物の好きなかた、わたしといっしょに東アフリカの植物散歩を楽しみませんか?

東アフリカの雨季の風物詩を代表する木に火炎木があります。

英名    Nandi flame ナンディフレーム
和名    火炎樹(カエンジュ)
ナンディ語 Sebetaiyet
学名    Spathodea campanula (indigenous)

火炎樹の花はオレンジがかった赤ですが、花びらの先端は金糸で縁取りを
したようなフリンジがあり、花が咲くとその名の通り炎が燃えているように
見えます。

この火炎樹は、痩せた乾燥地においても、いったん大地に根をおろすと、
どんな干ばつがきても耐えることができるdrought-resistanceの強い種で、
雨の晴れ間、青い空を背景に燃えるように咲く華やかな火炎樹は、まさに
アフリカ大陸にふさわしい原生種です。

火炎樹の種は発芽率がきわめて良好で、しかも早く成長するため、ミツバチの蜜源、
木彫り、太鼓など工芸用木材、家具財、炭材になり、森林再生にも最適種です。
また薬効効果もすぐれ、樹皮の煎じ汁は、肝臓疾患の治療薬となり、赤ちゃん
が生まれたときは産湯として使われ、あせもなどの皮膚疾患を防いでくれます。

火炎樹は生活に役に立つばかりでなく見た目にも美しく、人々の暮らしにるおい
をもたらす東アフリカの大切な有用樹のひとつと言えましょう。





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