来年が本当のラストチャンス（大田泰士）

毎年のように「今年こそは化ける」と期待されながら、結果が出ない選手がいます。
大田泰士です。プロ７年目の今年はプロ入り最多の60試合に出場。10試合で４番を任されましたがホームラン１本、打点３はあまりにも淋しい記録です。未完の大器は今年も殻を破れませんでした。

プロ入り前は下馬評は高く、高校通算本塁打は65本。あの松井秀喜よりも多いです。
入団時の背番号は55。その重みは説明不要でしょう。

多くの期待を受けるのは188㎝95㌔と日本人離れした体格です。
もちろんパワーは桁外れで、数年前に巨人の練習を視察したラグビー日本代表のジョーンズ監督に「今すぐにでもラグビーに転向させたい」と言わしめたほどです。

しかしパワーに技術が追い付かず凡打を繰り返すこと７年。
個人的には見切りをつけています。「もうトレードした方が本人のため。日本ハムか広島に行った方がいい」とＳＮＳで書いたこともあります。ちなみに日本ハムで狙うは斎藤佑樹、広島（大田の故郷でもあります）では堂林です。３人とも環境を変えた方がいいと思いまして…。

それでも巨人は来季の契約を結びました。もちろん今後、トレードはあるかもしれませんが…。
秋季キャンプも宮崎への遠征メンバーに選ばれましたし、球団はまだ期待しているようです。

その「期待」も来年が本当に最後でしょう。ダメならユニフォームを脱ぐしかありません。

ネットで遅咲きのプロ野球選手を調べましたら和田一浩、山崎武司、森野将彦の名前が出てきましたが、３人とも７年目までにはレギュラーを獲得しています。来年８年目の大田はどうでしょうか？まったく期待していない私を唸らせる活躍を少しだけ、そう、ほんの少しだけ期待しています。