makoto's daily handmades

お手伝い 8月20回目 直売所

この日も午前6時前から収穫作業。

開店前に収穫物の梱包と値付け、販売レイアウト、品出しの順番を決めて、あとはお並びのお客様への商品説明。

商品説明は、今日の販売品目と数量のご紹介です。

そろそろ早生種が終了するので、今後の販売予定をご紹介することの方が多くなりました。

今年は何度も「暑さで果樹が負けちゃって…」と言い続けたことやら。

夏の暑さだけじゃあなくて、本当は冬の暖かさにも負けているンです。

冬の休眠期に果樹が休めないと、寝不足のまま労働するのと同じで、うまくいかないンです。

だから冬はキッチリ寒くなってくれないと。

今年はサクランボ、梅が不作で、沖縄のパイナップルやマンゴーもあまりよろしくないとのこと。

さらに千葉の梨も微妙との報道も。

そりゃあ、日本はもう温帯の気候とは言い難いものね、仕方がありません。

だがしかし、私の兄は悩めるオトコ。

今年の収穫が少ないことに気を揉んでいます。

おそらくこれまでは父がある程度「大丈夫、心配するな」と声をかけていたのでしょう。

その父が今年は入院中で果樹園の様子を知りません。

いくら母、義姉、私が声をかけてもダメなんですよねぇ。

そして、本人の病気もよろしくないンです。

進行性の病気ですから、結果的に今の治療方法では進行は止められず。

かと言って、次の治療方法も一か八か状態。

サッサと次の治療をすればいいものを、農作業の都合で先延ばしにしようとする兄。

 

農業経営者の兄の苦悩なんて私には分からないです。

私はそんな責任を負う気もなければ、なんなら農地なんて処分すればいいものを…と思うだけです。

それが兄にはできないよです。

うちはすでに失われた本家から分家して兄が13代目。

どうせ8代目までしか名前を遡れないし、しがない農家なのに。

父はたいそうな農業関連の栄誉を受章してけれど、兄は面倒くさがって全部辞退しているから無冠です。

だからもう全部無しでも構わないのに。

兄には治療に専念してもらっても一向に構わない…それは私の勝手なんでしょうね。

 

さて。

この日は父のお見舞いに行ったところ、一見して調子が悪そうでした。

額を触ると、これまでで一番熱がある感じ。

焦る気持ちを抑えて、父に声をかけましたが反応が薄いです。

かけているメガネのレンズが汚れていたので、キレイに拭いていたところ、看護師さんが登場。

熱が出てしまったことを告げられました。

たぶん父はこれからずっと、いい日と悪い日を繰り返して次第に弱るのでしょう。

終末期とはそういうもの、と冷静に受け止めています。

この日は

ただ兄にはどうにもならない焦りがあって、私よりもずっとつらいはず。

誰の目にも父の最期が近いことが分かるし、兄自身の病気は進行が止まらない、農作物が不調気味、後継者がいない、家族の問題…そりゃあ焦るよね?という感じです。

兄自身のV字回復も、ほぼ無さそうです。

私は奇跡を信じないし、神頼みをしません。

淡々と状況を観察して、シミュレーションをするだけです。

これからも悔いなく実家の農作業をお手伝いして、何も悔いを残さない、これが私の目標です。

次回も楽しくお手伝いしたいです。

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