ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその102-ボクシングとは

2013年09月16日 | ボクシング
ボクシングで闘うということ。

昨日注目のボクシングの試合があった。
WBA、WBC統一王者のタイトルマッチである。
統一戦である以上に戦う二人の存在に世界中が注目をした。
36歳でなお現役無類のスピードを誇るフロイド・メイウエザー。
片や15歳でプロデビュー、20歳でチャンピオンになったサウル・アルバレス。
どちらもプロで40戦以上して無敗のスーパースターである。
そのスピードを活かしアウトボクシンで相手を翻弄するメイウエザー。
アルバレスは連続の強打を武器にしたファイターである。
戦前のオッズも珍しくアルバレス優位であった。(かってメイウエザー戦ではメイウエザーのオッズ優位は揺るがないものだったのだが)
まだ20代のアルバレスの若さとタフネスに興味があったのであろう。
アルバレスの強打の連打がメイウエザーーのディフェンスを破り彼に始めての敗戦を味あわせると周囲は見ていたのだ。
しかし試合が開始すると前半のラウンドこそ積極的に前にでたアルバレスが目立ったものの、後半に流れるにつれて「メイウエザー劇場」とも言える彼の華麗なボクシンの前にアルバレスは防戦一方となる。
結果はドロー一人、メイウエザーの勝利二人の判定でメイウエザーがこの一戦を勝利した。
果たしてアルバレスは何故負けたのであろうか。
私なりに考えてみたのだが最近のボクシングの試合では強者同士が闘うと派手な打ち合いになり早いラウンドでのノックアウトが見られると思ってしまう。
昔はそうだったのだが最近はその傾向が違ってきた。
それは何故か。
ボクサーの気持ちの持ち方が違ってきているのではないかと私は思っている。
昔は「自分が勝つのだ」と言う気持ちで闘っていたのが今は「自分は負けなければ良いのだ」と言う気持ちに変わってきているのではないだろうか?
今回の一戦もアルバレスに「自分が勝つ」を言う強い気持ちがあればもっと積極的に連打できたと思う。
古い話だが80年代を代表するトーマスハーンズ対マービンハグラー戦などはお互いの「自分が勝つ」と言う闘志むきだしの素晴らしい試合だった。
私もボクシングが昔から好きで様々な試合を観てきたのだが今回の試合を観て前述した「気持ちの持ち方」の変化を感じたときすこし寂しい気がした。