ホコリタケ科の「ノウタケ」です。拳位の大きさです。叩くと胞子が出てきます。南郷公園で撮りました。面白い形のキノコです。今日は再び寒気がやってきました。曽我梅林の梅の開花は2分位でした。梅祭りも延期していました。
タブノキに付いている虫こぶです。タブウスフシタマバエが作ったものです。臼のような形をした虫こぶの中に幼虫がいます。赤く色づいているのがちょっと不気味です。葉っぱの裏に付いています。逗子市の南郷公園で見つけました。虫室の先端部は凹んでいて、硬い球形の蓋があります。
タブノキが芽吹いていました。
バラ科の「ナナカマド」です。山地に分布する植物ですが最近は街の中でも見かけます。これは「ナナカマド」の実です。鮮やかな赤い色です。バラ科ですのでそんなに大木にはなりません。午前6時半からのNHKのラジオ体操は今も続いている国民的行事です。
イワヒバ科の「イヌカタヒバ」です。石垣などにへばりついています。
これがイヌカタヒバです。そう言えばヒバの葉に似ています。似ているヒノキのようなシダは「コバノヒノキシダ」と言います。
季節の俳句を一句
いぬふぐり 星のまたたく 如くなり(高浜虚子)
有名な句ですが、俳句の教科書では、この句の「如く」という文字は使わないようにと教えられます。でも使っていけないことはないと思う。
ミズキ科の「サンシュユ」です。3月に花の咲く、春の到来を告げる花です。サンシュユの樹皮は薄く剥けます。その樹皮を夕日に透かして見たところです。赤い木肌が美しいです。ニシキギの枝にできる翼に見えますがこれは木の皮です。つぼみはまだ硬いです。
カバノキ科の「ヤシャブシ」です。峰榛(みねばり)とも言います。枝の先に実が1-2個生っています。葉っぱの葉脈の数が少ないので多分「ヤシャブシ」です。ヤシャブシには他に「オオバヤシャブシ」や「ヒメヤシャブシ」があります。「ヒメヤシャブシ」は西川作平という人が日本海側で発見して全国に広まりました。葉脈の数が20-26本もあり、防風林として禿山に植えられました。雄花に柄がないのが特徴です。丹沢の大山で撮りました。
もっこりと 土持ち上がる 福寿草(遊仙)
寒風の中でも生命の営みが密かに続いています。
ウコギ科の「ヤツデ」の花です。黄色いところは雌しべです。雄しべは5本です。雌しべには密があり昆虫を惹きつけます。多いのでは花を70個位つけます。ウコギ科は茎がつる性であまり太くなりません。いつもは見過ごしているヤツデもこうしてみるとなかなか美しいものです。「キヅタ」もウコギ科です。花の形が似ています。
シャクガ科の「オオトビスジエダシャク」です。地面に同化しているようです。冬に蛾を見るのは珍しいです。
昆虫、植物、森と人間との関係性を学ぶことが今、流行りの環境教育と言うのでしょうか。雑木林や里山の環境を保全する活動をしていますが、どうもこの環境と人間の営みとの関係が分離されています。植物園のような広い庭を作っているような感じです。昔は里山の中に人間の生活があったのですが今は実際の生活から分離された環境です。しかし動物や植物にとってはこの環境は望ましいのです。里山を維持するためには人間の活動が必要である。里山と生き物を愛すると云うラジオ深夜便の昆虫写真家の稲森さんのお話を聴きながら思ったことです。