マッキー歯科医院の気まぐれ日記帳(旭川市)

旭川の山田歯科。日々の診療室の出来事、実践していること等々のブログです。 <ホワイトニンク、インプラント、審美>

4月から歯科新規医療技術の保険導入(1)<前偏>

2016-04-05 14:17:48 | 日記

今回は、グラフ旭川2016.4月号3月25日発売の、”市民の健康ガイド”に、マッキーの記事が載ってます!の話。


グラフ旭川とは、1979年に創刊した、旭川の郷土誌です。
< http://www.graph-as.com/page/index.html >

内容は:<一部改変しています>

4月から歯科新規医療技術の保険導入(1)<前偏>
<ファイバーポスト・補綴物の色調採得>

はじめに
平成28年4月から保険の改正があります。
今回歯科のなかで、患者さんに興味がありそうな話をします。
歯科新規医療技術の保険導入の3点について。

・ファイバーポスト導入に伴う技術の評価
・歯冠補綴物の色調採得に関する評価
・レジン前装金属冠の第一小臼歯への適応範囲の拡大

歯の土台の治療に用いられる素材
大きな虫歯や歯の破折、再治療などにより歯に十分な量の歯質が残っていない場合の治療として、人工の歯の支台築造(コア)で歯を補強する必要があります。
歯質があまり残っていない歯にクラウン(被せ物)をつけても、すぐに取れたり残っている歯が割れたりしてしまう場合もあり、歯のコアは目立たない部分ですが、とても重要な治療です。

1)ファイバーポスト導入に伴う技術の評価
歯のコアには、メタルコア、レジンコア、ゴールドコア、ファイバーポスト、などがあります。
審美治療では、治療色や強度、体に優しい素材など目的に合わせ素材を選ぶことができます。

メタルコア (保険適用)
保険治療で最も一般的に使用されている金属の土台(コア)です。
長所:
•保険適用のため治療費用が安い
•コアの強度が高い
短所:
•金属は歯より非常に硬く弾性がないため、歯根が破折することがある
•ファイバーコアやレジンコアより歯を削る量が多い•金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどの心配がある
•金属なので光が透過しないため、自然な透明感を再現しにくい

レジンコア (保険適用)
金属のピン等で補強したのレジン(プラスチック)の土台です。
長所:
•保険が適用されるため費用が安い
•歯を削る量が比較的少ない
•メタルコアより歯根が破折する危険が少ない
•金属の溶け出しによる歯ぐきの変色や金属アレルギーなどの心配が少ない
短所:
•ファイバーコアより弾性や強度、耐久性が低い
•金属による暗い影があるため、ファイバーコアより透明感が劣る

<続く>