国民の休日に関係ない仕事を始めるようになってから、正月三が日に初詣をしていないかもしれない。
数年前に引越ししてから、利用するようになったバス停に、ずっと気になっていた神社がある。
広島駅からほど近い、ビルの間に存在する、「稲生神社」。
数年前、この神社に元カープの衣笠さんと、水木しげるさん他の名前が入ったのぼり(寄進)があるのに驚いた。
この神社のすぐ近くに知り合いの方がおられるので(その方も、ビルの谷間に住んでおられる)、のぼりの事情はどういうことかを聞いたことがあり、いわれのある神社だというのはわかっていた。
いつも私は、神社の近く(というより真ん前)を通るのに、階段に気分を阻まれ、お詣りしたことがなかった…。
元日の仕事帰り、意を決して初詣。
17時半を回った、薄暮のなか。
衣笠さんののぼり
水木しげるさん、荒俣宏さん、京極夏彦さんの名前が入ったのぼり。
(うーん、うまく写らない)
まずは3階建ての2階部分へ。
そこでは、お守りやお札が売られていたので、お詣りのあとに寄ることにして。
3階に昇ろうとすると、妖怪伝説の資料が。
神社の御祭神は、商売繁盛の豊受大神、縁結びの大国主命、そして、県北にある三次という場所で妖怪を退治した、稲生武太夫(いのうぶだゆう)が祀られているという。
この稲生武太夫を祀っていることにより、商売繁盛だけでなく、魔除けや厄除けのご利益でも有名のようだ。
3階には、ちょうちんも。
お詣りをしたあと、2階でお神酒と、火災除けのお札をいただいた。
お稲荷さんで、火災除け?
なんでも、享保の時代に周辺で起きた大火災のとき、稲生神社とここの世話人だった人の家だけ、類焼を免れたのだとか。
なので、火災除けの神様としても信仰されるようになったという。
お神酒と火災除けのお札をいただいたからか、この神社が、より好きになった(笑)。
すっかり気を良くして、サルの人形の付いたストラップ型のお守りを購入した。
参道(?)の壁に、いろいろと神社のいわれを説明する表示物があった。
そのひとつに、水木しげるさんが来られたときの説明があった。
帰りに神社を振り返ると、初詣モードの、なんともあやしい光。
帰宅して、購入したお守りを出すと、袋の中に赤米が。
うれしい~。ますます気に入った。
きっと来年の元日も仕事。
これからは、毎年、詣ろう。