「百姓は生かさぬように殺さぬように・・」というのは徳川家康の農業政策の考え方でした。
士農工商と言われ、農は武士の次に偉いと思われがちですが、実際には百姓は農奴であり、人間扱いされませんでした。
米の穫れ高は四公六民つまり四割が租税でした。実際には五公五民、藩によっては七公三民もあったようです。
百万石の加賀藩の贅沢は、苛烈な税の取り立てで成り立っていたようです。
加賀には「百姓の持ちたる国」 いわゆる一向一揆による共和国が100年続いていましたが、織田信長に滅ぼされました。
家康も前田利家も織田軍でしたから、加賀藩の百姓は皆敵だったのですから、百姓への締め付けはかなりのものだと想像できます。
米の取り立ては苛烈で、隠し米を探して1軒1軒 天井裏から床下まで調べ、来年の種モミも持ち去ったようです。
物品税もあり、天秤棒や鍬(くわ)や鎌にいたるまで、徴収し、納税したものに領収の焼き印を入れるときには、天秤棒は中心位置に深い焼き印を押し付
け、折れやすくしてしまいます。
米を量るときには、一斗枡に山盛りに米を入れ棒で平にするときに、余分な米を横へ落とします。落とした分は役人の役得になるので、この時点
で一割位が取られます。
百姓は自分の食べる米がなく、稗や粟などを食べているのが日常でした。
現在の百姓も同じようなものです。
作っても作っても赤字です。米価が安すぎるからです。働き手が少ないので、機械化せざるを得ません。
機械は高いので、借金しなければなりません。借金返済に20年かかりますが、機械は10年もすれば旧型となり部品は作らなくなりますから、
新型を買わざるを得ません。そうなると借金返済額が倍になります。いわよる、借金地獄で田畑を手放さざるを得なくなります。
米価を高くすれば、消費者はパンを食べます。安い小麦粉が国外から輸入されていますから・・
ますます米作農家が減り、米の自給率が下がりますね。
麦輸出国が日本への輸出を停止すれば日本はコメも麦も食べられず、稗や粟、ジャガイモやサツマイモを食べることになりますが、それも高騰し
ますので・・かくて近い将来、日本は他国に食料を支配されますね・・
いまからでも遅くはありません・・士工商の皆さん、少々高くても米を食べましょう!
ケーキなどは高くても皆さん食べていますねえ!
被災地のものは少々高くても皆さん買ってますねえ!
現在の米の値段は5kg 3480円。 百姓には5kg 1000円 程ですから七公三民ですね(加賀藩並みですね)。
やはり、いつの世も「百姓は生かさぬように殺さぬように」ですね。
(あくまでも一百姓の感想です)

