トライブのTidak apa apa!

全くタメにならないブログ。ほんとです。
日々の事や思い出した事など極私的に。

便所工事のおじさん。

2008-08-01 20:04:46 | 日々の事
昨日で終わったんですけど、うちのトイレ改装工事してたんです。
築20年近いし、まず水周りからということなのかどうかわかりませんが、
母が建てた当初から「便所の壁紙が気に入らない気に入らない」とうるさかったのは確かです。
気に入らないってアンタが決めたんでしょうが、と当時は家族の非難の的に。
ま、確かにね、変な黄色っぽい小花模様がちりばめられていて、それでいながら、床のクロスは幾何学模様みたいな四角がこみいった茶系。
せっかく新築なのになんだこの取り合わせは?!と憤慨したものですが、金額面のしわよせは、どうしても見えないところにいくらしく、トイレ、洗面所&風呂方面のクロスもおんなじでした。
早い話が安いクロスの中から選び、床は大工におまかせした。
でも、新築の時はそれなりに嬉しいし、ピッカピカで匂いもいいにおい。
ところがやはり、月日がたつと、手垢がこびりついたり、便器も昔の型なの内側に掃除がしきれないところから匂ってきたりで、父親に「おしっこ立ってするとまわりにはねるからやめてよね。座ってするように。」と文句言ってみたり、まあ改装してしまおうかという運びになりました。

そして工事のおじさん。一人。帰宅したときもまだいた。
結構お年寄りで、ひいひい言っている。
ちっちゃくて細いのにすごく身体に有っていないニッカボッカっていうんですか、アレをいちいち腹の上までひっぱり上げながら作業している。
母によると、ほんとに辛そうに作業していたそうだ。
しかも、床のクロスが出来たというので見てみたら、なんとボコボコのダヨダヨにゆがんでいて、母がエエーッという顔をしたら、あわてて足で踏むやら、雑巾でこするやら、木材で叩くやら。
叩いたりこすったりしたところは傷やら汚れやらついて新品とは思えないほどだった。
「おくさん、ホラ。接着剤かわけば縮むって!なんともねって。」
って、それがプロの仕事かーっと思った母が、
「わいー、それだばだめだ。ちょっと浮いてるどころじゃないべ。」と。
あたりまえだ。
するとおじさん、じゃホーマックにクロス買いに行くから一緒に来て選んでくれだと。
なんというかギリギリしか持ってきてないのか。
便所の床なんてちょっとだぞちょっと。
しょうがないから名前も知らぬおじさんと軽トラで買いに行ってきたそうだ。

「社長さは、しゃべんないでけろ、お願いしますじゃ。」
おじさん・・・・。きっとクロス代はおじさんの持ち出しです。
こういう風に仕事してきたんだろうか。
さあ気をとりなおしてまた一からやりなおしです。
少したって、おじさんが仕事中じっとしているので様子を見にいった母。
そこで見たものは・・・・。

腹にインシュリン打ってるおじさん。
ギョッとして大丈夫かとか休んだらとか聞いた。
なんでもおじさんは血圧も高く、薬のんでても160とかいくそうで、
高血圧の糖尿病。奥さんには逃げられて90になる母親と二人暮し。
酒が大好きで、注射しながらでも飲めるなら飲むと、働けるしべつに良いと。
愉しみはお酒だと。
いや、別によくないと思うけど。
それにしても短時間に良くこれだけ色々聞いたな母よ。
まー身振り手振りで母は私に知らせてくれたのでした。

注射打ちながら、高血圧にビクビクしながら、仕事先では怒られ、社長にも怒られ、いいんですか。
余計なお世話ですけどね。
それでもおじさんは明るいので全く意に介せずなのだろう。
ちょっと不便だけど楽しく暮らしているって印象。
健康を気にしすぎて、自分をギッチギチに縛っちゃって、不健康になっちゃってる人もいるし。
どっちがどうとは言えないよね。
ジョギングだって決して健康に良いとはいえないし。
人より心臓やらなにやら使ってるわけだから。
でもま、痛いとか苦しいとかそういうことにはなるべくなりたくないですよ。


明日からねぶた。
7カ日まで毎日出ます。
ゆうたん、じゅんじゅんもやってくる!




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