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韓国・SRT試乗に参加(駅設備・配布物編)

2016-11-29 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]

先日「MAKIKYUのページ」では、韓国でまもなく営業開始予定の新高速列車・SRTに関して取り上げましたが、今日は先日の続編で車両以外の駅設備や配布物などに関して取り上げたいと思います。


SRTのソウル側起点は水西(Suseo)駅、以前は地下鉄3号線の終点だった所で、ソウル市内の中では南東の外れと言った場所ですので、MAKIKYUはここまでの道程が結構遠いと感じたものですが、この一帯は結構な人口密集地帯で既存高速鉄道(KTX)が発着するソウル駅や龍山駅への移動に結構な時間を要する所ですので、KTX利用の便が余り芳しくないソウル市内南東部や隣接する城南市からの高速鉄道利用は、利便性が飛躍的に向上すると感じたものでした。


また水西はソウル市内の中では外れとはいえ既に市街地化が進んだ所で、日本なら東京23区の外れ辺りに近い感覚の所(蒲田・小岩・成増など)ですので、日本の感覚だとよくソウル市内で新たに高速鉄道の大規模な新駅を建設したと感じると思いますが、これでも中国で次々と開業する高速鉄道(CRH)の大規模ターミナルに比べると、コンパクトな駅という印象も受けたものでした。


近日営業開始予定のSRT専用新駅だけあって、駅構内も真新しく、トイレに入った際も足を踏み入れた際にこれは…と感じた程、誰も居なかった事もあり、思わず中の様子を撮影してしまう程でした。

  
水西駅構内の出発案内表示はLCDモニターを用いており、発着列車がSRT試運転列車だけと言う事もあり、特に試運転を示す案内はなく列車番号と出発時刻・行先などが案内されているだけでしたが、帰路のKORAILの既存列車も発着する木浦駅などでは、駅構内のLED案内で「SR試運転/SRT TEST」という表示が見受けられたものでした。

SRTはKORAILの既存列車線と同様に信用乗車方式を採用、駅構内には改札口は設置されずホームに立ち入ることが出来る様になっており、ホームは地下に設けられています。

 
水西駅の配線は島式3線(1~6番線)、中国のCRHターミナル駅に比べると小規模ながらも、発着列車数などを考慮すると日本の新幹線駅よりは設備的に余裕があるとも感じたもので、ホーム駅名標もKORAILとは異なる様式でしたが、かなりシンプルな印象でSRTロゴ位は入っていても…と感じたものでした。
(東京駅の東北・上越・北陸新幹線ホームなどは、以前より増設されたとは言えども、発着列車数を考慮すると設備的にはこれでもギリギリと感じますので…)


水西駅は起終点駅という事もあり、北側には車止めが設けられており、その先には地下鉄3号線水西駅へ続く連絡通路も設けられていますが、試乗段階では連絡通路は封鎖中で一旦地上へ出ての乗換を要する状況で、ただでさえ不便さが否めない水西までのアクセスに加えて…とも感じたものでした。

ちなみにSRTは水西以外に東灘(Dongtan)・芝制(Jije)の2駅も新規開業、この途中2駅の様子は撮影できていませんが、東灘駅は水西駅から50㎞強に渡って続く長大トンネルの途中にある地下駅で、通過列車を考慮してかホームドアが設置されていたのが印象的でした。


また今月MAKIKYUがSRT試乗列車に乗車した際には、往路の列車では記念品の配布があり、SRTイラストが描かれた化粧箱の中身は菓子類などでした。

復路の列車では試乗列車らしくアンケートの配布があり、アンケート用紙は外国人の市場参加を想定していないのか韓国語のみ、内容的には何となく推測できるものの…という状況でしたが、満足度を示す5択の設問で、満足か普通の箇所に○が大半と感じる内容でした。


このアンケートは用紙と共にSRTロゴ入りのボールペンが添えられ、これは回答に対する謝礼で持ち帰れる状況でしたので、営業開始前の試乗と言う貴重な機会を得られた事に加えて記念品も…というのは非常に有難いと感じたものでした。
(韓国語を理解できる方向けに、アンケート用紙画像は他画像より縮小率を下げて大サイズで公開しています)

今月の韓国訪問ではSRT試乗だけに限らず、今年開業した幾つもの新路線などにも乗車する機会があり、これらに関しても来月以降に順次取り上げていきたいと思っていますので、興味がありましたらご覧頂けると幸いです。

(お断り)先日のSRT記事と同様に、取り扱いカテゴリーは便宜的に 鉄道[大韓民国・KORAIL列車] での取り扱いとさせて頂きます。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
羨ましい~有益な記事感謝です。 (しんきち)
2016-11-30 21:08:55
久しぶりです!MAKIKYUさん、訪韓されたんですね。外国人でありながら、開通(12月9日でしたよね)前の、SRTの試運転列車に試乗されたとは!さすが・・と言うか、そういう頼りになるお知り合いが向こうに居られるのは、羨ましい限りです。

真新しい駅設備、その中でも、まさにピカピカのトイレには驚き!30年近く前の、韓国の公共トイレの様子を知っている私としては、その変貌振りに感慨深いものがあります。

ちなみに、この試運転列車試乗は、料金はどうなっているんですか?試運転試乗なので、予約すれば無料なんですか。

私も、来年秋頃には、2年ぶりに訪韓する計画があります。時間を作って、昨年夏に訪韓した時以後、新たに開通した区間も含め、このSRTにも、短区間でも乗ってみたいと思っています。いや・・釜山にも、光州や木浦にも、2008年以降、久しく行っていませんので、さ~っと、これらの地を久しぶりに訪問してみようかな。どちらも、十分日帰りできますからね。

今回乗られた、今年開通の新路線のレポートも、楽しみにしています!来年行く時の参考にさせてもらいます~。いつもありがとうございます。
試乗は無料でした (MAKIKYU)
2016-12-01 10:37:08
しんきち様こんにちは。

SRT試乗はこちらが韓国在住の知合い一名に訪韓する事を連絡したら、試乗の予約を余計に持っているのでどうかと誘われて乗車したのですが、試乗列車の乗車券は領収額0Wと記載されており、予約が確保できれば無料で乗車可能となっていました。

知合いによると利用が見込めるという実績を作る事も一つの目的らしく、丁度KORAILストと重なった事もあり、特に流動の多い京釜線列車は軒並み満席状態、知合いが幾つも抑えていた予約の中でも数に余裕があったのが湖南線列車と言う事で、SRT試乗は湖南線(水西~木浦)になった次第です。

韓国でのネット予約は、住民登録番号を求められる事も多く、SRT予約もこの番号が必要だった様ですので、こちらの様な非居住外国人が独力で手配し乗車する事はまず不可能だったと思います。

そのため知合いのお陰で貴重な機会に恵まれたと実感していますが、現地在住者を除くと外国人で試乗列車に乗車した人物はかなり少ないのでは…と感じており、車内アンケートなども非居住外国人の試乗はまず想定していないのでは…という雰囲気でした。

またSRTの運行路線は、既存KTXと合流する箇所(平沢市内)以南は、既存KTXと同一の線路を走りますので、未乗区間乗車や新駅見物が目的ならば、水西~天安牙山間は外せないと思います。

SRTの営業開始後は運賃が既存KTXより割安なだけでなく、車両の居住性も上手と感じていますので、発着地の差異を除くと劣勢が否めないKTXが、今後どのようにして利用客確保に努めていくのかも気になる所です。

初代車両はそろそろ更新時期を迎えても不思議ではないと思いますので、不評の一般室逆向き座席の取り換えなどの動きが出ても…と感じていますが、長期スト決行で東海線電鉄開業延期などの動きも見られる有様では、安定輸送自体が危うい状況ですので、まずは事態の鎮静化を願いたいと感じる所です。

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