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樽見鉄道・谷汲口駅~谷汲における玄関口存在の駅前には、旧型客車の姿も…

2008-09-01 | 鉄道[東海]

   

先月MAKIKYUが岐阜へ出向いた際には、樽見鉄道に乗車して終点の樽見まで乗車した後、谷汲口駅でバスに乗り換えて旧谷汲村(現在は揖斐川町に合併)の中心部を目指したのですが、今日はその谷汲口駅に関して取り上げたいと思います。

谷汲口駅は旧名鉄谷汲線、そしてその代替バスまでもが廃止となった今日では、旧谷汲村の玄関口的存在となっており、岐阜・名古屋方面から谷汲を目指すには、大垣から樽見鉄道に乗車してこの駅を利用する方法が、公共交通利用の場合は現在最もポピュラーなアクセス方法となっていますが、「谷汲口」という名前の通り中心部からは離れた場所に位置しており、徒歩での移動はかなり厳しい距離です。

そのため谷汲口~谷汲山間で昼間時間帯を中心にバスの便があり、現在は名阪近鉄バスの路線バスとしては廃止扱いとなって、揖斐川町コミュニティバスに転換(運行自体は名阪近鉄バスが路線車両を用いて行っていますので、一般路線と大差ないのですが…)されており、概ね大垣方面の列車と接続するダイヤで運行されているのですが、以前の記事でも触れた通り、この区間では片道100円という格安運賃で乗車できます。

ただ谷汲口駅は現在、谷汲の玄関口的存在と言える存在でありながらも、昼間は1時間半に一本程度の列車、それも1両のレールバスが発着するだけに過ぎず、駅自体も一応駅舎は存在するものの、ホーム一本(構造的には元々島式ホームですが、現在は1線のみ使用)の無人駅となっています。

駅前も公衆トイレこそあるものの、数軒の民家がある程度の侘しい所で、飲み物の調達すら…という有様(駅近くに自動販売機はあったのですが、使用中止となっていました)で、樽見方面の列車から谷汲山方面へのバスに乗り継ぐ場合は、30分ほど待ち時間が発生してしまうのですが、暑い中時間潰しに困る状況で、その上次々と寄ってくる蚊と格闘する状況でしたので、乗り継ぎ時間が大幅に開く際などは、それなりの覚悟が必要かもしれません。

また駅前には旧国鉄から樽見鉄道に譲渡され、樽見鉄道発足当初から暫くの間、ラッシュ時間帯の機関車牽引による輸送力列車(この類の列車自体は比較的最近まで存在しており、第3セクター鉄道としては異例の存在でした)として用いられた昭和22年製の旧型客車・オハフ500形(樽見鉄道での称号・国鉄時代はオハフ33形)が1両保存されていますので、これがせめてもの暇つぶしになるといった所です。
(大垣方面列車との乗り継ぎでは、接続時間が短すぎて撮影すらおぼつかないかもしれません)

とはいえ車両自体は野ざらしとなっていますし、その上一見しただけでも出入口のステップが朽ちているなど、状態は決して良いとは言えないのは残念な所で、このまま姿を留めて保存されるのかも気になる所でしたし、おまけに車両の周囲が草地で絶好の蚊の住みかという状況でした。

そのため同じ旧谷汲村内に存在する、旧名鉄谷汲駅の現役さながらの状況(或いはそれ以上)にも見える綺麗に整備された電車群(先月の記事を参照)と比べると、こちらはもう少し適当な保存方法がないものかと感じたものです。

写真は谷汲口駅と駅前の様子、駅前に保存されている旧型客車です。



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