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小田急電鉄・来春のダイヤ改正概要を公式発表

2017-11-01 | 小田急グループ


小田急電鉄では現在東京都内における複々線化事業が終盤を迎えており、来春の複々線化完成と共にダイヤも大きく変わる事が予想されていましたが、遂に今日ダイヤ改正概要を公式発表。


通勤ラッシュ時間帯の快速急行や地下鉄千代田線直通列車の大増発などは想定済といった所ですが、新種別「通勤急行」「通勤準急」の設定と既存種別「多摩急行」の廃止をはじめ、快速急行と準急の停車駅追加なども行われ、運行パターンも随分変わるな…と感じたものです。


都心方面直通列車は大半が地下鉄千代田線直通だった多摩線は、来春のダイヤ改正以降の運行パターンが大きく変わり、小田急多摩センター始発の新宿行が多数設定されるなど、競合路線から相当な旅客転移が見込まれるのでは…とも感じ、競合路線側も今後ダイヤ改正でどの様な動きが出て来るのか…と感じたものです。

一方千代田線直通列車は大増発と共に向ヶ丘遊園発着列車も多数設定、これは複々線化区間が多摩川を渡ってすぐの所で途絶える事を考慮すると当然と感じます。

向ヶ丘遊園以西まで運転する列車は、夕方ラッシュ時今まで実車運行は本厚木までの運転だったものの、来春のダイヤ改正以降は伊勢原まで延長される列車が多数設定されます。


現段階でも既に本厚木駅折返線容量の関係で、本厚木~伊勢原間を回送運転する列車が多数存在、その中には地下鉄千代田線から直通の東京メトロ車やJR東日本車も含まれており、MAKIKYUは現在伊勢原市内を生活拠点としていますので、この2社の車両が愛甲石田駅を通過する姿や、伊勢原駅1番ホームで回送表示を掲出して停車している姿は何度も目にしています。

小田急線本厚木以西の各駅では、乗降人員の多い駅はトップの小田原を除くと愛甲石田・伊勢原の伊勢原市内2駅(愛甲石田駅は厚木市と伊勢原市の両市に跨っており、駅舎所在地住所は厚木市愛甲ですが…)、結構混雑する列車も多い事を考慮すると、地下鉄千代田線直通列車を伊勢原まで実車化出来ないものだろうか…と感じ、小田急側に要望を出した事もあります。

リリースの平日夕方下りダイヤ改正後時刻を見ると、かなり良い方向に改善されているのでは…と感じたもので、伊勢原まで運行する地下鉄千代田線直通列車の本数も結構ある事を考慮すると、東京メトロやJR東日本の車両も伊勢原まで実車運行となる可能性が極めて濃厚かと思いますが、この中に片道運行距離100㎞超となる取手発着列車が登場するのか否かも気になる所です。

通勤通学事情の改善が注目される来春のダイヤ改正では、買物や行楽利用などが増える休日ダイヤで片瀬江ノ島発着の快速急行が大増発、江ノ島観光の便宜が図られているのも大きな特徴で、設備的に限界の4両編成でも混雑が常態化しており、小田急グループに属する江ノ電の混雑緩和にも幾分貢献できるのでは…と感じたものでした。

また来春のダイヤ改正はラッシュ時間帯だけに限らず、早朝~深夜に至るまで全時間帯で速達性が大きく向上、本数増加で混雑緩和も見込め、初電時刻繰上や終電時刻繰下なども行われますので、日頃小田急線を利用している身としては、来春のダイヤ改正が非常に楽しみと感じたものでした。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
料金不要速達列車の位置づけ (6994)
2017-11-18 23:59:20
 週末の快速急行片瀬江ノ島延長が最も意外に感じられます。近年の事業者の政策を見ていると、輸送段差を理由になし崩し的に末端を不便にさせ、無理矢理有料特急に誘導するというスタンスが目立ちます。小田急でも、「湯本急行」が廃止された頃はそういう方向に向かうかと思いましたが、江ノ島線の快速急行延伸は意外でした。
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良い施策という気も (MAKIKYU)
2017-11-20 16:02:17
6994様こんにちは。

小田急の新ダイヤ、土休日江ノ島線快速急行の大半が藤沢~片瀬江ノ島間延伸となるのは、複々線化事業完成とは余り関連性がない事もあり、来春ダイヤ改正の変更点としてはさほど注目されない事柄かもしれません。

ただ江ノ島周辺は通勤通学需要はさほど大きくないものの、観光地だけあり土休日の旅客が増える上に、イベント開催などで需要が増大し臨時列車設定となる事も時折あります。

一般車両運用車両数も土休日は余力がありますので、快速急行の大半を片瀬江ノ島まで延伸する事は需要増大時もダイヤ変更せずに対応できる利点があり、輸送安定性向上で複々線化事業完成による利便性向上に水を差す事がない様に配慮した可能性も高い気がします。

江ノ電が土休日の日中などに大勢の観光客で凄まじい混雑ぶりとなり、輸送力増大も困難な事を踏まえると、グループ会社救済の意図もありそうな気がしますが、江ノ島線末端エリアの観光輸送改善という意味でも良い効果が期待できる事と感じています。

また湯本急行の廃止に関しては、風祭駅改良時に4両までならホーム延伸可能という特殊要因があり、この特殊要因がなければ一般車を6両で運行していた可能性も高いと思います。

現在の小田急一般車では6+4両で分割併合不可能な組成パターンも存在し、箱根湯本駅や登山線内途中駅を10両編成対応とするのは無理があり過ぎる事を考慮すると、運行パターンとしては現状が妥当な気もします。

赤い1000形は未更新車ばかりで少々草臥れていますので、今後登山線小田原~箱根湯本ローカルを1000形更新車か8000形の4両編成に代替し、サービス向上を図る事は是非期待したいものですが…
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