田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

笑い

2009-11-13 00:12:08 | Weblog
もぉ、お巡りさん、ウザいわ、うろうろ!
お巡りさんって、はしからガタイがいいから、通路で幅きかしてんのよね。
しかもビジネス街新宿はスタスタ歩くのが暗黙のルールなのに、のしのし歩くのよね。
はっきり言って、、

じゃまよっっ!!!


そういや、市橋って、YTの小学校ん時の同級生なんだっけね。
生きて捕まってくれて良かった、っていうお母さんの言葉が悲しいね。
整形した後でも、お父さんがそっくりなのも、悲しいね。


うぅ、眠い。
やっと副交感神経さんが戻ってくれたのはいいけど、3日分一気に戻ってくるとねぇぇぇ。
ホーミータイツは、もう次のライブやってるわ。
やっぱ、若さが違うのだわぁ。




今回のvol.1で目指したこと。

その1
`自分の家’であるわけだから、会場を一杯一杯使うこと。

アピア40を大きく使う。
或いは、アピア40を狭く感じさせる。
フロアがフラットであることの特性を活かし、客席とステージとの距離感をなくす。
それは、アピア40が出来たときから入り浸って、あれこれ使い方を考えていたので、今回とにかくワガママ言って全部やらせて貰った。
`再演’の際は(笑)`もっとスマートに’を目指すつもり。


その2
`笑い’を組み込む。ホーミータイツと組むわけだから。

私にとって`笑い’は憧れの領域だった。
だって、`未明’だの`米兵たちのイラク’だのですもの。
田中眞紀子の音楽の中に`笑い’は無理でしょ。
その無理を、あえて今回、自分のライブに盛り込んで行く。
なかなかの冒険でありながら、どこかで出来るはずという思いがあった。

前回のpreview同様、最初、私の考えがまとまっていなくて、タイツのみんなには困惑を与えてしまった部分があるが、previewの経験から私がある程度強引にラインを引かなくてはならない事もわかっていたので、失礼を承知で各自のキャラ設定をしてみた。
その上で私の課題は、自分のライブでいかにタイツと`対決’せずに自分の世界に持っていくかであった。
相当ハチャメチャなことしてくるであろうタイツの空気の後、パキッとそれを変えて私の世界にすることは、それこそ今まで散々やってきやことなのだし出来なくもないだろうとは思うが、それではテーマである`和合’に反する。

そしてそれもクリアできていたようだ、アピアパパに確認したところでは。
つまり、一応目指していたものは、出来てはいたようなのだ。


さて、ならば問題は、というと、それは笑いの`質’である。


アピアパパのライブ後の評では、今回お歌交換をしたのがとても良かったと、それぞれの曲がそれぞれのボーカルフィーリングでこんなにも変わるのだとやって見せたこと、だからそれで勝負すれば良かったのだと、だから下手なコントなどしなくて良かったのだと、それは別のジャンルの事柄であり、門外漢の我々がやってもお客さんが困るだけであると。

ふむ。
おっしゃる通りなのである。
スタジオ練習の時から思っていたことがある。
実はキクチは、私の作る様な曲の方が彼に向いていて、私のボーカルフィーリングはタイツの曲の方が合っているんじゃないか、と。
そのくらい、このお歌交換は、お互いにマッチしていたのだ。
それは想定外なほどであった。

だからだ。
それで`勝負’は出来ていたんだと思う。

それだから、それだけでは小さくまとまってしまい、それで終わってしまう。
それではつまらない。
下手なコントは、やってみる必要があったのだと思うのだ。

ただ、お客さんを困らせていたことは確かだ。
今回のライブが`成功’であったのは、そこに`愛’があったからだ。
愛、つまり`許し’だ。
しょーがねーなー、とお客さんが許してくれたから、下手なコントはまかり通ったのである。
そして許してもらえたのは、他の面で勝負が出来ていたからだと思う。
再演の際は、この笑いの質を高める必要がある。
というか、笑いの質を高めて、よりエンターテイメント性の高いものを再演したい、というのが、私の希望だ。
タイツが望んでくれるなら。

`国会答弁’にしても`天の声マイク’にしても、アイデアは良かったんだと思うが、その行き先に私もタイツも責任を持とうとしていなかった。
責任は持つべきなのだ。
その責任の持ち方を、事前に充分に話し合っておくべきだろう。
そして、もう少し私が強権を発して、行き先を決めるべきなのだ。
瞬時にそれが決められるような力は、私にもタイツにもない。
結局自達が困ってしまうだけなのだ。
お客さんには徹底的に楽しんでもらうべきで、許しに甘えてはいけない。
それらは全て会場の使い方とリンクして、ステージがスマートに進むことにも繋がるであろう。



私が理想とする笑いの世界は、東京サンシャインボーイズ時代の、三谷幸喜の世界だ。
笑いとシリアスの行き来が実にスムーズで見事だった。
そこまでのプロフェッショナルなことは出来ずとも、本来勝負すべき音楽の味付けとして、狭い範囲ではあっても、ある程度質の高い笑いがあれば、今までやってきた世界を突き抜けて行ける。

そんな自分を、またまた妄想している。