梅さんのかわら版.umelog

笛吹市・桃の花

"北条裕子氏、芥川賞受賞を逃す”

2018-07-19 01:47:24 | 本と雑誌
取りあえず、問題提起したので報告を…
北条裕子の「美しい顔」(群像6月号)は芥川賞の受賞を
逃した。
当然と言えば当然で、1回候補になったからと言ってすぐ
に受賞というのは難しい。
その上、北条裕子の候補作品は、問題点も多かった。
その問題点を、選者がどのように評価するか…
周辺の人達は、きっと今日の結果が待たれたであろう。
委員の島田雅彦さんは「事実には著作権はありませんので、
誰もが書く自由はある」とした上で、
「事実を吟味し、自分のなかで換骨奪胎してフィクション
の中に昇華する努力が足りなかった」
と受賞に至らなかった理由を述べた。

 写真は国立国際美術館(大阪府)

本を読む人が少なくなり、本も売れなくなり、
そうすると書き手も少なり、北条さんのような新人は
金の卵みたいな者だろうか…
新人賞を創設している出版業界は、そうした厳しい中にも、
新たな、才能の出現を期待する。
そうすることによって、又吉直樹のような異色の物書きが
突如として現れることもあるのだ。
講談社が北条裕子の才能を潰さないよう、守っているという、
図式が見えてきた。
本当に才能があるのなら、生き残ることが出来るだろう。
いい意味でも悪い意味でも、話題に上った新人である。
その答えは作品で示せばいいことである。



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