嘆きの札幌二条市場
新型コロナウイルスの感染拡大で、札幌市では15日までの予定だった「GOTOトラベル」事業の一時停止が、来年1月11日まで延長された。
例年なら師走の賑わいで観光客と市民らが行き交う二条市場が閑散として市場関係者の嘆きの声がテレビで中継された。
昼間でも、市場を歩く観光客は数えるほど、豊平区の会社員男性(49)は、「本当に観光客は見ない。買い物はしやすいが」と驚いていた。
札幌二条魚町商業協同組合によると、トラベル事業のおかげで10月から停止直前の11月下旬まで道外客らが目立ち、飲食店には列ができていたという。
札幌に行くといつも食べてくる二条市場の海鮮丼
組合の佐々木理事長(69)が経営する土産物店ででも「事業の「地域共通クーポン」で1日に10万円ほどの売り上げが出ることもあったという。
その佐々木理事長は22日の客足は例年の1割にも満たないといい、「停止の延長は仕方ないが、このままでは我々の生活が持たなくなる。厳しいなんてもんじゃない」とこぼしていた。