まかなーのブログ

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隕石落下の衝撃

2013-11-11 21:59:13 | 日記

今年2月にロシア南部に落下した隕石は、高度20キロで爆発して飛び散り、広範囲に被害を及ぼした。
直下では、太陽の30倍の明るさで輝いたという。
空を横切る明るく白い輝きを、テレビのニュースで見た人も多いのではなかろうか。
この隕石はその後の調査で、直径約20メートル、重さ1万3千トン、スピードは秒速20キロ(音速の56倍)ということが分かった。
そのエネルギーは広島型原爆の30倍というから、凄まじい威力だったわけだ。
たまたま軽い物質だったので空中で砕けたが、そのまま都会の地表に落ちたら大変なことになったに違いない。
隕石は火星と木星の間の小惑星帯から飛来するものがほとんどで、小さな隕石は大気との摩擦熱で地表に落下する前に燃え尽きる。
だが、いつも小さなものとは限らない。
6500万年前、直径約10kmの隕石がメキシコ・ユカタン半島に落下し、1億年以上繁栄していた恐竜が絶滅した。
その衝撃力は広島型原爆10億倍。
遠い昔のお話と思われるかもしれないが、隕石はたくさん地球に飛来している。
1908年にロシアのシベリア中央で起きた大爆発は、隕石衝突が原因ではないかと言われている。
隕石の直径は60から70メートル。
衝撃力はTNT火薬5メガトン(ビキニ水爆級)と推定されている。
地球の大きさに比べて小さな物体が落下するだけで、なぜこんなに大変なことになるのだろうか。
それは高速で飛来する物体が持つ、「運動エネルギー」のためである。
銃の弾丸を考えてみると良い。
小さな銃弾でも人を殺傷できるほどの威力を発揮するのは、弾丸のスピードが速いからなのだ。
もし数キロの大きさの隕石が大都市に落下すれば、間違いなく甚大な被害が出る。
数十キロの大きさなら、人類が絶滅すると考えて良い。
地球滅亡の危機を回避しようという決議が、ようやく11月に国連総会で承認された。
世界中の天文台やレーダー施設をつないで、危険な小惑星がないか監視する。
地球に落下する可能性が大きくなった場合には、米国やロシアなどの宇宙技術を持つ国々は、ロケットや無人探査機を使って小惑星の軌道を変える手段を検討する。
核ミサイルを使う方法も考えられているようだ。
人類を滅ぼす兵器が、人類を救う目的のために使われるなら、それは素晴らしいことに違いない。
杞憂(きゆう)という言葉がある。
「天が落ちてくるのではないか」と、ありもしないことを心配することを言う中国のことわざだ。
小さな天は毎日のように、落ちて来ている。
大きな天が落ちて来るのは、そんなに遠い将来ではないかも知れない。


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