みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

謎の心臓病

2012-07-19 07:48:09 | 循環器科
「緊急警告!謎の心臓病 極悪○○で血管破裂」
心臓脂肪って何?
皮下脂肪や腹部の内臓脂肪などにたまると考えられてきた余分な脂肪が、心臓の周りに蓄積してしまったもの。
通常は蓄積しないはずの場所につくため、皮下脂肪などに比べて、体により悪い影響を与えると考えられている。

脂肪が出す「毒」とは?
脂肪細胞が肥満して巨大化すると、体がそれを異物とみなし、攻撃することがわかってきた。
攻撃するのは、白血球の一種、マクロファージ。
ウイルスや死んだ細胞などを食べて分解する体内の「掃除屋」。
脂肪細胞を壊そうとして出す「毒」が、近くにある心臓に悪影響を与え、心筋梗塞などを起こすと考えられている。

どんな人に心臓脂肪がつきやすい?
運動不足になったり、食べ過ぎたりすると、余った栄養は皮下脂肪や内蔵脂肪という「貯蔵タンク」にたまる。
しかし、脂肪細胞の数は、急には増やせない。
そこで、短期的には一つ一つの脂肪細胞が膨張することで対応する。
このとき、一般に、太った人の方が脂肪細胞の数が多いので、より多くの脂肪をため込むことができ、やせている人は、相対的に細胞の数が少ないので、早めにタンクがいっぱいになる。
その結果、あふれ出した脂肪が、本来つくはずがない心臓などにたまる。
ただし、太っていたほうが健康にいいわけではない。
肥満しているのは、食べ過ぎや運動不足が長く続いた結果のため、すでに心臓に脂肪が蓄積している可能性がある。
また、やせている人も太っている人も、近年体重が増加した人は、心臓脂肪が多くついている可能性がある。

心臓脂肪減少のコツは?
心臓脂肪の特徴は「増えやすいが、減りやすい」こと。
体重が減れば、それ以上の割合で心臓脂肪が減りやすい。
野菜を最初にたくさん食べる、よくかむ(そのために一口ごとに箸を箸置きに置く動作を励行する)、歩く、肉を減らす、夜食をやめる、酒を週末だけにする、など。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120718.html
(「心臓に脂肪をためない秘けつ」についてはサイトを参照下さい)
出典 NHK総合テレビ「ためしてガッテン」2012.7.18
版権 日本放送協会

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福岡伸一(福岡ハカセ) | トップ | 熱中症 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

循環器科」カテゴリの最新記事